またまたこのシリーズが復活。今日で13回目を迎えた。まだまだ完結しそうにないほど、世の中クエスチョンマークだらけだ。今回は以下の疑問をテーマにしてみた。
「曜日によって入るチラシ広告が決まっている不思議」
私の自宅では、県内で最大発行部数を誇る地元紙をとっているが、日々疑問に思うのは、曜日によって目にする折り込み広告が決まっているということだ。さっそくだが、曜日ごとにどんな広告が入るのか確認してみた。
日曜日 求人案内・不動産
月曜日 通販関係、通信教育(AVIVA・ユーキャンなど)、カワチ
火曜日 パチンコの新装開店、AEON、保険(県民共済など)関連
水曜日 ホームセンター(ビバホーム・ジョイフル山新・カインズホーム・ダイユー8など)
木曜日 ドラッグ系(ツルハ・マツモトキヨシ)
金曜日 スーパー(ベニマル・Vチェーン・スーパー鎌倉屋・シミズストア・ヨーカドー)関係
アパレル系(AOKI・洋服の青山・G.U・UNIQULO)
※ベニマルは「1・2・3の市」や「ど真ん中得の市」のセール中は曜日関係なし
土曜日 スポーツ系(ゼビオ・DEPO)
車(TOYOTA・NISSAN・HONDA・SUZUKI・サンキョー・only Uなど)
家電量販店(コジマ・ケーズ・ヨドバシ・ヤマダ)
携帯関連(a.u・docomo・soft bank)
宝飾・眼鏡系(金美堂・トミタ・LOVELOVE・パリミキ・眼鏡市場・メガネセンター・弐
萬圓堂・メガネトップ・メガネスーパー)
ディスカウント(TRAIAL・ドン・キホーテ)
この傾向はどういうことなのか。何かルールがあるのかとさえ勘ぐってしまう。おそらくは各会社や店舗は、綿密な市場調査(マーケティングリサーチ)を行っていることは間違いない。例えば消費者(買い物客)の行動パターンや時期に応じた商品の購入状況をつぶさに把握して、在庫管理や注文をしているに相違ない。むろん、一般主婦は平日の午前に家事全般を済ませ、午後に夕食の買い出しに出ることが多いので、それに合わせてタイムセールを実施するし、ファミリーであれば、時間がとれる土日や旗日などに買い物に出掛けることが多い。従って週末近辺に、折り込み広告が集中して入ることが多いという理由が成り立つ。
では各曜日ごとに詳しくその理由を探ってみたい。
まず日曜日は、仕事探しにうってつけだ。ハローワークは月曜日からなので、その前日に求人広告を出し、前もってめぼしい仕事にあたりを付けさせる。思い立ったが吉日で、翌日の開所と同時に、気に入ったその仕事を求めて仕事探しの方たちが殺到する仕組み。早くいかないと人気の高い仕事は埋まってしまう可能性があるため、毎週月曜日は朝早くから長い車の列がハローワークにできるのはそのせい。
火曜日はパチンコの新装開店が多い。日曜日は書き入れ時なので、月曜日を定休日にするパチンコ店が多い。その一日で新台入れ替えなどの工事に入る。たった一日ですべての台をチェンジし、火曜日から新台で営業を再開するという訳だ。JUSCOなどのAEONグループはわかりきっているが、イオンカード所有者は火曜日に5%OFFセールがある。週末は黙っていても客が押し寄せるが、火曜日には客足が遠のくことを懸念した経営者の集客作戦である。
私が一番不思議に思っているのはなぜホームセンターの広告が水曜日に集中するのかってうこと。私の予想だが、週末に日曜大工やガーデニング作業を行う人が多い。そのために事前に何が必要かを消費者に考えさせる余裕が必要となる。他社の広告を見比べる時間も必要。
木曜日はドラッグ系が多くなる。これは医師会(俗に言う学会)が木曜日に多く、休診日になることが多い。行きつけの診療所や医院が休診では、とっさの場合には薬局が頼りになる。品数の多い大手の薬局であれば、薄利多売で安値だったり、買い得感が増すので、それに照準を合わせてこの曜日に広告を入れるのだと思う。
金曜日は、一般の方は金曜日で一週間の仕事が終わり、金曜の夕刻以降フリーになる。ホームパーティーや夕食を作る時間にも余裕が生まれることから、いつもより食料を大量に買い求める傾向がある。特に不便な土地柄に住んでいる方は、週末の夜に車で乗り付け、一週間分の買い出しをしてしまう家庭も少なくない。カート一杯に商品を投げ込み、レジを長時間占拠している買い物客を見かけるのも金曜日から日曜日にかけてが多い。しかも22時閉店の店だと、21時を過ぎれば、お惣菜を中心に値段が割引になる。これは賞味期限があって翌日までキープできない生鮮食品だったり食中毒の危険が高い夏場には、売りつくしてしまったほうが店側も得なのだ。売れ残りは処分するしかないため、無駄も多くなる。それを狙って来る独身者は思いのほか多い。意外な節約術を励行している客は思いのほか多いのだ。
土曜日は家電量販店の独壇場。複数の店の広告が入る。同じ商品であっても店によってかなり異なる。仕入れ値と儲けを計算して、その店舗では価格を決めるが、おれが週単位でころころ変わる。同じ商品なのに週変わりで値上げしたり、大量に在庫があれば大幅値引きが可能になるのはそのためだ。それに同じ曜日に複数店舗の広告が入れば、消費者としては価格の比較がしやすい。また、休日で時間があるため、他店の価格を参考に、交渉が可能となる。私は絶対言い値では買わない。価格ドットコムで最安値を調べ、できるだけ店売りでもその差を詰めていく交渉を行うことにしている。土曜日の朝に広告を見た人が、大型量販店をはしごして値段交渉しやすくするために、敢えて休日に入れているように思う。
さて、今回の記事はいかがでしたか。雑学的な知識だが、話のネタにしてもらえたらありがたい。ついでに広告について、最近疑問に感じていることを申し述べて今回の記事を締めたい。それは、最近少なくなったのが、裏面が白紙の広告。資源の無駄を極力省くための発想だと思うが、白紙面を好みのサイズに切ってメモ代わりにしている人はお年寄世代を中心に多いはず。勿体ないという発想からだ。しかし、最近は裏面白紙がないため、それも出来なくなっている。まぁこれも時代の流れなのだろう。
記事作成:1月28日(火)