テレビ業界はシビアだ。特にドラマ部門では、視聴率という魔物がすべてを支配する。数字が取れれば「話題作」となり、取れなければボロクソに叩かれる。前者は流行語を生むような仕掛けがわんさかだ。例えば、「あまちゃん」や「家政婦のミタ」、「半沢直樹」などが勝ち組と言える。
一方で、どんなに人気があるタレントを起用しても視聴率が低く、全11回シリーズにも関わらず、途中で打ち切りになったり、あるいは回数を短縮して最終回を迎える例がある。それはストーリーが面白くなかったり、演出がわざとらしかったりすると、途端に視聴者はそっぽを向く。
今日は、どちらかと言えば、後者の期待に反して「打ち切りになったドラマ」や前評判とは裏腹につまらなくて最終話まで持たずに短縮になったドラマを列挙したい。
1 家族のうた(フジテレビ) オダギリジョー主演
8話で打ち切り 視聴率はゴールデンタイムで3%
https://www.youtube.com/watch?v=jxSgs3zsUVI
2 ギンザの恋 トータス松本主演
2002年1月期に日本テレビ系で放送された『ギンザの恋 』は平均視聴率は5%で、全10話の予定が7話で終了した。
https://www.youtube.com/watch?v=L-ZWzztTX54
3 神の雫 5%の低視聴率 亀梨和也主演
第4話で5%という低視聴率を記録してしまったことから打ち切りに。
4 レガッタ~君といた永遠 速水もこみち、相武紗季主演
最低視聴率4.3%を2回記録し、9話で打ち切りに。
https://www.youtube.com/watch?v=QguWV6Uxj7o
5 夫のカノジョ 川口春奈主演
川口春奈が2013年に主演したテレビドラマ『夫のカノジョ』は初回から、4.7%という低視聴率を叩き出すと、その後も低空飛行が続き、8話で打ち切りが決定。
https://www.youtube.com/watch?v=hYf5DGFHIJY
6 戦う書店ガール 9話で打ち切り 渡辺麻友、稲森いずみ主演
初回から視聴率6.2%と大苦戦。その後も数字を上げることなく7話では3.3%という低視聴率だった。
https://www.youtube.com/watch?v=ShnWe3bIL50
7 鉄板少女アカネ!! 堀北真希主演 9話打ち切り
堀北にとって地上波の連ドラ初主演。さらに日曜劇場の史上最年少主演と大いに話題を集めたものの、視聴率はほぼ毎回1ケタを記録、結局9話で打ち切られた。
https://www.youtube.com/watch?v=76IRck5DqwQ
8 OUR HOUSE (フジテレビ) 芦田愛菜主演
2016年4月17日から6月12日まで毎週日曜日21: 00 - 21:54に、フジテレビ系で放送されていた。9話で打ち切りとなったが、3~6%と低迷し、打ち切られた。
https://www.youtube.com/watch?v=ohN_rEPknNA
9 ひと夏のパパへ 上戸彩主演
上戸彩の初主演ドラマ「ひと夏のパパへ」が平均視聴率5.6%で、最終回打ち切りの憂き目を見た。
https://www.youtube.com/watch?v=cPiZRt1_n3w
10 刑事☆イチロー
歯科医師一家殺人事件を通して、主人公の一郎(加藤晴彦)が警視庁の路(菊川怜)、別府刑事(津川雅彦)と共に成長していく刑事ドラマだが、視聴率低迷もあり9話出打ち切り。
新ドラマが始まる直前や映画の封切り直前になると、こぞってその宣伝のために、テレビ局まわりをしてPRしまくる。丸一日、生放送のバラエティ番組に出ずっぱりだ。
しかし前評判や大々的なPR作戦をした割に、様々な要因で視聴率が奮わない例がこれほどあったということだ。キャスティングが問題なのではなく、脚本を始め、ストーリーがつまらないとか、演出が悪いとか原因はあるだろう。過去に視聴率が高かったドラマは、流行語になるほどの名セリフや名シーンが視聴者の脳裏に刻まれている。「家政婦のミタ」や「半沢直樹」ではインパクトが強かったし、「あまちゃん」はアットホームでコミカルな内容が好感が持てた。いくら大女優や若手のアイドルを出演させたところで、それが視聴率に直結するわけではないのだ。
しかしながら、「冬のソナタ」のように、ドラマの舞台になった場所は、その後の観光ブームを呼んだり、隠れた名所になる要素も含んでいる。とりわけNHKの連続テレビ小説や大河ドラマに取り上げられれば、話題性は高い。何が左右するのか、あるいは何が作用するのかわからない手探りの中で、テレビの制作会社は常に新しいアイディアと視聴者が何を求めているのかを検証し、分析して貰いたいものだ。
記事作成:5月16日(月)~