前回は「ABBA」を紹介した同名タイトルの記事が評判が良かったため、気を良くした小生が第二弾を考えた。今回は、70年代ミュージックの王道を行く定番デュオを紹介することにしたい。そのグループは兄妹のコンビで、その美しいハーモニーで世界中を魅了し、知らない人はまずいないでしょう。中学校の英語教材には今でも取り上げられ、世界中で歌われた楽曲をこの世に送った。
しかし、予想もしない出来事により妹が急逝し、解散を余儀なくされた不運のユニットでもあった。もうおわかりだと思う。そう、今日取り上げたいユニットは「カーペンターズ」だ。では彼らの人となりをおさらいし、私が好きな6曲をセレクトし、PV(MV)を紹介する。
「カーペンターズ」
アメリカの兄妹ポップス・デュオ。楽器を兄のリチャード が受け持ち、ヴォーカルを妹カレンが担当。ロック全盛の1970年代において独自の音楽 スタイルを貫き、大きな成功を収めた。1983年の拒食症によるカレンの死により活動を終えた。
代表曲に「遥かなる影」、「雨の日と月曜日は」、「スーパースター」、「イエスタデイ・ワンス・モア」、「トップ・オブ・ザ・ワールド」、「プリーズ・ミスター・ポストマン」等がある。
アメリカ合衆国のバンドカーペンターズのディスコグラフィは、14枚のスタジオ・アルバム、2枚のライブ・アルバム、11枚のコンピレーション・アルバム、3作の音楽ビデオ、1枚のトリビュート・アルバム、46枚のシングル、2枚のサウンドトラックにより構成される。その経歴を通じて、カーペンターズは解散までにリード・アーティストとして30枚のシングルをリリースした。この30枚のうち13枚がRIAAによってゴールドディスクに認定され、22枚がアダルト・コンテンポラリー・チャートのトップ10に到達した。またカーペンターズは1969年から1983年までに10枚のアルバムを発表した。
~私の好きな曲集~
1 「トップ・オブ・ザ・ワールド」
私がこの曲を聴いたのは中1の頃。なぜかハッピーソングの印象が強い。このカレンの綺麗な歌声に衝撃を受けたのは間違いない。英語学習(ヒアリング)に一躍買ったのは間違いない。
2 「青春の輝き」
https://www.youtube.com/watch?v=mTVpNXG7iBk
https://www.youtube.com/watch?v=j1tjFIuyCAU
英語のタイトルは「I Need To Be In Love」。イントロからしてそうだが、青春時代の古き佳き想い出を回想したくなるようなメロディライン。あまりにも甘酸っぱくて郷愁を誘うし、「青春」そのもので美ししすぎる。その後、「学校へ行こうMAX」の「未成年の主張」のコーナーのBGMとしても使われた。
3 「イエスタデイ・ワンス・モア」
私が中学時代に歌詞を覚えて初めて歌えた曲。聴き取りやすい英語のリリックで、ビートルズの「Yesterday」とこの曲はすぐに覚えられた。
4 「遥かなる影」(Close To You)
バート・バカラックとハル・デイヴィッドが作った楽曲。この曲を収録したアルバムのタイトルから、Close To Youと略記することも多い。
1963年にリチャード・チェンバレンが歌い、1965年にはディオンヌ・ワーウィックも歌った。
1970年にはカーペンターズがリチャード・カーペンターの編曲で歌い、カーペンターズにとって初の全米1位獲得シングルとなった。その後も多くの歌手によってカヴァーされ、「愛のプレリュード」と共にグラミーの殿堂入りを果たすなど、名実ともに現在も高い人気を保っている。
5 「シング」
1973年発表。これも中学生の頃の英語の授業で聴いて歌った記憶がある。子供たちの合唱と絡む場面はなぜか感動して涙が出そうになる。
カーペンターズは、ABCテレビの番組に出演した際、子供たちがこの曲を歌うのを聴いて、自身も取り上げることにした。
カーペンターズのレコーディングでは、ジミー・ジョイス少年少女合唱団がコーラスで参加。コンサートでこの歌を歌うときも、児童合唱団をバックコーラスにして歌うことが多い。
1974年の日本ツアーでは、地元の合唱団と共に日本語で歌われた。
https://www.youtube.com/watch?v=4Doz-9ME2uY
6 「Please Mr. Postman」
リズミカルなポップス調のご機嫌ソング。もともとは1961年にアメリカのマーヴェリッツによる楽曲を1975年にカーペンターズがカヴァーしたもの。彼らによって瞬く間に大ヒットした。ビルボード誌では、1975年1月25日に週間ランキング第1位を獲得。カーペンターズにとって3作目の全米1位獲得シングルとなった。ビルボード誌1975年年間ランキングは第59位。この曲は「ビートルズ」もカヴァーして大ヒットしたものをリバイバルアレンジしている。
~その他~
「スーパースター」
https://www.youtube.com/watch?v=SJmmaIGiGBg
「愛のプレリュード」(We've Only Just Begun)
https://www.youtube.com/watch?v=__VQX2Xn7tI
「ジャンバラヤ」
https://www.youtube.com/watch?v=-4o86juvMEE
「Love Songs 集」
https://www.youtube.com/watch?v=Zn0Dy3Y-y1I
日本でも現在に至るまでその人気は確かなもので、CM・ドラマの主題歌などさまざまなメディアで耳にする機会は少なくない。私の中学時代の洋楽と言えば、「ザ・ビートルズ」、「ABBA」、「ザ・ビージーズ」、「ビーチボーイズ」、「ドゥービー・ブラザーズ」、「サイモン&ガーファンクル」、「ベイシティ・ローラーズ」などのアメリカンポップスやフォークが世の中を席巻していた。当時は英語の意味も良く知らずに、美しいハーモニーや覚えやすいメロディーというだけで好んで聴いていた。日本語に訳された曲のタイトルと原曲の意味がまったく異なっていることも知らずに、雰囲気だけを楽しんでいた。
私の住む街は、外国文化が少なく、街で外国人を見かけることは稀で、貴重な場面に出くわしたら「ガイジン」と言って指を差してビックリしたものだ。
そんな時代に、日本にその存在感を示し、大きな影響を与えた功績は筆舌に尽くしがたい。リードヴォーカルだったカレン・カーペンターのあまりにも早すぎる死の知らせは日本のファンに大きな衝撃と深い悲しみを与えた。私は、「ZARD」もそうだが、彼らの遺した名曲を忘れないためにドライブ中にはCDをよく聴いている。
今後は、機会があれば「ザ・ビージーズ」や「The Beach Boys」などをお送りできたら光栄に思う。
記事作成:7月20日(日)