当ブログでは、これまで「伝説の男」というシリーズ記事を不定期に掲載してきたが、今回は「期待の若手」と題し、今後、絶対人気が出るであろうアスリートや注目株の俳優(女優)をクローズアップしてお送りしたい。
今回は、来場所、新入幕が予想される「宇良」という力士を取り上げたい。彼は小柄ながら、土俵際の粘り腰やかつて「技のデパート」と言われ、超人気者だった「舞の海」を髣髴させるような力士だ。
まず、私が彼を取り上げた理由がよくわかる動画をどうぞ!
バック転や首で前転を繰り返しできる相撲取りなんて初めて見た。土俵際にめっぽう強く、スゴ技を連発する。
驚異の粘り腰
土俵際、追い詰められてえび反り状態になりながらも、寸でのところで踏みとどまり、逆襲をかけ、見事「渡し込み」で勝利。驚異の粘り腰は、舞の海とか智ノ花を彷彿させる。
小兵が巨漢力士を倒す醍醐味が大相撲であり、様々な技を繰り出し、土俵になぎ倒す様は圧巻。そんなスケールの大きい相撲が真骨頂の小柄力士が「宇良」だ。彼のプロフを見てみたい。
<宇良>
本名:宇良和輝(うら かずき)1992年6月22日生まれの24歳。大阪府寝屋川市出身。木瀬部屋所属。最高位は東十両筆頭(2016年9月場所)。血液型はB型。
結構、歳が行ってると思ったら、学生相撲出身。推薦で関西学院大学教育学部に進学し、1年時に全国学生相撲個人体重別選手権65kg未満級で優勝、3年時から肉体改造に取り組んだこともあって、4年時に無差別級で3位に入った。
2013年にはロシアで開催された第2回ワールドコンバットゲームズ相撲軽量級で世界一になった逸材。
レスリングの経験を活かした撞木反り、居反り、足取りなどの珍しい技を繰り出す取り口の相撲は“アクロバット相撲”と評され入門前から注目されていたことから、入門記者会見では報道陣100人が詰めかけた。
デビューは2年前の2015年5月場所。序の口でいきなり全勝優勝し、その大物ぶりを発揮。
続く夏場所でも7戦全勝。僅か2場所で三段目昇格。9月場所でも5勝2敗で勝ち越し、すぐに幕下昇進。11月場所では7戦全勝した。
さらに2016年1月の初場所でも幕下8枚目で6勝1敗、続く春場所で幕下2枚目で6勝1敗で関取(十両)昇進を果たした。幕下通過までデビューから38勝4敗の圧倒的な強さで、番付をみるみる上げた。
そして翌5月場所では、いきなり二桁勝利となる10勝(5敗)をマークして大器をうかがわせる。
翌7月場所も十両8枚目で11勝4敗の好成績。しかし幕内入りのかかった翌9月場所で6勝と初の負け越しを経験。番付を十両五枚目に下げたが、年末の九州場所で8勝7敗と再び勝ち越しを決めた。
2017年初場所(今場所)でも好成績を収め、来場所は待望の中入りを果たすだろう。
彼は「相撲道」の固定概念を覆すような取り組みが持ち味なのは、「舞の海」と同様、血液型がB型だからだ。この型は、型にはまったオーソドックな相撲を嫌い、オンリーワンを追求し、自分スタイルを築く。奇襲戦法などセオリー無視で、ゆえに見ていて面白いし、相手は何を仕掛けて来るかわからない不安に駆られる。毎日、決まり手が違うので、わくわく感は半端ないし、人気が出る。若くして才能を発揮し、プレッシャーを楽しみに変えてしまう天賦の才能の持ち主。
続いて、実際のB型らしい彼のユニークな取り口と珍しい決まり手を幾つか動画で紹介したい。たぶん、この映像を見ただけでも個性的で、ファンが増えるに違いない。
<腰投げ>
【土俵際の魔術師 宇良】2016大相撲夏場十日目 十両、宇良対出羽疾風戦 宇良は大技の「居反り」が失敗するが瞬時の切返しで十両では6年ぶりの腰投げで土俵際の大逆転勝利!
<たすき反り>
立ち合い、天風、左が入り、一気に押す!宇良、天風のわきの下をくぐり、反る!一瞬、居ぞりが決まったかと思ったが、場内のアナウンスは「たすき反り」!
首ひねり、ひっかけ、渡し込み
どーです?魅力いっぱい夢いっぱいの「舞の海」以来の待望の期待大の力士という意味がわかったでしょうか?
特に、私が彼を推したい理由は、番付最上位を望めるだけの素質がある彼は、モンゴル出身ではない、純国産力士という点だ。生粋の関西人で、才能とぜひ、大成してほしい。今後、テレビ各局のスポーツ番組では、ぜひ「今日の宇良」という特集コーナーを組んでほしいくらいだ。ますます彼の一挙手一投足から目が離せない!
今回のテーマ記事ですが、これからも不定期ながら、期待の若手を見つけ、シリーズ化してお送りしたいと思います。
記事作成:1月16日(月)