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Channel: 時遊人SUZUのひとり言
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想い出の1970年代アイドルたち

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 私が小中学時代を過ごした1970年代。高度経済成長で劇的な発展と変貌を遂げた時代であった。政治の世界では池田勇人の「所得倍増計画」や田中角栄首相の「列島改造論」の施策により、世間の誰もが夢と希望を抱いた。しかし、同時に光化学スモッグや大気汚染、水質汚濁などの公害問題も露呈し、思わぬ副産物をもたらした。その契機は1964年の東京オリンピック開催であり、インフラ整備が進み、首都高速道路と東海道新幹線が開通。夢の高速時代を経て、霞ヶ関ビルを皮切りに、新宿副都心高層ビルが立ち並び、「三種の神器」(白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫)や「3C」(カラーテレビ、クーラー、自動車)の登場、普及で国民生活も飛躍的に向上した。誰もが夢と希望を抱き、勢いに溢れた古き佳き時代だった。その頃に時代を彩った寵児とも思えるアイドルたちを今日は取り上げることにする。この時代のアイドルとしては、山口百恵、桜田淳子、アグネスチャン、ピンクレディー、キャンディーズ、木之内みどり、岡田奈々、林寛子、大場久美子、石野真子、小林麻美らも欠かせないが、彼女たちはこれまで何度も当ブログで紹介しているため、ここでは割愛させていただき、あまり紹介して来なかった女性アイドルをお送りしたい。

 天地真理 恋する夏の日

 

 フィンガー5と並び、私の小4の頃のアイドル。夢中になってブロマイドを集め、彼女の出演する歌番組は必ず見ていた。衣装が白が多く、清潔感に溢れていた。当時には珍しいショートカットがよく似合うアイドルだった。「時間ですよ」にも出演した。血液型はO型。

 麻丘めぐみ 私の彼は左きき

http://www.youtube.com/watch?v=8TasQwY0DnQ

 いわゆるお姫様段カットで一世を風靡したアイドル。1993年のこの曲が大ヒットし、オリコンで1位を獲得した。やはり円顔で色白が特徴のO型アイドルそのまま。可愛らしいえくぼやミニスカートで愛嬌を振りまき、当時の男性の視線を独り占めにした。

 南沙織 春の予感&17才

http://www.youtube.com/watch?v=inFkkaEiMbA

 沖縄出身らしく、健康的な小麦色に日焼けした肌と、長い黒髪にくりくりっとした大きな瞳が印象的な正統派のアイドル像を兼ね備えていた。写真家の篠山紀信と結婚し、話題となった。彼女の代名詞は「17才」だが、個人的に「春の予感」が好きだった。勝手な思い込みだが、彼女の雰囲気はフジテレビアナの生野陽子に似ていると思う。このPVを見てもあまり古さを感じず、十分イケると思う。やっぱり血液型はO型。

 太田裕美 木綿のハンカチーフ

 彼女は純粋無垢とか純粋という言葉がよく似合う存在だった。声に特徴があり、裏声(ファルセット)を多用した独特な歌唱法だった。私は彼女のあどけない可愛らしい顔立ちが好きだった。旅立ちや別れの唄なのだが、彼女が歌うとそんな気配を感じさせなかった。血液型はA。

 安西マリア 涙の太陽

http://www.youtube.com/watch?v=lrvJ8AOjxGE

 当時のアイドルとしては異色なくらいアクションを伴う活発な印象で登場した。欧州人とのクオーターで、小麦色の肌・彫りの深いルックスがトレードマークだった。昭和48年度・第15回日本レコード大賞新人賞受賞。その年の新人賞は他に桜田淳子、あべ静江、アグネスチャン、浅田美代子。テレビ、映画などで活躍し人気を得るが、1978年、事務所とのトラブルが発生した。その後、結婚して一時ハワイへ移住。後に離婚。やがて帰国するが、精神的な悩みのため芸能界から姿を消した。

