福島県は東北地方にあるせいか、どうしても泥臭い印象や田舎じみた雰囲気がある。福島県出身の俳優を眺めてみても、西田敏行、梅沢富男、佐藤B作、加藤茶など、そういうイメージが定着している。女優に関しては、あまり福島県出身を表に出さず、伏せてしまう。秋吉久美子、白羽ゆり、芦名星、伊東美咲などいることはいるのだが、福島県出身=田舎者というイメージを払拭したいのか?もちろん松井愛莉や優希美青、武田里奈などヤングタレントもいることはいる。福島県出身者をアピールしているのは芸人の白鳥久美子くらいか?歌手は極端に少ない。地元福島をこよなく愛する私としては残念至極だが、このままだと落ち込んでしまいそうになるので、そんな中、私がお気に入りの、3人の若手女性アーティストを紹介したい。
掘下さゆり
1980年1月11日生まれの35歳。相馬市出身のシンガーソングライターで血液型はO
2002年ビクターの東北地区限定オーディションにて優秀賞に輝く。8月にはインディーズレーベルからミニアルバムをリリース。
2004年、NHKみんなのうたにおいて「カゼノトオリミチ」が起用されるに至った。みんなのうたにおいては2013年現在においても再放送が行われている。
2005年、メジャーデビューアルバム「カゼノトオリミチ」リリース。現在もロングセラーアルバムである。
2006年11月にはビクターエンタテインメントの音楽配信レーベル『rookiestar』の配信リリース第一弾アーティストとして選ばれ「ハブラシ」「夜明け」の2曲の配信が開始された。
2007年6月20日、2年4ヶ月ぶりとなるセカンドアルバム「シロツメクサ咲いた夏」をリリース。
2008年、2月から8月まで期間限定ユニットの「五輪姉妹」に参加。「サユリズマシン」名義でエレクトリック・ポップミュージックを展開。ヴォーカルの他、プログラミングも担当した。
2009年1月にデジタルシングル「緑青の海」、2月には同じくデジタルシングル「流星ロープウェイ」をリリース。5月にはlemonbirdlaboratoryからこれまでの8年間の軌跡であるライブアルバム「あしあと1」「あしあと2」、7月には「あしあと3」をリリース。このあしあとシリーズは本人による各500枚限定生産のレアアイテムであり、「あしあと1」「あしあと2」「あしあと3」が年内のうちに既に完売している。
2010年、シンガーソングライターKAOとの共催イベントからユニット「かおとほりしたさゆり」を結成。自主レーベル:レモラボより同年4月コラボマキシシングル「蝶々結び」をリリース。
2011年、新作のレコーディング作業を開始する最中、地元相馬市にて東日本大震災に遇い「そうまさいがいFM」のパーソナリティとオープニング楽曲「この街に咲く花のように」の担当、避難所でのライブ等ボランティア活動も積極的に行っている。チャリティーサイト「Song for Hope ─希望のうた─」に新作CD収録予定の為デモ制作中であった楽曲『卒業〜DEMO TAKE』を提供。
2012年3月9日、「福島の子ども達に笑顔をプロジェクト」名義でリリースしていたフルアルバム『スマイル:)』を全国発売。福島県相双地区の幼稚園から高校まで22校1307人がレコーディングに参加したもので、ほぼ全曲の作詞・作曲と一部のボーカルを担当。経費をのぞいた収益は全額寄付される。そして6月17日に、5年ぶりとなるミニアルバム『fotonote』をリリース。また年内には、テレビアニメーション『ココロコネクト』のDVD版に収録されるオープニングテーマ「キモチシグナル」の作詞・ボーカルを担当した。
2013年4月3日、配信限定ではないものとしては実に9年ぶりとなるシングル『この街に咲く花のように』がリリース予定。
げっきんチェックのテーマソング「Step for tomorrow」
「桜」 https://www.youtube.com/watch?v=4SbR-VCCSdY
「君と笑った」 https://www.youtube.com/watch?v=tZhiCpBEeK0
個人的には「茜色の空」がとても感動的な歌詞で好きだ。郷愁誘う。
ニュース映像はコチラ https://www.youtube.com/watch?v=XqAFQyWxJLI
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片平里菜
1992年5月12日生まれのシンガーソングライター。福島県福島市出身。
2014年3月に上京し、現在東京在住。
2011年9月、ギターを始めてわずか2年でTOKYO FM主催の10代限定の夏フェス「閃光ライオット2011」ファイナルステージに出場。オリジナル曲「夏の夜」を披露し、1万組の中から審査員特別賞を受賞する。その結果、ソニー「ウォークマン」ブランドの訴求キャンペーンの一環として立ち上げられたPlay You.レーベルの第1弾アーティストに抜擢される。事務所も決まり、アルバイトを辞めて音楽一本で生活するようになった。
2013年、1月16日、無料配信で好評を得てTwitterやブログなどを通じてリクエストが殺到していた「始まりに」が、iTunes、レコチョク着うたフルなどで配信を開始。14日から先行配信されたレコチョクの着うたが、同日付のデイリーチャートで新人としては異例の初登場2位を記録した。
Come Back Home
福島テレビのCMに登場!
「小石は蹴飛ばして」
https://www.youtube.com/watch?v=Dp4S4__Oou4
https://www.youtube.com/watch?v=YFBC3DVHe3k
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Shimva
福島市在住のシンガーソングライター、ボーカリスト。以下プロフは公式HPより引用
キャッチーなメロディと普遍的な歌詞で、繊細かつソウルフルに、人生を唄う。
高校卒業後上京し、2009年にインディーズデビュー。
2作目のミニアルバムを発表後、事務所の移籍、アーティスト名の変更など紆余曲折を繰り返し、活動休止。
地元に帰郷後、活動を再開し県内のライブイベントに多数出演。前作のリリースから3年後、初の自主制作を決意。
2014年10月、ファーストシングル「Re:challenge」(なすびのエベチャレ応援歌「リチャレンジ~最高峰の夢を~」収録)待望のリリース。
ふくしまDCキャンペーン映像 https://www.youtube.com/watch?v=7U59llIk4Sg
私は、自分自身は故郷愛に満ちていると自負しているが、私の友人で中学時代の同級生だった箭内道彦氏などは「二度とこんな田舎に戻ってくるもんか!」と故郷を捨てるかのようにして上京して行った。同じような発想で福島を後にした者が少なくない筈だ。もちろん、中には出稼ぎで頑張っている人もいるだろうし、一旗上げて、故郷に錦を飾るために頑張って来た方も多いと思う。
しかし、或る程度東京暮らしをして、年齢を重ね、それなりの生活をすると、やはり故郷を懐かしく思い出すものだ。震災を経験し、故郷の景色はどう変わってしまったか?などと気になることも多い。都会の喧騒や雑踏の中、慌しい日常を送る日々。そんな毎日の中で、ふと故郷を思い出してもらいたいものだ。
本日紹介したふたりは、故郷を思い、郷愁に満ちた曲を数多く提供している。地元のラジオ局では結構流れているのだが、インディーズっぽい印象なので、あまりCD化されていなかったり、都会で耳にすることは少ないと思うが、ぜひ機会を見つけて聞いて欲しいと思います。
記事作成:8月30日(日)