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Channel: 時遊人SUZUのひとり言
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芸能人政治家のビフォー・アフター 後編

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 何か期するものがあってなのか、このところ芸能人や有名人が政界入りする例が後を絶たない。抜群の知名度を背景に、政党が頭数合わせで苦し紛れに出馬要請するケースもあるが、国民の代表者たる国会議員を選ぶ神聖な選挙において、そうした打算的な発想は正直いただけない。最近はスポーツアスリートもまたその例に漏れない。特にオリンピック選手などは、マスコミへの露出度は高く、国民に広く顔が知れ渡り、かつその支持や支援を得た実績があるだけに、選挙ともなれば有利に事が運び、集票効果は群を抜いてしまう。国民感情もまた、どこぞの馬の骨かしれないような立候補者よりも、心情的に有名な人へ入れたいという情も働くため、事態はややこしい。志が高く、政党のいいなりではなく、実現可能な独自の政策を掲げ、論旨が一貫している候補者を自らの手で選びたい。
 では、前置きはこれくらいで、今日も5名、訳あって政治道を志した有名人を紹介したい。なお、本記事は、本人を中傷したり揶揄するための目的は一切ないのであしからず。

 蓮舫

 ビフォー

 台湾・台南県白河鎮出身。芸能界デビューは1985年、17歳の時に出演したNTTのテレホンカードCM。音響機器メーカーのキャンペーンガールである「1988年度クラリオンガール」として青山学院大学在学中に選ばれた。以後、水着キャンペーンやCMに出演したり、タレントとして芸能界活動をする。

 セミヌード編 (過激な露出があるため、本人の現在の地位と名誉を考慮し、埋め込み処理はいたしませんでした。)ご覧になりたい方は、下をクリックしてください。

http://www.youtube.com/watch?v=QYEDauk4NC0

アフター

 2004年に参議院選挙で当選して政界入り。参議院議員ながら、人材不足の民主党内閣において、僅か当選2期で入閣したホープ。内閣府特命大臣(消費者担当・行政刷新担当)や少子化担当などを歴任。「切れるやり手女政治家」を印象付けた。とりわけ、事業仕分けでその存在感を示した。スパコン開発競争に関して、「世界一じゃなきゃダメなんですか?」という、ずぶの素人と思えるような軽率発言で、重鎮と呼ばれる研究者や学者を一発で黙らせ、たじたじにした秘技を繰り出し、注目を浴びた。その後、その一言流行語にもなった。元モデルと言って侮るなかれ。かなりやり手という印象。

 橋本聖子

 ビフォー

 橋本聖子と言えば、スピードスケート界において、長らく現役生活を続け、女子の第一人者として冬季オリンピックに4度、そして夏場は自転車競技に鞍替えし、現役の競輪選手を差し置いて2度も自転車競技でオリンピックに出場したトップアスリート。アトランタ五輪では、現職国会議員として自転車競技に出場した。

 アフター

 1995年の参議院選挙で自民党として比例区で出馬し初当選を果たす。以降、4期務めている。スポーツの普及に努め、党副幹事長や外務副大臣などの要職も歴任している。今年のソチ五輪では日本選手団の団長を拝命した。派手さはないが、堅実にことを運び、周囲の評価も高いようだ。

 谷亮子

 ビフォー

 「YAWARA」ちゃんとして、各種の柔道大会で賞を総なめした。熱狂的な支援者が付き、マスコミにも早くから注目され、卓球の愛ちゃんや浅田真央(3人ともB型)と並んで、年齢にそぐわないような活躍を見せた。早熟の天才で、中学時代からカリスマ的な存在となった。「田村でも金、谷でも金」をキャッチフレーズに、「シドニー」と「アテネ五輪」で連続金メダルを獲得した。夫は巨人から古巣オリックスへ復帰した谷佳知選手。

 アフター

 ご存知「小沢信者」のひとり。小沢一郎に誘われて政治の道へ。何かにつけて「小沢先生」と崇め、小沢一郎の指示通りに動く印象は否めない。しかし、民主党が野に下って、離党し、新党結成以後は、あまり日の目を見ない。これからも小沢一郎ととことん行動と運命を共にするだろう。実際この方は、政治家として何を目指し、何をしたいのかが見えてこない。昔の「小泉散チルドレン」と同じで、人気取りと数合わせの道具に使われた印象はありありだ。小沢も谷もB型同士。結び付きが強固で、運命共同体的なのは、同じ匂いがしてわかりあえる部分が多いのだろう。当選直後は、「政治活動と並行して競技生活も継続する」と発表して、「片手間にできる仕事ではない」と世間のバッシングを浴びたことから、翻意し、現役引退を発表した。

