日本人はなぜ年末年始や長期休暇に海外旅行をする人が多いのか。単に経済的に裕福だから?悠長にバカンス?国際化に伴い異文化交流を推進するため?それともビジネス?その大半を占めるのは、企業戦士ではなく、ごく普通の一般人である。
確かに海外で休暇や余暇を過ごす理由の一つは、外国の文化や風習に触れ、日本とは異なる言葉や食事、あるいはものの考え方などを学ぶ重要な目的がある。しかし、私の経験上、外国旅行すると、外から日本を見つめることで、なおさら日本の素晴らしさを理解できる点にある。
たとえば、日本では武器など持たずに丸腰で普段の生活が送れている。犯罪に巻き込まれると思って警戒しながら外出する日本人は滅多にいないだろう。バスや列車は1分も遅れることなく、定時にやって来るし、店に入れば、行き届いたサービスが受けられる。しかも、ありとあらゆるおもてなしサービスを受け、客は不快な気持ちを抱くこともないのにチップなどは一切不要だ。街頭ではティッシュ配りのサービスやデパートでは無料試食ができる。こうした決め細やかなサービスは外国ではありえない。「司法取引」なる言葉が存在するように、外国では、自分に不利になることはまず言わない。自分が犯罪行為をしていてもだ。賄賂とも言えるチップを渡さないと日本では当たり前ののサービスを受けられない。日本人には戸惑う習慣だ。
また、外国では日本のように自動販売機がそこらじゅうにはない。まして無人のATM機などある訳がない。道の真ん中に大量の現金が入っている金庫を置いておけるはずがない。「どうぞ盗んでください」と言わんばかりだ。24時間営業のコンビにも少ない。日本では、スーパーやコンビニなどで万引きは多少あるにせよ、民衆が暴徒化して暴動、略奪、搾取などはまず起きないだろう。日本と外国を比べれば、その治安は雲泥の差で比較にならない。
私が思うに、海外旅行した日本人が口を揃えて言うのは、「日本人で良かった」ということだ。海外へ出向いて行って、初めて日本の良さを痛感する。以前、当サイトで「よくぞ日本人に生まれけり」という記事を掲載したが、それをより身近に感じてほしいため、その第二弾とも言うべき趣旨の記事をお送りします。
なお、お断りしておきたいのが、最近、「所さんの日本の出番」というTVで同様の趣旨の番組を放送しているが、私が先に始めた記事であり、模倣ではない。どちらかといえば、私がテーマを盗まれた意識のほうが強い。ではさっそくどうぞ!
1 日本の技術は世界一
日本車はまず故障しない。オイルを半年に一度交換し、バッテリーとタイヤをこまめにチェックさえしていれば、10年間、約10万キロは安心して乗っていられる。オーバーヒートでエンジンブローなどまず発生しない。メンテナンスフリーで、自分で点検整備するカーユーザーは少ないほうだ。では日本製と韓国製の車の違いを示す動画映像を見てほしい。
アメ車もかつてのスピルバーグ監督の「激突」でもわかるように、オーバーヒートやエンジンブローは日常茶飯事だった。日本車は安全対策ひとつとってもこれほど違う。ドライバーが誤操作しない限り、車が勝手に暴走するような事故は起きない。そこに快適性や静寂性、走行性能、機能性、操縦性を合わせれば、日本車はどの国にも負けない。新幹線の安全神話もそうだが、このほど追突防止用の自動ブレーキシステムを全車に標準装備することが決まった。オートクルーズやABS、エアバッグ機能もそうだったし、GPSが日本車にはどの車にもついている。ドイツ車なども優れた走行性をアピールしているが、これほど運転者の利便性を考えた車は無いだろう。これが日本精神がなせる業だ。
また、同様にビデオカメラ・プリンター・テレビ・ブルーレイなどのAV家電や電気器具、携帯・デジカメ・パソコンなどの精密機器はまず壊れない。ゲーム機器も然り。
そして誰もが驚くのが多機能型トイレ。そしてその清潔さ。人が便器に近づくと、自動で蓋が開き、シャワーで洗う。しかも送風で乾燥してくれる。用が済んで立てば、自動で水が流れ、脱臭装置も作動する。もちろんトイレットペーパーが完備。タクシーのドアが自動で開閉するのも驚愕だし、超高速エレベーターや300km/h出してもほとんど揺れない新幹線の快適性もまた、優れた日本の技術によるものだ。
2 日本の中古列車車両を海外で再使用している現実
特にアジア諸国は、日本に抜群の信頼を寄せ、日本製の列車を輸入して使っている。日本ではもう古くて時代遅れ。そんな中古の電車車両をありがたく使っている。しかもそれらは、現地では立派な最新式車両である。インドネシアのジャカルタ、ミャンマー、フィリピンなどでは使い古しの日本の駅名表記の列車がそのまま走っているのだ。
アジア諸国を走る日本の中古列車
https://www.youtube.com/watch?v=6i8uNhoPqcg&list=PL0283238170D5F014
https://www.youtube.com/watch?v=2msb15EvJ0M
https://www.youtube.com/watch?v=xVHd1FHsJqw
https://www.youtube.com/watch?v=biiXBLCVyZ8
https://www.youtube.com/watch?v=_4qIV6w104s
https://www.youtube.com/watch?v=13ocM-8i2Io
https://www.youtube.com/watch?v=g7w5hSr5-qA
https://www.youtube.com/watch?v=m6HAQc5owHI
https://www.youtube.com/watch?v=4XpzdgeLC-4
