だいぶ前になるが「バイリンガルな芸能人たち」というタイトルで記事を書いた。最近は何かと中国の話題が絶えない。今やGDPは日本を抜き、アメリカに次ぐ2位。そして日本を訪れる中国人御一行の爆買いや公共マナーの欠如によるトラブル、更には南シナ海の基地建設など、今年は中国が脚光を浴びた一年となった。そこで今回は、英語を話す芸能人やアスリートは多いが、12億人もの人口を抱える中国人が主に話す中国語(北京語)について取り上げたい。しかもその難しい言語を使いこなす器用な日本人について焦点を当てたい。では、どんな有名人が北京語を流暢に話すか、見ていきたい。
ふなっしー
https://www.youtube.com/watch?v=vSvXG4FivBQ
「ふなっしーに入っている人は中国人と日本人のハーフ?」と思わせるほど、流暢な中国語を話す。千葉県の非公認キャラクターから、あの風貌としゃべりで、全国の人気者に。そして今度は世界制覇を目論んでいるかのような躍進ぶりだ。そこに来て、あの中国語の堪能さには感服する。台湾人のウケも抜群。リポート中の女子アナですら、番組中に吹き出すなど、あのナイスキャラは好意的に歓迎された。
長澤まさみ
彼女もまた、中国ドラマに出演し、人気を得た。それには言語習得は欠かせず、並大抵の努力ではなかったと想像できる。日本人女優で、外国活躍し、人気を得た人は、韓国語をマスターした藤井美菜がいる。やはりその国の言葉を話せれば、政治問題を度外視すれば親近感をもって接してくれるようだ。長澤や藤井は、外国人が見ても惚れ惚れするような美貌の持ち主だが・・・。O型が多い中国、B型が多い韓国で、A型の2人が受け入れられるのは珍しい。やはりあの美しさがあってのことだろう。
田中千絵
台湾で大ブレイクした映画「海角七号- 君想う、国境の南 - 」に出演した日本人女優。日本ではなかなか売れず、出演機会を得られず、活躍の場を台湾に求め、単身で乗り込んだ。2006年6月に台湾へ渡り、国立台湾師範大学で中国語を学んだ。
2008年8月に公開され、台湾歴代映画興行成績のランキングで1位になる台湾映画『海角七号 君想う、国境の南』では范逸臣と共に主演を務めた。ピュアな印象と、苦労して習得した中国語を操り、台湾人のハートを掴んだ。
蒼井そら
彼女は、日本ではAV女優として知られているが、中国では普通のタレントとして人気だ。彼女は海外での活動も視野に入れ、英会話学校に通ったり、中国語の習得に努めた。彼女は飯島愛もそうであったように、AV女優から見た人間の本質や素の部分を知り、独特な観点から高尚で説得力ある意見を話す。感性も豊かで、納得できる部分が多く、人間の根底を知り尽くしており、それが人間としての幅を持たせている。
石川佳純・福原愛
https://www.youtube.com/watch?v=0j_y73aV4FE
福原愛にしても石川佳純にしても、卓球王国中国を倒すには、まずは自らが中国に乗り込み、ランキング上位の選手と多数対戦することと悟った。福原は半ば、卓球留学のような意図だった。そのために、中国選手とのコミュニケーションは欠かせないと、石川はNHKの中国語講座で語学を学んだ。知らないうちに、中国語のインタビューも楽々こなすまでに至り、驚いた日本人は多かったに違いない。若いほうが早く言語も身に付く典型例だと思う。
Gackt
https://www.youtube.com/watch?v=SMlDI9Tj3O8
彼の語学力や味覚、芸術性は他を圧倒する。毎年お正月に放送される「芸能人格付けチェック」でも実証済み。何度、彼の才能の高さ、凄さを思い知ったことか知れない。
彼の国際的感覚は、彼の言語習得力をおいて語れない。彼は日本語以外に、韓国語と北京語、英語、フランス語と5か国語を自在に使いこなす。それは外国人の友人が多いから自然に身に付いたというが、私は逆に、言葉が理解できるから、友人が多いと見ている。
さて、グローバリズム(国際化)と言われて久しい。日本は島国で、江戸時代まで外国との交易を拒んだ時代背景があるため、なかなか外国文化や外国の言語を理解することが難しかった。しかし一部の学識者や芸能人だけでなく、さまざまな国際交流を通して、多言語を使いこなす日本人が増えてきたことは喜ばしい。草彅剛の韓国語の流暢さも凄いが、今後も、本日取り上げた方々のように、実際に使える実用的な言語を習得する日本人が増えてくれることを願うものである。
記事作成:12月24日(木)~25日(金)