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Channel: 時遊人SUZUのひとり言
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2015年ぶらり旅④ ~三春富士と小沢の桜~

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 前日に急遽思いつき、決行することにした。前日、夜中の1時までPC作業し、5時半起床。つまり4時間程度しか寝ていないが、釣りに行くことを思えば、近場の往復なので、さほど重荷ではない。今回は、前日に、「福島県内の映画・ドラマで使われた桜の名所」という記事を執筆していて、思いついた。一度、訪れてみたかった場所だ。

 ひとつは地元テレビや「ナニコレ珍百景」にも取り上げられた、田村市船引町にある「自作の富士山」。そして映画「はつ恋」(2000年放映)の舞台となった同じ町内にある「小沢の桜」だ。果たしてどんな珍道中になったのか、顛末やいかに?

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 <予定>

 6:00自宅発ー6:25佐藤氏宅「三春富士」6:40ー7:10小沢の桜7:40ー半田屋(朝食)8:00ー8:15帰宅

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 5月3日(日)くもり/晴れ

 5:30 起床 デジカメ電池充電
 5:58 自宅発 R4を横断し、宝沢池の南岸を進み、いったん旧国道に出て左折し、
     R288へ(6:04)。法定速度厳守。清掃工場、阿武隈川渡る。その先、東ICまでの
     アクセス道路を60km/hで走っていたら、グレーの商用ワゴン車が追い越し禁止
     区間を平気で抜いていった。しかもその先の郡山東IC入り口の赤信号を、停車も
     せずに当たり前のように無視して左折。たぶん90km/hは出ていた。こういう無法
     者を捕まえてほしい。
 6:08 郡山東IC入り口交差点通過。三春方面へ。道路はガラガラだが、速度厳守。
 6:12 三春入口。曇っている。軽トラに追いつく。なんとバイパスを40km/hのマイペー
     ス走行。後ろ、5~6台の車列、黄色のセンターライン解除後、追い越す。三春・船
     引IC入り口手前を右折。高速下を潜ったら、目の前に富士山が見える。わかりや
     すい。
 6:20 三春富士山着。自宅から17km地点。
     ここは有名な佐藤さんという方が自作したもの。高さは5mほどか。車をターンし、
      自販機のある路肩に停車。カメラを持ってさっそく見物。隣りが佐藤さんの大きくて
      新しい自宅。奥さんが玄関前で作業。おはようございます。「ここで写真を撮っても
           いいか」尋ね、O.Kを貰う。もっと広大な場所に聳えていると思ったが、敷地が思っ
           たより狭く、こじんまりしている。10枚以上写真。やはり逆光。青空ならいいが、
           曇っていて白く、ファインダー越しだと富士山の冠雪部分同化してと区別がつかな
           い。よくぞ個人でここまで作ったものだ。その麓には小さな池があり、そこに手漕ぎ
           ボートが浮かんでいた。道路側から見ると、山頂まで登るための鎖が出ていたが、
           これが東側の急斜面で、見るからに危険。切れたら一巻の終わり。

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http://www.fukulabo.net/is/tv/008.html

 6;27 田村富士山発。そのまま農道を南下する。そして左に急カーブし、アップダウン。
     正面に片曽根山(田村富士)が見える。懐かしい。火の見櫓あり。ナビ通り。お地
     蔵さんのような人形が並ぶ石碑を通り、ハイキングコースの看板を見つつ、T字路
     へ、正面に人形様の案内看板。左折し、すぐにまた左折。狭い山道へ。県道
     113。常葉芹沢線。小沢の桜の標識。あと3km。田んぼの道あああ。火の見櫓多
     い。常葉駅方面から左折し、再び小高い山越え。R349。丁字路で合流したら、す
     ぐ右手の畑を挟んだ先に祠と逆L字型に折れた風情の「小沢の桜」が見え出す。
     案内看板と手作りの観光客用の駐車場が2か所あり。

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 6:41 小沢の桜着。自宅から26.4km地点。映画「はつ恋」のロケ地を示す看板あり。
     しかし、周辺は無人。作業着のおっさんが歩いているだけ。田んぼのあぜ道を迂
     回して桜へ。やはり逆光。菜の花の黄色に映える。2週間遅かった。おかげで誰も
     いない。お堂の中は或る地元の建設が設置した「はつ恋」の看板に、地元の風景
     を描いた板が設置。お地蔵さんも数体。芳志者の名前も壁に記載。この桜は枝が
     横に伸び、他と風情や趣が異なる。映画では「お願い桜」として、重要な役割を演
     じる。余命いくばくもない母親の願いを兼ねようと、手紙の相手を探し、そしてこの
     場 所で、二人を合わせようと奔走する。この場所が命の、そして生へのモチーフと
           なっている。バックには遠景で「移ケ岳」の富士山の如き山の稜線と、火の見櫓、
           そして菜の花と緑の葉桜が、長閑な田園風景に見事にマッチしていた。

