今年、我が福島県は熱かった。官民一体となって、東日本大震災の支援に感謝と、福島の産業や観光業界の再興を願って、大々的にキャンペーンを展開した。題して「ふくしまDCキャンペーン」。DCとはディスティネーションの略で、「目的地」の意味がある。つまり、メディアや交通機関、旅行会社が協力して「ふくしま」を全国的に売り込み、震災以後、全国の皆さまの温かい支援によって、「福島はこんなにも元気です」ということを国内外にアピールする目的だった。
このDCキャンペーンは4月から6月30日まで90日間に渡って繰り広げられた。県外の東京や仙台でもこのキャンペーンの模様をCMで紹介した。テーマは花、温泉、食。いずれも大自然の地の利を活かした福島ならではのものだった。
結果、この試みは大成功を収めた。全国各地から観光客がわんさか押しよせ、大変な賑わいを見せた。各地で工夫を凝らしたイベントを展開し、観光客を楽しませ、活気を取り戻した。そしてキャンペーンを締め括るメインイベントが「SLふくしま号に手を振ろう」だった。6月28日、東北本線に半世紀ぶりとなるD51(デゴイチ)が福島~郡山間を走った。あいにくの雨模様の中、観光客を見送るため、沿線には2万人が足を運び、感謝の気持ちを表した。
ではその時の模様をどうぞ!歌は福島県出身のShimvaさんだ。
7月20日(月)放送の「キラリふくしま」で、この模様が放送され、それを見た私は涙が止まらなかった。3年前の時もそうだったが、日本人は、誰かが困っていたり、失意の縁に立たされた時に、必ず誰かが優しい手を差し伸べる。それが絆の力だ。県民の総意が「感謝」だった。思い思いの感謝の言葉を添えたプラカードや横断幕にその気持ちが表されている。
キャンペーン終了直後のFTVのニュースをどうぞ!
https://www.youtube.com/watch?v=Zl0sblCZAno
こうした試みは、震災1年後の2012年にも行われ、JR東日本がタイアップした「SLに手を振ろう」キャンペーンで、復興支援への感謝の気持ちを示した。あれから3年、再び同じ試みが行われた。感動のフィナーレだった。震災から4年。福島県は確実に復興の道のりを歩んでいる。
最後に、この動画を見た人からの感動的なコメントを紹介し、結びとしたいと思う。
故郷の復興に人生のすべてを捧げる福島人としての誇りと、
優しい笑顔の奥にある強さを見せて頂きました。
改めて、自分の生きる場所は福島県しかないと感じました。
記事作成:7月21日(火)