1970年代は名作ドラマの宝庫だ。当時は11話完結ではなく、半年や1年越しのロングラン放映だった。だから50代以上のオールドファンの方々には当時のホームドラマや刑事ドラマ、学園青春ドラマはずっと記憶に残っているに違いない。今日は当時を回顧し、どんなお茶の間の人気番組があったかを振り返りたい。
寺内貫太郎一家(小林亜星・西城秀樹・樹木希林・加藤治子・浅田美代子)
こうしたホームドラマは「ありがとう」、「時間ですよ」、そして「ムー一族」などTBS系列が多かった。樹木希林は、当時は悠木千帆という名前で、おばあちゃん役で出演し、鏡に向かって腰を振りながら「ジュリ~」と叫ぶのがクッション材となっていた。
日本沈没(村野武範・由美かおる・小林桂樹)
主題歌「明日の愛」by五木ひろし https://www.youtube.com/watch?v=Qz8LSnb4rI4
毎週日曜日の夜8時から放送していた。日本列島で群発地震が発生し、潜水艦「わだつみ号」と「ノーチラス号」が深海探査調査し、田所博士が次々と驚愕の事実を突き止め、世間に公表。政府の対応が悪く、日本が離島から順に次々と沈み、やがては日本列島全体が海底に沈む結果となる。特撮技術を駆使し、臨場感と恐怖感は凄まじかった。村野武徳と婚約者由美かおるが引き離される人間模様も必見だった。
私は五木ひろしの主題歌のレコードを持っていた。今でも全話DVDを持っている。
ありがとう(水前寺清子・石坂浩二・山岡久乃)
https://www.youtube.com/watch?v=Or9LItb6PS4
どてらい男(西郷輝彦)
福島ではFTVが土曜の夜9時からネットしていた。「8時だョ!全員集合」の後に放送されて、10時からは「大江戸捜査網」が放送されていた。一家団欒の時間帯に放送していた。主演の西郷輝彦が演じる男が立身出世するまでの困難な姿を描いた根性ドラマだった。この後番組が柴俊夫と真野響子が共演した「さわやかな男」だった。
木枯らし紋次郎(中村敦夫)
股旅姿の一匹狼「木枯し紋次郎」が、旅の途中で様々な事件に巻き込まれる。三度笠に薄の葉を歯に差すのが定番スタイルで、「あっしには関係のないことでござんすが決め台詞だった。
太陽にほえろ!
各刑事のテーマ
https://www.youtube.com/watch?v=YAaVbsDsjkQ
https://www.youtube.com/watch?v=d71DPMUlLEg
https://www.youtube.com/watch?v=CBFfqLQMQBA
https://www.youtube.com/watch?v=5OMg7kcBJPc
https://www.youtube.com/watch?v=zdHrs6Ew2lo
毎週金曜日、夜8時から全国ネットしていた刑事番組。新宿七曲署の捜査2課所属の敏腕刑事たちが、事件解決に邁進する姿を描いた。ボスこと藤堂俊介が率い、個性派揃いの名物刑事たち。皆、愛称で呼ばれた。私は山さんが大好きだった。若手刑事は毎回爆走するシーンが人気で、視聴率が落ち目になると殉職し、新しい刑事が加入するのがお決まりパターンだった。松田優作が演じた柴田純(ジーパン)刑事は大人気だった。そして尾行や追跡など、シーンに応じて異なるテーマソングがあった。私は青春のテーマが大好きだった。こちらもOPを含め、各テーマが挿入されたサウンドトラックレコードを所有していた。
白い巨塔
天才的な腕を持つ外科医・財前医師が、巨大大学病院の学閥主導の権力争いに巻き込まれる複雑な人間模様を描いた。最後は、彼もがんに侵され、命を落とす。彼を助けたいとありとあらゆる知恵を結集するが、周囲の願いもむなしく命を落とした。ラストシーンで、長い廊下をストレッチャーに乗せた遺体が看護師や同僚医師たちに見送られる場面は圧巻で、涙無くして見られない究極の絵だった。
私は、「白い巨塔」と言えば田宮二郎だが、平成に入って、唐沢寿明が熱演した。
唐沢演じる「白い巨塔」のラストシーンはコチラ
https://www.youtube.com/watch?v=M23Y3NtB5TA
記事作成:10月22日(木)