 あべ静江 みずいろの手紙

http://www.youtube.com/watch?v=dbNevERRCb4

 彼女もまた正統派のアイドルだった。積極的に詩の中にセリフを取り入れ、透き通るような高い声が特徴。お嬢様というイメージが強い。東海学園女子短期大学在学中に東海ラジオの人気DJとなり、1973年5月25日、“フリージアの香り”のキャッチフレーズで、『コーヒーショップで』で歌手デビュー。同デビュー曲はオリコンでベスト10内にランクされ、またシングル売上約28万枚を記録する自身最大のヒット曲となった。1973年9月25日の『みずいろの手紙』も大ヒット、同年12月31日放映の第15回日本レコード大賞新人賞を受賞。翌1974年12月31日には、『みずいろの手紙』で『第25回NHK紅白歌合戦』に初出場を果たす。シングル16枚、アルバム8枚を発表した。血液型はA。

 浅田美代子 赤い風船

 現在、「さんまのからくりテレビ」に出て珍回答連発して天然ぶりを発揮している彼女からは想像ができないほど初々しいアイドル時代があった。世間ずれはしていたが、妹的な存在で守ってあげたいタイプだった。歌は外しまくっていたが一生懸命に歌う姿が印象的だった。その後、フォークの神的な存在だった吉田拓郎と結婚したが、離婚した。血液型はB。

 伊藤咲子 ひまわり娘

 当時のアイドルとしては珍しく短髪のいがぐり頭に超ミニスカートで登場した。アイドルには珍しく歌唱力は抜群だった。この一曲で終わってしまった感じがあるが、ヒットした。城みちると噂になったこともあった。

 榊原郁恵 夏のお嬢さん

 私の中2の頃のアイドル。夢中になった。以前も書いたが、郡山市民会館で「NHKのど自慢」の収録があった時、彼女がゲスト出演し、「微笑日記」を歌った、その後、郡山駅に先回りして彼女が東京に帰るのを待ち伏せして、ホームで直接サインをもらったことが私の中で大きな想い出となっていた。私の実姉が彼女に似ていた。元気印で健康的なイメージ。柏原芳恵、河合奈保子と並んで巨乳アイドルのひとりだった。血液型はB。

 高田みづえ 「硝子坂」

http://www.youtube.com/watch?v=6RnLop6PvFo

 榊原郁恵と同時代のアイドル。やはり短髪スタイルでボーイッシュだった。タレ目がトレードマークだった。カックラキン放送のレギュラーとして出演し、コントなどにも積極的に挑戦した。研ナオコの妹分的な感じだった。純粋そうながら、はきはきした性格で好感が持てた。年々綺麗になっていった印象。歌唱力は抜群。私は「私はピアノ」や「涙のジルバ」も気に入っていた。1985年に大関だった若島津関と電撃結婚し、相撲部屋の女将さんになるべく芸能界から引退した。血液型はA。

 他にも岩崎宏美、石川ひとみなどもいたし、外国人としてアグネスラムも有名だった。個人的には香坂みゆきや桂木文、手塚さとみ、栗田ひろみ、松本ちえこ、竹田かほりがお気に入りだった。

 1970年代に活躍し、もっとも輝いていたアイドルたち10名をピックアップした。彼女たちの功績を引き継ぎ、山口百恵引退後、1980年代は更に進化した正統派アイドルが時代をリードした。先陣を切った松田聖子、河合奈保子、柏原芳恵、バブルの絶頂期を支えた中森明菜、小泉今日子、松本伊代、堀ちえみ、早見優、石川秀美らの残した足跡は大きい。その後も菊池桃子や南野陽子、酒井法子、西村知美なども時代を作り、森高千里もアイドルとしての地位を確立した。今はモー娘。以降AKB、SKE、HKT、乃木坂46など多人数ユニットアイドル花盛りだ。私はもう歳なのでアイドルの追っかけをすることもないが、世の中を明るくしたり、カラオケで盛り上がれる楽曲はアイドルの右に出る者は少ない。今後もミュージックシーンを牽引し、暗い世相を打破するような元気溢れるアイドルの登場を心待ちにしたいと思う。

 記事作成:7月2日(火)


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