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Channel: 時遊人SUZUのひとり言
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聞くたびに涙がこぼれる名曲

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 歳をとると涙脆くなるというが、ちょっとした人の優しさやふれあいに感動を覚えることが多くなった。人生を振り返るには早いとは思うが、人生を送る中で、自分自身も人の親になり、最愛の親を亡くし、そしていつかは自分もあの世に旅立っていく。退職まで10年を切り、そんなことを考え始めた昨今だが、いつの時代も自分を励ましてくれたり、悲しみに寄り添っていたのは歌だった。今日は、私がふと耳にすると決まって涙に暮れる名曲を取り上げたい。

 1 メロディー (玉置浩二)

 LIVEでこの曲を歌うと、必ず女性ファンが涙して聞き入っている。この映像は会場と一体となって合唱する。自然にくちづさみ、共に歌いたくなる名曲で、何度聞いてもその歌詞に触れると昔の自分を思い出して涙に暮れてしまう。玉置浩二のずば抜けた歌唱力がさらに人生そのものを物語っているようで、感動が倍加する。

 2 糸 (中島みゆき)

 中島みゆきの曲は、陰影の部分を歌い継ぐ傾向が強いが、人生そのものを包み隠さず、悲哀や人間の奥底や裏側に潜んでいる部分にまでスポットを当てる。細やかな感情表現やちょっとビビるほどの人間の深層心理まで如実に言い表している。歌詞の一言一言に込められたメッセージは人生そのものだ。そしてあの独特な歌い方、高い音域や透き通るような歌唱力も感動を誘う。

 3 なごり雪 (伊勢正三/イルカ)

 昭和を代表する名曲。春は卒業や転勤で別れの季節だが、この曲を耳にするたびに人生そのものを実感させられる。遠い日の想い出も淡い恋もすべてこの曲に網羅され、若かりし日を懐かしく回顧できる、そんな名曲だ。

 4 島人ぬ宝 (BIGIN)

自分の故郷をこよなく愛し、それを歌に託しているのが伝わって来る名曲。私は個人的に4回、沖縄を訪れ、その魅力にとりつかれた。独特な沖縄音楽のしらべは県外出身者の私が聴いても琴線に触れ、全身を鳥肌が包み込む。

 5 秋桜 (山口百恵/さだまさし)

 彼の歌詞の特徴は、「グレープ」時代からそうだが、やや暗めだが、親子の縁や人間の絆、生と死、人間の生き方そのものを美しい歌詞に乗せて歌い、多くの日本人の共感を呼び、感動しながらつい聞き入ってしまう。まるで作文のような心に訴えかける歌詞。「案山子」「縁切寺」、「無縁坂」、「精霊流し」、「主人公」など、誰が聴いても人生を実感できる内容で秀逸している。

 6 心開いて (ZARD)

 彼女は夭逝してしまい、もう生で彼女の歌声を聴くことができないという寂しさが常に胸を去来する。4年前に彼女のお墓参りを決行したが、未だに彼女が天国へと旅立っていったことが信じられない。今、ZARDのDVDコレクションを毎号購入し、彼女の美しい横顔と鼻にかかった独特な歌声に触れている。彼女がいなくなって5月で丸10年を迎える。彼女の遺した名曲の数々と彼女の存在は色褪せることはないと信じている。

 今日紹介した名曲はほんの一部で、ほかにも「ひまわりの約束」や「22才の別れ」、河島英伍の「時代おくれ」も涙が止まらない。名曲はいつの時代も多くの人々に支持され、感動を与える。やがてそれは懐メロとなり、カラオケでも歌い継がれていく。私は歳をとったのかもしれないが、自分の生涯を終えるまで、こうした人生を実感させ、感動を与えてくれる歌を大事にしていきたいと思う。

 記事作成:4月22日(土)


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