平成23年3月11日14:46分、マグニチュード9.0を記録した東日本大震災。地元放送局の「ラジオ福島」では、午後の生放送中に発生したこの大地震に、メインパーソナリティーだった深野健司アナの神実況の対応が素晴らしかったと評判になった。大揺れのスタジオの中で、人々がパニックに陥らないよう努めて冷静に避難を呼びかけた。それは未だに動画サイトにアップされており、賞賛の声が絶えない。
ラジオ福島は、地元密着の話題を提供し、昔から変らぬ自主制作の長寿番組が多数存在する。私たち県民にとっても、移動中のカーラジオなどで聞き覚えがあるお馴染みの番組が目白押しだ。それでは、昔から長く続いている番組と、すでに放送終了してしまったが、私が好きだった番組を紹介したい。
<現在も続いている長寿番組>
好きです歌謡曲 5:00
歌のない歌謡曲 7:30
昼の希望音楽会 11:00
グリーンメロディー 12:00 テーマ音楽が大好きだった。鼻歌クイズ 3曲リクエスト
おばあちゃんの昔話(福島のむかし話)18:20 森和美さんの訛りと声が特徴
かっとびクイズ 14:00
RFCいってみっかー中継 14:10
エキサイティングゲームrfcナイター(シーズン中)
<私が好きな番組>
天国への手紙(金曜日 朝6:50)
<私が好きだった往年の番組>
夜をぶっとばせ!リクエストで45分 「マルタ島の砂」がテーマソングだった。
ルーテルアワーカプセルメイト キリスト教の布教のための番組
魅惑のニューディスク 深夜の時間帯で放送していた
大和田新のラジオ長屋
コルニエツタヤでこんにちは
土曜deゴンザレス
夕焼け番長!
ラジオ福島『夜をぶっとばせリクエストで45分』竹野美智子アナウンサー
1980(昭和55).3.29(土)0:15~1:00 竹野さん最後の放送
私は高1の時、山形県出身の「竹野美智子」アナが大好きで、毎週聴いていた。
https://www.youtube.com/watch?v=oLoIQ37MAMw
https://www.youtube.com/watch?v=irvkM6hcb0U
「ラジオ福島」のHPはコチラ http://www.rfc.jp/
名物アナ
男性・・・菅原俊二、緒方一英、荒瀬英俊、中村幹男、荒川守、大和田新、鏡田辰也、
手塚伸一
女性・・・小川真由美、竹野美智子、渡辺良子、佐治恵子、桑折久子、広瀬真弓、増井
里加、渡邉美香、菅原美智子、佐々木瞳
名物MC・・・ハッピーチエちゃん(いわき市植田 スナック麗のママ)
私が勿来(中岡町)に4年間住んでいた時、何度か「スナック麗」で飲んだことがある。その時はまだ、ラジオ福島のパーソナリティーに起用される前で、随分個性的でガサツなママがいるなと思っていたら、あまりにも話が面白く、話し方も特徴的で、こんな面白いママがいるという情報を聞きつけたラジオ福島が彼女を番組内に特別ゲストで出演させたら、肝っ玉母ちゃんキャラで大人気に。ついに「かっとびワイド」でレギュラー出演するに至った。彼女は、情が深く、私が今度転勤して7月に結婚すると言ったことを覚えていて、披露宴に祝電まで送ってくれた。それくらい律儀な人情味或る「おばちゃん」だった。
べリカード
私が中1の頃、空前のBCLブームが沸き起こった。私もラジオやテレビ番組を視聴し、各放送局宛てに受信報告書を送りまくり、日本中の放送局、そして海外の短波放送のべリカードを集めたものだった。ラジオ福島は、一切経山の写真入りはがきだった。
今も忘れない、東日本大震災時の「神対応」放送
震災当初、ラジオ福島は15日間(3月11日の発生直後から3月25日5時の基点時間まで)に渡り通常編成・コマーシャルをほぼ全部休止し、報道特別番組態勢に完全移行。地震・津波・原発事故の克明な情報を提供し続けた。
対照的な深野健司アナ(左)と鏡田辰也アナ(右)
今でもショッキングな女子アナが奈良テレビ記者に刺殺された事件
彼女は新卒後、ラジオ福島のアナウンサーとして配属されたが、2年目の1994年(平成6年)6月6日の6並びの日に、交際相手だった奈良テレビ放送の男性 記者に、社員寮となっていたアパート前で刺殺される痛ましい事件により若くして亡くなった。犯人も自殺を図ったが、一命を取り止めた。
その社員寮は、信夫山球場隣りにある「ラジオ福島」社屋の真向かい(南側)にあるアパート。大島てるの事故物件サイトによれば、下荒子8 「メゾンブランシュA-202号室」らしい。
当時の地元のテレビニュースで現場検証の様子が流れたが、今でもその映像を忘れられない。前途洋洋で新進気鋭の若手女子アナに突如降りかかった災難に、心を痛めた県民は多かったと思う。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。合掌
詳しい場所はコチラ http://www.oshimaland.co.jp/?p=ve0wv732
最後は、ミステリーチックな話題になってしまったが、私は「ラジオ福島」をこよなく愛しているファンのひとりだ。最近はお下劣な話し方でおふざけキャラの「鏡田」アナは、芸人であって、アナウンサーらしくなく、社風にそぐわないように思えるが、なぜか県民に愛されるキャラのようだ。あれほどのはみだしキャラのアナは今までにいなかったから、斬新に映るのだろう。たぶん、器用で賢い人なのだろう。
また、個人的に「ラジオ福島」と聞いて思い浮かぶのは、高校生の頃、今は無き郡山市民会館で、たまたま友人と入館した時、ラジオ福島のイベントの公開録音をしていた。入り口でクジを貰い、客席で収録放送を聞いていたら、その後、抽選会があって、なんと私が当たったのだった。ステージまで行って、カップか何かの景品を貰ったのを覚えている。凄く恥ずかしかったのを覚えている。
さて、以上、今回は地元密着の老舗ラジオ局の「ラジオ福島」に関する雑感をしたためた。考えれば、ドライブ中の車内や入浴中のナイター聴視など、いつも傍にはラジオがあった。そして幼少期はFMがNHKしかなかったせいもあって、親しみを覚えた民放ラジオ局は「ラジオ福島」しかなかった。そう思えば、大げさだが私の半生のいつも近いところで見守ってくれた存在といえる。是非一度、「スタジオ見学」してみたいと思う。確か、玄関を入ったところのガラス張りのスタジオで生放送を行っているようだ。2016年中には実現させたいと思う。