https://www.youtube.com/watch?v=XOhbwqgSruQ
かつて日本を走っていた国電車両や小田急ロマンスカー、廃止されたブルートレイン、あるいはクリーム色に赤のラインが入った往年の特急列車の車両が海外で持て囃され、今でも現役バリバリで走っている姿を観るのは、不思議な気分だ。日本人が使い古し、処分に困った物を外国では有り難がって使っているのだ。日本の技術力の凄さを身に染みて感じると共に、日本への信望の厚さをひしひしと実感する。
それにしても電車が走っているのに、すぐそのそばを人が横断していたり、駅のホームを下りて、対面に歩いて移動したり、電車のドアにぶら下がって乗車したり、うがった見方をすれば、屋根に何百人の人を乗せて通勤している列車は危険極まりない。そこにはルールや安全意識など存在しないのだろう。
あそらくこの記事を読んだ方は、海外に行くと、自分が日本人であることを誇りに思うことだろう。
3 日本人の知恵が凝縮された懸垂式のモノレール型新交通システム
これは日本人の国土の狭さを上手く利用した交通機関。住宅街の真ん中を貫くように伸びた支柱。絶対に交通事故は起きない仕組み。そこが土手沿いの道だろうが、交差点の上だろうが、丘陵地の階段沿いであろうがお構いなし。この交通機関があるのは土砂災害があった広島市。スカイレールサービスと言う。山の上にある住宅街から都市部までをノー渋滞で時刻表通りに結んでいる。まるで空中散歩。スキー場のゴンドラやロープウェイに乗っているようで楽しいし、眺望も抜群だ。このような交通システムがあったなんて初めて知った。高低差160mに最急勾配263%。1.3kmを結び、毎日の通勤通学が遊園地のアトラクションに乗っているようだ。山麓駅と山頂駅の間に停車駅はひとつあるのみ。15分間隔で運行し、所要時間は5分。大人は距離に関係なく1回の乗車で160円。
時刻表 http://ekikara.jp/newdata/line/3401011/down1_1.htm
ホーム http://www.sekisuihouse.co.jp/bunjou/midorizaka/02dayori/kotsu.html
4 日本の駅の発車メロディーに驚く外国人
東京オリンピック誘致の際、そのプレゼンで「滝川クリステル」がジェスチャー入りで「おもてなし」と述べ、流行語大賞を取るほどの名セリフとなった。日本を訪れた外国人は、何気ない日本の親切な設備や風習にも驚くことが多い。そのひとつがこの駅ごとに異なる発車合図をメロディーで流していることだ。ここ10年で急速に日本中に広まった。
最後に、外国では考えられないだろう、雪で線路が見えない中を、安全に突き進む北海道の鉄道を紹介したい。
雪の上を走っている感じ。よく雪の塊に乗り上げて脱線転覆しないものだ。この列車はラッセル車ではない普通の乗客を乗せた汽車だ。まるで道なき道を開拓しながら進んでいる印象。これは北海道の釧網線。冠雪した一本道をひたすら突き進む。
おまけ
日本に来てビックリしたこと https://www.youtube.com/watch?v=xNMd3JZ78t0
外国人にとって日本の凄いこと https://www.youtube.com/watch?v=TdOFTL44muE
礼節を重んじるスゴいサービス https://www.youtube.com/watch?v=o-4ne2c0B8M
日本の神的にスゴい電車サービス https://www.youtube.com/watch?v=qWJ-J1QBFYQ
外国人インタビュー 日本で驚いたことは何?
https://www.youtube.com/watch?v=TVB6UjjRM8I
外国人が感動した日本のおもてなし https://www.youtube.com/watch?v=6tiHfRqAii8
さて、今日の記事は、やもすると手前味噌で自画自賛と受け取られかねない。しかし、日本人は長年鎖国し、外国の影響を受けなかった歴史的背景があり、あまりにも外から日本を考える機会を得ることが少なかった。自分たちが世界から見ればいかに優れた民族であるか、これは過去の歴史から日本の脅威を恐れる中国や韓国が戦後70年近くも経過しるのに、今もなお強烈に展開しているバッシングや抗日行動を見ても歴然。
しかし、日本を批判しているのはこの両国だけであり、他のアジア諸国を始めとする外国人からは、日本は尊敬をされているし、親日感情さえ持ってもらえている。もっと自信を持ち、リーダーシップを発揮することが日本人には必要だが、何よりまず相手の立場を尊重し、その心情を思いやる気持ちや、決して鼻にかけない謙虚さ、奥ゆかしさがでしゃばることを好まなくさせている。先の震災で見られたように、日本中が被災者に共感し、助け合いの精神で国難を乗り越えて来た。「まさかの友が真の友」。
日本人には、相手の気持ちを慮るおもてなしの精神や人に迷惑をかけないための公共心や協調性といった、いわば慈善精神が幼少から培われている。だから外国では考えられないようなほど治安が保たれ、安心して生活できる環境が自ずと整備されているのだ。
「温故知新(古きを温めて新しきを知る」という言葉があるが、今や「日本を知るなら外国人に聞け」となりつつある。日本人が外国へ海外旅行をすると、逆に日本がとても良く見え、今まで以上に好きになる理由の一端を垣間見れるであろう。
最後は趣旨がズレたが、日本人に生まれ、日本で育ち、日本人としての誇りをもって生きていく。そして最後は日本人として志を全うして死んでいく。そのためにも、より愛国心を抱き、外国に誇れる日本でありたいと心から願う次第だ。
記事作成:11月3日(月)