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Channel: 時遊人SUZUのひとり言
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第35回平和のための郡山の戦争展

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 「終戦の日」のこの日、朝からあいにくの雨が降りしきる中、「第35回平和のための郡山の戦争展」を見物に訪れ、先の戦争で亡くなられた方々の慰霊とご冥福を祈った。

 10:30~11:20、会場である郡山公会堂へ。入り口で記帳。写真撮影の許可を頂き、見学を行った。以下は会場内の様子。

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 久し振りに訪れた公会堂は、狭く感じた。パネルなどの展示物や陳列台が並べてあったせいだろう。私の祖母が亡くなった際、この同じ場所で葬儀告別式を執り行ったことから、感慨深いものがあった。

 会場は厳かな雰囲気の中、遺品や写真パネルを見たり、郡山の戦争被害などについて学ぶとともに、当時の人々に思いを馳せ、亡くなられた方々の英霊たちのご冥福を祈り、あわせて不戦の誓いを新たにした。

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 私が訪ねた時は10人程度だった。しかし、1時間弱の見学中、20人以上が現地を訪れ、戦争の悲惨さを体感するとともに、郡山で繰り広げられた戦争について学習し、平和への思いを強くしたことと思う。戦争は人から正気を奪う。正当な判断力を狂わせる。人を狂気にさせる。生命の尊重の概念を奪い去り、残虐さ、迫害行為を犯してしまう。戦争は二度と起こしてはならない。中には目をそむけたくなるような生々しい写真もあった。体が引き裂かれたり、焼け焦げた遺体の写真も多数あった。しかし、決してこの事実から目を背けてはならないと思い、しかと見届けた。きれいごとでは済まされない現実を直視しなければならないとの意思を強く持った。

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 しかし、一方では、憲法第9条についての展示コーナーもあった。今の平和憲法のおかげで、日本は第二次世界大戦後72年も、戦争を起こさなかったし、巻き込まれることもなく平和を維持できたことは紛れもない事実だ。
 しかし、世界情勢が目まぐるしく変化し、北朝鮮がミサイル攻撃をいつ行ってもおかしくない昨今にあって、今の憲法では日本国民の安全を保障できない状況に置かれている。
 つまり、不戦、恒久平和、武力の不保持などを謳っている今の憲法第9条では、北朝鮮の脅威に太刀打ちできないということだ。戦後、日米安保協定があって、日本国内のいたるところに米軍基地が置かれた。そのおかげで、中国や朝鮮民は、日本に手出しを出来ず、長年の平和が保たれてきたのは周知のところだが、今やもう、他国に守ってもらえるから平和で安全などと都合の良いことばかり言っていられない情勢に追い込まれている。
 賢い者は、現在の憲法では、自衛隊が他国を攻撃することも許されないし、日本が戦禍に巻き込まれても、反撃ひとつできないことを知ってる。まして核弾頭を搭載したミサイルを米軍基地に撃ち込まれたら、日本は一巻の終わりだ。にもかかわらず、現憲法下では何ひとつ手出しが許されないのだ。すでに自国の安全を自国で守るべき時代が来ているのに、日本国民の大半は、今の平和がこれからも保たれ、二度と戦争など起こらないと高を喰っている。いったい誰が日本を守ってくれるというのか?アメリカ完全依存体質のままで、果たして平和が保持できるのだろうか?安倍首相が改憲を急ぐのは、北朝鮮の威嚇や核攻撃に危険に晒されている今、一刻の猶予もないからだ。

 私自身は、戦後20年近く経ってからこの世に生を受けた。戦争がなんたるかを知らない世代だ。しかし、多くの日本国民が犠牲になった太平洋戦争において、戦後72年が経過した今でも、「終戦記念日」に合わせ、年に一度はこのような平和や自由、人命尊重を考える機会にしたいと考えている次第だ。そして同時に憲法の在り方を考える契機にしたいと考えている。過去、大政翼賛会の方に従い、日本国民が戦争に向かって突き進んだ風潮に再び陥らないよう、過去を反省し、戦争と平和について、日本国民が考え、言いたいことは堂々と主張しなければならないと思う。そのためには過去の戦争がどんなものだったかを学ばなければならない。多くの人々がどんな思いで、どんな状況で御国のために死んでいったかを知らなければならない。一度失われた生命はゲームのようにリセットやオールクリアできないことを体感すべきだ。戦争終結から72年が経過し、戦争体験者が年々減っていく現状を危惧するものだし、戦争を伝える年配者がいなくなってしまうことを憂慮している。

 この写真展は毎年、お盆の3日間開かれているが、それ以外でも、公会堂東隣りの「郡山歴史資料館」でも展示されている。ぜひ、「戦争と平和」について考える契機にしていただければ幸いです。

 記事作成:8月15日(火)

 追記

 本日、一度は公開した「FCT・小野紗由利アナウンサー33①」の記事は、明日、再掲載いたします。


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