お知らせ
当ブログの記事ですが、すでに来年2月末日までの分が完成しているため、公開する時は、時間的に古い場合があります。今回の記事は12月4日公開になりましたが、作成は10月中旬であり、2ヶ月近く前には執筆を終えていたものです。緊急性の高い記事を、急遽ところどころに差し込んでいるため、結果的に日付が前後する場合があることを予めご了承ください。
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半世紀ほど前の1964年頃は、外国為替相場が1ドル=360円という固定相場制だった。その頃の大卒の平均初任給が29,800円。その時代は、ハワイ6日間の海外旅行が380,000円という高額だった。むろん庶民には海外旅行は高嶺の花で、新婚旅行でハワイに行くことは珍しく、専ら「熱海」がそのメッカだった。
その後、日本は「高度経済成長」や池田勇人首相「の所得倍増計画」により、平均給与が跳ね上がり、収入が増えた。ほどなくビートルズブームなどの影響によって海外に関心を抱くようになった。1970年代に入ると、外国へ足を延ばすことは決して珍しいことではなくなった。そんな時代に流行った歌には、タイトルに外国の名称がついた物が多く世に出た。異国情緒満載で、外国の香りやその風情、雰囲気を楽しむことに主眼を置くような楽曲が多く登場するようになった。
本日は、そうしたポップス系の歌にスポットを当てたい。なお、今回は曲数が多くなるため、また、著作権に配慮し、いつものような「動画埋め込み処理」は行わず、アドレスのみの紹介とさせていただきたいと思います。また、出来るだけ解説も省きたいと思います。
では早速どうぞ!
カナダからの手紙 by 平尾正晃&畑中葉子
https://www.youtube.com/watch?v=EgWvIscYZNc
清純派で売っていた畑中葉子は、その後ポルノ女優となり、「華麗なる?転身」を図った。
飛んでイスタンブール by 庄野真代
https://www.youtube.com/watch?v=bMFcsYodg1c
モテカルロで乾杯 by 庄野真代
https://www.youtube.com/watch?v=O7ecuN5cF78
何故か久本雅美に似ていると思ってしまう。
パープルタウン by 八神純子
https://www.youtube.com/watch?v=l2JpsK7HMpo
あの「みずいろの雨」で登場した時には衝撃的だった。あの高音域まで伸びる美声。血管が切れそうと誰もが思った。実生活でも長くニューヨークで暮らしていて、実感が沸く曲だった。
アメリカンフィーリング by サーカス
https://www.youtube.com/watch?v=pZRUcnXKQp8
Mr.サマータイムで鮮烈デビュー。兄弟を中心とした4人組ユニット。ハーモニーが素晴らしかった。
カサブランカダンディ by 沢田研二
https://www.youtube.com/watch?v=dj5tMiO4SFc
ジュリーが酔っ払いに扮して千鳥足で歩くイントロから始まり、ポケットに差し込んでいたウィスキーボトルを口に含み、噴出すパフォーマンスは驚異だった。よく放送禁止にならなかったものだ。
魅せられて by ジュディ・オング
https://www.youtube.com/watch?v=viUqswA8QYk
異邦人 by 久保田早紀
https://www.youtube.com/watch?v=GJ6i5wVTb5A
私の中では「カナダからの手紙」に並ぶエキゾチックソングの代表格。現在の彼女は、本名の「久米小百合」名義で音楽活動を継続している。
https://www.youtube.com/watch?v=c0hW4qODoPY
カリフォルニアコレクション by 水谷豊
https://www.youtube.com/watch?v=mBcqMYRQgSw
この曲は水谷豊主演の「熱中時代」の刑事編の主題歌として使われ、ベストテンにもランクインするほどのヒット曲となった。共演したミッキーと結婚したが、その後離婚してしまった。水谷豊はその後、キャンディーズの伊藤蘭と再婚した。
また、私が小中学生の頃、学園ドラマが繁栄期を迎えた。「飛び出せ青春」「われら青春」「ゆうひが丘の総理大臣」「あさひが丘の大統領」「3年B組金八先生」などだ。その後に、水谷豊主演の「熱中時代教師編」が大ブレイクした。
めざせモスクワ by ジンギスカン
https://www.youtube.com/watch?v=QAseL-KXdm4
モスクワ五輪での活躍を期して作られたが、政治問題がこじれ、西側諸国の集団ボイコットに日本も同調。幻となってしまった。出場辞退の憂き目に遭った柔道の山下らを始め、JOCに直訴していた映像を今でも鮮明に覚えている。
Song for U.S.A by ザ・チェッカーズ
