絶対に当たらないわけではないが、超低い確率でも、もしかしたらと思わせてくれるのが夢の宝くじだ。一等賞金が１億円を超えた時に、衝撃を受けたが、今や連番で前後賞が１０倍に当たる１０億円！一生涯遊んで暮らせるような天文学的な賞金額だ。実際に当選している方は存在する。だから買わない宝くじは絶対に当たらないわけだから、買うに越したことはない。そして宝くじを購入した人が共通の夢を抱くのが、「もし１０億円当たったら何に使おう」というものだ。宝くじには一切所得税などの税金は課税されない。よって当選者が個人の場合、丸々自分のものだ。しかし、家族であっても誰かに分け与えると贈与税がかかる。半分の５億円を山分け状態で配偶者に渡した場合、２億円は国に持っていかれる。十分注意が必要だ。では、今日のテーマの通り話を進めたい。
「もし宝くじで１０億円あたったら・・・」
まず派手な振る舞いをしない。今までと変わらない生活で質素に暮らす。急に金遣いが荒くなり、派手な振る舞いをすると、バレるから。バレた場合、人間関係が急変するし、周囲のやっかみやつまはじき振りは想像以上だ。急に金目当ての連中が接近して、命の危険さえ感じる筈だ。
また、実際に当たって１０億円もの大金を手にしたら、性格まで変わりそう。他人に対し態度を変え、急に上から目線で話したり、人柄が変わりそうで怖い。金が絡むと人は豹変する典型例だ。
では万が一（実際は１万分の１より確率が低いが）１０億円が当たった場合、どうするだろうか？
例えば、当たる前から誰もが夢見ることと言えば、半分の５億円は貯蓄し、残り半分で豪遊する。豪華絢爛なマイホームを建てるとか、フェラーリなどの高級外車を購入、貴金属、投資して株取引で殖やす。世界一周旅行、別荘を購入、会社や店を経営する。毎日パチンコ、競馬、競輪三昧という人もいよう。
私なら、５億円で地下室付きの邸宅を建てる。防音防犯設備完備で、螺旋階段で地下室に下り、３０畳ほどのカラオケルーム付きのAVシアタールームと暖炉、プールバーやダーツ、ルーレット、バックギャモン、ジャグジー、サウナ付きのプレイルーム、ワインセラー、そして露天風呂を建設する。１Fにはトレーニングジムと屋内温水プール、ガレージ、２Fには水彩画、鉄道模型、釣りの道具を収納するホビールーム、そして２Fには日当たりの良いダイニング＆リビングルームとシャワールーム付きの温泉バス、３Fが寝室と子供部屋、もちろんホームエレベーター完備。そして屋上にはドーム型の天体観測と海が見える展望台。ここでリクライニングチェアで日向ぼっこしたい。
また庭にはウッドデッキとバーベキュースペース。ピザ釜もほしい。そしてパターの練習ができるゴルフのグリーン。テニスコートもあれば最高。たぶん予算オーバー。
また、北海道、伊豆高原、京都にも別宅がほしい。車はキャンピングカー、そして海釣り用のクルーザーとジェットスキーもほしい。完全に予算オーバー。
しかし、どんなに秘密裏に行動しても、嗅ぎ付けて金目当てに寄って集って来る人はいる。身の危険を感じる。命の心配が消えないので、隠し部屋や隠し扉も必要？銀行の貸金庫も借りなければ怖い。家周辺に防犯カメラも必要だろうし、警備員も雇うような事態に陥るかもしれない。
以上、総括すれば、宝くじを購入し、抽選会のある日まで、あれやこれや夢を語るのが文字通り宝くじの夢であって、実際に当選したら、毎日緊張の連続かもしれない。やはり、買わなければ当たらないのが宝くじだが、当たったら当たったで相当な気苦労は覚悟しなければならないだろう。
最後に、私が以前当ブログで掲載した詩を再掲し、結びとしたい。
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「夢から醒めた夢」
或る日何気なく買った宝くじで３億円が当たった
その日を境に人生がガラリと変った
まず僕はすぐに仕事を辞めた 口煩い上司に捨て台詞を吐いて
次に僕は大好きな釣りを思う存分やるために
海の傍に家を建て移り住んだ 船を買い車を新調した
次第に金遣いは荒くなり 生活は派手になった
ありとあらゆる贅を尽くし 毎晩豪勢な食事と浴びるほどの酒
金目当ての甘い顔をした連中が 自然発生的に寄ってきた
そんな豪遊生活が五年ほど続いた末 気づけば金が底を突き
すべてを失い 一文無しに戻っていた
金の切れ目が縁の切れ目 人々は急に背を向け
あれだけ顔色を窺い下手に接していた者まで
人が変ったように冷たくあしらい 或る者は罵声まで浴びせる始末
すべてのものが音を立てて崩れた
僕は人間不信に陥り 人が怖くなり 誰とも接することを拒むようになっていった
仕事にも就けず 日ごと借金は膨れ上がり やがては住む家も取り上げられた
眠れぬ夜が続き 借金取りから逃げ回る毎日 そして妄想の連続
廃人同然の廃れた生活
気づけば僕は生きる望みを失い 死に場所を探して
夜の街をひとり行き場もないままさまよい歩いた
周囲の冷たい視線が傷ついた心に突き刺さる 誰かが自分の命を狙っている
やがて無意識のうちに辿り着いたのは 高層ビルの屋上
金網を乗り越え 靴を並べ 風が背中を押すのを待って
意を決して 飛び降りた 真っ逆さまに落ち行く中で見た物は この世の現実
「神様 僕を助けて！」
そこで僕は夢から覚めた 寝汗をびっしょりかいて
「夢でよかった・・・」
努力なくして夢は叶わぬもの
夢は叶えるものだが 叶うと人は豹変する
夢は見ているうちが華かもしれない
そう夢が僕に教えてくれた一夜だった
記事作成：１２月１７日（木）