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Channel: 時遊人SUZUのひとり言
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猪苗代湖に纏わる悲話

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 日本で4番目の広大な面積を誇る猪苗代湖は、かつては日本一の透明度だったことをご存知でしょうか?これは紛れもない事実で、20世紀くらいまでは毎年、純度日本一に君臨した。その綺麗な水の恩恵に肖っているのが郡山市民だ。オランダのファンドールンによって安積疎水が開通し、郡山市民はその清らかな飲料水を飲めるのだ。
 しかし、首位陥落後の猪苗代湖の透明度は、年々下がる一方で2007年の調査では、ついにベスト10から陥落するほど汚染が進んでいる。ちなみに1位は摩周湖、2位が倶多楽湖、3位は支笏湖とトップ3を北海道が占めている。このように猪苗代湖は、天を写す鏡といわれるほど、美しい湖面をたたえているが、実はそこには悲しい話が凝縮しているのもまた事実だ。今日は、福島県の中央に鎮座し、象徴的な自然の造形物である猪苗代湖に纏わる、知られざる悲話を紹介したい。

 1 イナッシーって?地元の人にも認知されていない謎の恐竜

 どう見ても町おこしのネタ。ネス湖のネッシーや池田湖のイッシー、屈斜路湖のクッシーに相乗りした、今で言うご当地キャラクターのような存在。誰も目撃者もいないのに、客寄せのためにわざわざ模型まで作り、入江にそれらしく半身見える形で浮かべてある。悲しいかな、流されないように支えるロープが丸見え。それでも地元の人はめげずに「志田浜」には観光客を歓迎する大看板「イナッシーに会えるかな?」がお出迎え。しかも恐竜のイラスト付き。

 2 観光遊覧船初代「はくちょう丸」の悲劇 

 1988年に落雷が元で火災が発生し、全損した。残骸は、長浜の先にある入江に駐留されている。そこには廃船になった「いるか号」も係留されている。現在は王冠を被った二代目「はくちょう丸」と愛嬌のある「かめ丸」。どちらも長浜を発着所としている。

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 左は在りし日の「はくちょう丸」と「かめ丸」 これぞ亀と白鳥の競演?

 3 氷の造形美「しぶき氷」

 厳冬期の1~2月、それは突然現れる。天神浜の駐車場から、南側の冬枯れの林を抜けて雪道を掻き分けながら歩くと、長瀬川の河口付近に、氷の造形美である「しぶき氷」が現れる。これは湖水が強い西風にあおられて、岸辺の樹木 に氷着したもので国内ではきわめて珍しい自然現象だといわれている。

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 4 天神浜の恐怖

この件については正直あまり触れたくない。祟りとか怨念があり、実際に死者も出ている。でも以前、当ブログで「磐梯熱海・猪苗代湖周辺のマジやばスポット」という記事を書いているので、その部分を再度抜粋したい。これは紛れもない事実です。