 東国原英夫

 ビフォー

 もともとは大森うたえもんと共に「ツーツーレロレロ」という漫才コンビの一員だったが、その後、たけし軍団の一員に。「スーパージョッキー」のガンバルマンでは、他のメンバーと共に、熱湯風呂にお果敢にチャレンジして、ウケ狙いのリアクションを次々繰り出した。「講談社乱入事件」で有罪判決を受けたかと思えば、美人女優「かとうかずこ」との結婚も大きな話題となった。B型だけに猪突猛進で、目的達成のためには周囲が見えなくなり、ついていけなくなった夫人とは離婚。自分の興味があることに、周囲を顧みず、とことんのめり込む凝り性が災いした結末となった。

 アフター

 芸人を辞めて突然に政治家への道を志し、早稲田大学の大学院に進学して政治を学ぶ。その後、郷里の宮崎県知事選に出馬して初当選。選挙での「どげんかせんといけん」は流行語となった。知事就任早々、宮崎牛の「口蹄疫」問題が明るみになり、その対策に追われた。自らが観光大使として宣伝マンを買って出て、地元産品のPR活動に奔走した。宮崎県の財政を立て直し、1期で勇退。その後、東京都知事選挙に出馬したが、落選。現在は充電中といったところか。同じB型の橋下徹と協調路線を歩んでいたが、政策が合わないと離散した。今後の出方が注目されるひとりだ。

 橋下徹

 ビフォー

http://www.youtube.com/watch?v=fH4zth8iCTA

 幼少期は苦労人。父親が自殺するという不遇に遭った。本職は弁護士で、「行列のできる法律相談所」のレギュラーとして出演していた。威風堂々とした物腰、その歯に衣を着せぬ発言で話題となり、結果的に顔を売ることとなった。その過激発言が故に周囲から批判を受けたり、裁判に訴えられることもあった。

 アフター

 目的達成のためなら苦労を厭わず、強烈な物言いで世論に訴える政治手法を展開。大阪市民や府民を圧倒的な支持を取り付けた。大阪府知事になり、「大阪都構想」をぶちまけ、実現に向けて奔走。政治のねじれを解消するために、大阪市長に鞍替えして再出馬。現在は大阪市長として存在感を示している。とりわけ、財政や教育で「非常事態宣言」を発令。なぁなぁ主義の大阪的発想を払しょくすべく、独断で様々な持論のを展開して断行。大阪の公務員の「刺青」問題を指摘し、次々処分。改革心は人一倍強い。ただ、浮気疑惑など私生活を棚上げして、他人を責める性質はいただけなかった。このほど「大阪都構想」に関して議会と衝突。その是非を民意を問うとして大阪市長を辞職し、出直し選挙に再出馬する方針。

 以上、2日間で10名の現役政治家および活動休止中の元芸能人の過去と今を比較してみた。他にもこのテーマに適合する方は、西川きよし、森田健作、ザ・グレートサスケ、馳浩、松浪健四郎、石井浩郎、萩原健司などもいた。

 さて、今回の2日連続の記事はいかがでしたか。特段、現状を批判するために本記事を掲載した意図はない。されど、かつて「一億総タレント時代」などと揶揄された時期があったが、「一億総政治家時代」は断じてあってはならない。誰でも政治家や国会議員になれてしまうようでは、日本に未来などない。杉村太蔵氏は、「小泉チルドレン」という宣伝文句で棚ボタで当選して代議士になれたが、今やその面影はない。「サンジャポ」などは、単なるタレントとしておちゃらけ出演しているに過ぎない。なぜ、当該選挙区民はこのような得体の知れない輩に一票を投じ、日本の未来を託したのかしれない。

 私の今は亡き祖父もまた地元の政治家だったが、決して私腹を肥やす真似などしなかった。それどころか、政治家を長年続けるといろんな柵が足かせとなり、不正や政治の停滞を招く温床になると、2期務めたらスパッと辞めて、その後は市の役員として、一銭にもならない慈善活動に没頭する後生を過ごした。やはり国会議員や政治家を目指すのであれば、自らの確固たる政治理念や信念を持ち、政策遂行者であってほしい。党の歯車として、政党の指示通りに動くだけではなく、自らの政治主張を正々堂々と展開してほしいと願う。

 記事作成:2月1日(土)


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