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 映画「はつ恋」の予告編はコチラ

https://www.youtube.com/watch?v=W_bPC9ZPexI

 満開時はこんな感じです。



 6:54 小沢の桜発。予定より早い。農免農道七郷地区から右折し、来た道を引き返す。
     途中、是哉寺の地蔵桜0.2kmの標識を見つけ、急停車。左折。青空に。
 6:58 「是哉寺(ぜさいじ)地蔵桜」。もちろん葉桜あが、ソメイヨシノの大木。樹齢は約
     350年。高さ15.5mと立派。船引や三春は桜の名所で、こうした大木があちこち
     に点在している。3分ほどですぐに出発。その先の民家の土手になぜか巨大なボ
     ウリングのピンが置いてあった。何かの目印か?来た時曲がった商店の丁字路を
     直進。船引南小学校へ通じる道路で、過去に何度か通った記憶がある。
     JAたむらふれあいセンター・福島部品の丁字路交差点を左折。思い付きで近くを
     通るため、もう花が散った後の三春滝桜の様子を窺いに立ち寄ることにする。県
     道57へ、坂道のアップダウン。右の丘の上に綺麗な芹沢小が見えた。やがて細
     い川沿いの道へ。さくら湖が近いことを認識。鯉のぼり。丁字路を右折し、県道40
     号と合流。200mほどで滝桜の身障者用の駐車場へ。無人。

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 7:10 滝桜着。ここまで36.7km。2週間前までは花見客が全国から押し寄せ、道路
     は大渋滞を引き起こしていたのに、今日は閑散。というより俺一人。園路や散策路
     は人っ子ひとりいない。しかし、その周辺は圧巻の景色。滝桜自体は葉桜で青々
     とした緑の葉に覆われていたが、その周りは菜の花が咲き誇り、真っ赤なツツジの
     生け垣が取り囲む光景。赤と黄色、そして新緑の緑のコントラストが眩しかった。こ
     んな原風景を独り占めできるとは。その後、桜の真下を歩き、間近で見物。遠くで
     ライダーが遠巻きに見物している。地元の民家のおばあさんが引き戸を開け、目
     が合ったので挨拶を交わす。そして一度も行ったことが無い、ツツジの手摺の階段
     を登って、滝桜の裏手へ。初めて一周した気がする。私はブームが去った後や、
     時期外れの時に観光地を訪れるのが大好きで、人影少なくなった真の姿や本来
     の姿を目の当たりにし、それに人生を照らし合わせ、人生を実感するのが好きだ。
     だから今回も散った後の寂しさを満喫したかった。根っからの孤独主義者なのかも
     しれない。今回も、「兵どもが夢の跡」状態だった。ここだけで写真を30枚以上撮
     影した。帰ろうと車に戻る時、ジムニーが停車し、女性が見物に現れた。

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 満開時はこんな感じです。



 7:24 滝桜発。郡山市街地方面へ。さくら湖の縁を周る道路だ。左折、右折を繰り返
     す。県道297を西方面へ。
 7:31 こばりどん(亡くなった同僚が訪れた想い出の場所)&三春ハーブガーデン前。
     交通量増える。
 7:35 美術館通り。飛ばさず自重。60km/h以上は出さない。信号モロ。
 7:42 半田屋へ。久し振り。ここまで48.8km。ハムエッグ・納豆・野菜炒め・ミニめし・
     味噌汁で560円。5分で平げる。麦茶2杯。客は6~7人。

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 7:53 半田屋発。ROUND1、左折。逢瀬川沿い。右折して旧国道、左折。4号線下。
     喜久田街道・奥羽大前通過。

 8:02 自宅着。

 所要時間2時間4分   走行距離:54.1km   写真67枚撮影。

 まったくの前日の思いつきで実行した。私にしては珍しくノープランに等しい。GW中、ずっと晴天に恵まれ、どこにも行かないのがもったいなかった。旅とは言えないが散歩程度の周遊。郡山周辺にもこのような見どころがあるということを紹介したいという意味合いもあった。朝2時間程度の散策でもこれほど時間を有効に使えるのだから、今後もどんどん出歩きたい。

 記事作成:5月3日(日)  9時45分

 

          
 


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