 通常ならここは美しい湖岸線が連なり、遠景で磐梯山を間近に眺められる絶景スポットなのだが、私は個人的に訪れるのを頑なに拒み続けた場所である。それは高校時代に、親友とその家族4人で湖水浴にそこを訪れた時に起きた。たまたま駐車場の脇の雑木林をバックに、友人がシャッターを押して写真撮影をしてくれたのだった。帰宅後、しばらく経って、現像上がりの写真を見てびっくり仰天。何と笑顔でひとりで写っている私のすぐ左横に、はっきりとそれとわかる、人間の頭蓋骨(髑髏)が正面を向いて写り込んでいたのだった。怖くなった私は、そのスナップとネガを檀家となっていたお寺に持っていき、お祓いをしてもらったのだった。
 しかし、その後、信じられない出来事が私ではなく、シャッターを押してくれた親友に次々と降りかかったのだった。心霊写真は撮った人がとりわけ霊感が強かったりすると呼ばれて写ると聞いたことがあったが、まさかここまで不幸が続くとは・・・。
 まず、その写真を撮影してからすぐに、彼の愛犬(ポメラニアン)が急死した。続いてその数ヵ月後には薬局を営んでいた祖父が病死。更にその1年後には、母親までもが急性心筋梗塞で急逝。更にはその数ヵ月後に、父親が脳卒中で倒れ、半身不随となり、その2年後には亡くなった。その写真撮影後、不可解にも3年以内に身内が3人と愛犬を失ってしまったのだった。しかも不幸なことに彼はひとりっ子だったことから、天涯孤独の身となってしまったのだった。幸いにもお祓いをした私の周囲には何も起きなかった。だから、この一件以来、10年近くその場所に足を踏み入れるのをためらったのだった。
 もしかすると、その雑木林に殺害された人の死体が埋まっていて、誰かに知らせようと写真に写り込んだのかもしれないとさえ勘ぐった。そこは私にとってそういう曰くつきの場所だったのだ。
 その後、そのことをすっかり忘れていた私が、28歳の時に、当時付き合っていた彼女とドライブして訪れてしまった。その後、結婚まで意識した彼女とは破談してしまった。やはり何か見えない魔力が働いている気がするのだ。
 そしてここには天神浜オートキャンプ場と小平潟天満宮神社がある。この神社の鳥居が怖い。

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 5 水難事故が絶えないミステリースポット

 猪苗代湖は1980年代頃は、湖水客で賑わっていた。そしてバブル景気によって、湖面ではレジャー系のレイクスポーツが大盛況となった。ジェットスキーやウィンドサーフィン、ヨットのメッカとして、夏場は大変な人出だった。その賑わいが一転し、震災の放射線の風評被害もあって、志田浜ですら閑古鳥状態。かつての休憩所の廃れ度合いは半端じゃない状態だ。この5年間で死者・行方不明者が7名いる。ジェットスキー同士の衝突死亡事故が多発し、最近も2014年6月29日にカヌー転覆事故で死者が出たり、湖水客の溺死など水難事故が頻発しているおぞましきスポットと化した。
 13年8月に酒を飲んで水上バイクを運転していた女性と同乗の男児の計2人が岩壁に衝突して死亡。09年10月には、水上バイクが転覆して乗っていた男性3人が水死する事故が起きている。また、2010年5月3日には手漕ぎボートが転覆し1名が死亡、同じ年の7月20日には男性が溺れ、死亡。同じく8月21日には水上バイクから落水し、1名が未だに行方不明のままだ。
 詳しくはコチラをどうぞ!

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 猪苗代湖は地形や風などによって岸にぶつかって跳ね返ってくる波が四方八方から押し寄せてくる(通称ヨレ波)ので、波の形が読み難い湖なのだ。
 また、猪苗代湖は湖水浴として夏場の遊泳にも使われているが、時として冷水隗が出現する湖でもある。
 湖水客の油断が事故を誘発しているケースもある。酒を飲んでの入水。足が吊って溺れ死ぬ場合もある。湖でありながら、猪苗代湖は波が強い。知らず知らず沖合に流されていることも多い。
 この湖で、入水自殺や自己で沈んでしまった遺体は決して浮かび上がってこないといわれている。それには理由があって、湖の底にはかなりの藻(だったと思ったけど)があり、それらの体を包んで、もしくはそれに引っかかって、浮かんでこないらしいのだ。今でも何十、何百という遺体が湖の底で眠っている。もしかすると成仏できない地縛霊の仕業かもしれない。

 また、1989年(平成元年)に猪苗代町内にある大倉川が台風13号の来襲により決壊して氾濫。11人の死者・行方不明者を出した。現在も2名が見つかっていない。

 さて、今日の記事は怖いものとなってしまったが、大自然は、油断したり、迂闊な行動にはいつでも牙をむくことを実感できたに違いない。レジャー(行楽)であっても、特に命の危機にさらされるような対象物では、マナーを守り、自らが事件事故への予防線を張ることが大事なのだ。この夏、くれぐれもご用心ください。

 記事作成:7月1日(水)


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