私は少年時代から日本のプロ野球の大ファンで、足かけ40年以上も見続けてきた。特に世界のホームラン王の王貞治選手が大好きで、ファンレターを送ったこともあったほどだ。私は個人的に野球の魅力はホームランだと考えている。その時代時代で活躍したホームランアーティストに思いを馳せる時、或る疑問が浮かぶ。それは歴代ホームラン王や主砲と言われた強打者の体型には大別して2つに分けられるのだ。体型が太めでいかにも力でスタンドまで運ぶタイプと、細身ながらその抜群の反射神経とスィングの速さで遠くまで飛ばすタイプだ。
では、今回は、歴代のホームラン王や強打者を回顧し、彼らを体型別と血液型別に分類して検証したい。なお、所属球団は私がイメージが強いものを掲載しました。
A型の強打者
大柄体型 細身体型
田淵幸一(阪神) 474本 原 辰徳(巨人) 382本
山崎武司(中日) 403本 小笠原道大(日本ハム) 378本
山内一弘(大毎) 396本 有藤道世(ロッテ) 348本
江藤慎一(中日) 367本 加藤英司(阪急) 347本
江藤智(広島) 364本 松原 誠(大洋) 331本
阿部慎之助(巨人・現役)364本 城島健司(ダイエー) 244本
柏原純一(日本ハム)232本
O型の強打者
大柄体型 細身体型
落合博満(ロッテ) 510本 王 貞治(巨人) 868本
張本 勲(東映) 504本 大島康徳(中日) 382本
ラミレス(ヤクルト) 380本 田代富雄(大洋) 278本
松井秀喜(巨人) 332本 宇野 勝(中日) 338本
大杉勝男(ヤクルト) 486本 衣笠祥雄(広島) 504本
中村紀洋(近鉄) 404本 金本知憲(阪神) 476本
中村剛也(西武) 320本 高橋由伸(巨人) 321本
豊田泰光(西鉄) 263本 秋山幸二(西武) 437本
土井正博(近鉄) 465本 真弓明信(阪神) 292本
大豊泰昭(中日) 277本 和田一浩(西武) 319本
青田 昇(巨人) 265本 石嶺和彦(オリックス)269本
B型強打者
大柄体型 細身体型
野村克也(南海) 657本 山本浩二(広島) 536本
門田博光(南海) 567本 清原和博(西武) 525本
松中信彦(ダイエー) 352本 長嶋茂雄(巨人) 444本
前田智徳(広島) 295本 掛布雅之(阪神) 349本
中西 太(西鉄) 244本 谷沢健一(中日) 273本
水谷実雄(阪急) 244本 新井貴浩(広島・現役)293本
広澤克己(ヤクルト) 306本
AB型強打者
大柄体型 細身体型
村田修一(横浜・現役)328本 池山隆寛(ヤクルト) 304本
小久保裕紀(ダイエー)413本
血液型不明外国人強打者
大柄体型 細身体型
L・リー(ロッテ) 283本 T・ローズ(近鉄) 464本
ブーマー(阪急) 277本 ブライアント(近鉄) 259本
マニエル(近鉄) 189本 ペタジーニ(ヤクルト) 233本
カブレラ(西武) 357本 C・ジョーンズ(近鉄) 246本
レオン(大洋) 268本
T・ウッズ(中日) 240本
日本人の血液型不明強打者
長池徳士(阪急) 338本
田中幸雄(日本ハム) 287本
木俣達彦(中日) 285本
藤井康雄(オリックス) 282本
さて、今回はこのようなすみ分けをしたが、実際は、プロ野球選手は入団した頃は、細身体型でも、食生活やトレーニングによって、徐々に肉がついて大柄な体型に変っていくのが普通だ。松井選手だって、入団時はかなり細かったが、引退時にはプロの速球に負けないように大柄な体型に変っている。それほどプロ生活は劇的に体型の変化を生む職業と言えるだろう。
さて、今年(2016年)は、巨人は監督が変り、だいぶ苦戦を強いられている。セ・リーグは交流戦で毎年の如くだが、大負けし、借金を背負っても2位に留まるという不可思議な現象が起き、広島の独走を許している。超細身で野球選手にしては小柄なヤクルトの山田選手がホームランを量産して独走態勢を築いている。いったいあの小さな身体でどこにそんなパワーがあるのかと疑問に思ってしまう。外国人選手を除き、二塁手でホームランキングなどあまり聞いた験しがない。おそらくは新しいタイプの強打者と言えるだろう。
記事作成:7月3日(日)