https://www.youtube.com/watch?v=0RiAYvNk3Uk
アフリカの飢餓を救う米英のシンガーたちが「USA for Africa」を結成し、「We Are The World」を世に送り、これがメガヒット。これに肖ったかのような楽曲が相次いで登場。その日本版のよう。アメリカへの憧れる若者を描いた。
思い切りアメリカン by 杏里
https://www.youtube.com/watch?v=h8ZbRcGLfd8
私は社会人になって、彼女のアルバムに嵌った時期がある。今でもCDを所有している。「オリビアをききながら」で世間に認知され、「CAT'S EYE」で大ブレイク。そして「SUMMER CANDLES」は、今でも結婚式で大人気の名曲だ。
マイアミ午前5時 by 松田聖子
https://www.youtube.com/watch?v=uqieagRXriI
セイシェルの夕陽 by 松田聖子
https://www.youtube.com/watch?v=siPu59XmUKo
松田聖子は私の高校時代のアイドルだった。聖子ちゃんカットが大流行し、「ぶりっ子」というありがたくないニックネームがついた。親衛隊がすごくていつも大声援だった。彼女の楽曲は恋愛ものも多いが、こうした外国の魅力を取り入れた歌も多かった。また映画も同様で、海外ロケの大作もあった。まるで山口百恵の背中を追いかけていた。
哀愁のカサブランカ by 郷ひろみ
https://www.youtube.com/watch?v=IHM2145in1o
1982年7月初旬、バーティ・ヒギンズ(Bertie Higgins)の「カサブランカ」を日本語に訳して郷ひろみが歌い上げた。
America by 浜田省吾
https://www.youtube.com/watch?v=UOw9rNxBA4g
名アルバム「J.Boy」に収録された珠玉の一曲。「19のままさ」と共に学生時代に聴いて衝撃を受けた。アメリカへの強い憧れを感じ、共感できた。
釜山港へ帰れ by チョー・ヨンピル
https://www.youtube.com/watch?v=DdvoDtKpHS8
2002年のワールドカップ日韓共催や韓流ブームになる遥か以前に大ヒットした。この成功でケー・ウンスク、キムヨンジャなども日本に出稼ぎにやって来た。
無錫旅情 by 尾形大作
https://www.youtube.com/watch?v=pMeDyw9H2xE
私のカラオケの十八番とも言える。これを20代の頃に歌っていた。自分のキーに一番合って歌いやすい一曲だった。尾形大作は最近はTVには出なくなった。
HOLIDAY IN ACAPULCO by 松任谷由実
https://www.youtube.com/watch?v=p0ugiUWJnlw
冬のリビエラ by 森進一
https://www.youtube.com/watch?v=x5Ki7eT7AzA
紐育物語 by 森進一
https://www.youtube.com/watch?v=x3nbjN_KWyg
私はあまり演歌を聴かないが、この曲はどちらかといえばムード歌謡っぽくて好きだった。
サンタモニカの風 by 桜田淳子
https://www.youtube.com/watch?v=1nPyBrI3JeI
桜田淳子は小学生の頃大好きだった。色白の秋田美人。丸顔であごがちょこっと尖っている。まさにO型の典型だった。白いエンジェルハットが可愛くて「青い鳥」が大好きだった。
チャイナタウンでよろめいて by 相本久美子
https://www.youtube.com/watch?v=X20Z3G35sJo
1979年2月25日に発売された7枚目のシングル。「TVジョッキー」のアシスタントで人気が出て、そのまま歌手デビュー。
イムジン河 by ザ・フォーク・クルセダーズ
https://www.youtube.com/watch?v=1-eJDL3zLCQ
こちらは朝鮮民主主義人民共和国(以下「北朝鮮」)のプロパガンダ楽曲。日本語詞のついた「イムジン河」のうち、最もよく知られているのが1968年に「ザ・フォーク・クルセダーズ」が歌ったものである。臨津江(リムジン江) で分断された朝鮮半島を題材にした曲であり、主人公は臨津江を渡って南に飛んでいく鳥を見ながら、なぜ南の故郷へ帰れないのか、誰が祖国を分断したのかを鳥に問いかけ、故郷への想いを募らせる内容である。
しかし、発売後に「よど号」乗っ取りで、連合赤軍派の戦闘員が超法規的措置によって北朝鮮に亡命するという事件が発生した。政治的配慮により、放送自粛の憂き目に遭った。
さて、タイトルに外国の名称が使用されている楽曲を取り上げました。いずれも、カラオケソングとして今も愛されている懐メロソングだと言える。やはり名曲と言うのは時代を越え、そして世代を越えて歌い継がれ、愛され続けるということを思い知らされた。
記事作成:10月18日(土)