かつては「大御所俳優」と言って思いつくのは、風格があって、恰幅がよく、威厳がある方々を思い浮かべる。もちろん主役を張り、言い知れぬような独特なオーラや存在感があって、他の役者さんからも人望が厚い、そんな俳優さんのことだ。
故人で名を挙げると、森繁久彌、勝新太郎、若山富三郎、三国連太郎、三船敏郎、石原裕次郎、丹波哲郎、上原謙、萬屋錦之助、片岡千恵蔵、山村聰、高倉健、菅原文太などだ。
では、現代の俳優で、ご健在の方々の中で、大御所と呼べそうな俳優さんとなると、もちろんベテラン俳優になるのだが、血液型別に挙げれば、Ａ型の俳優さんが多いことに気づく。では血液型別に「大御所俳優」と思しき方々を取り上げてみたい。
Ａ 型
里見浩太朗・・・「水戸黄門」やＮＴＶ系列の年末大型時代劇で長年主役を務めた。７８歳
加山雄三・・・「若大将」シリーズで人気爆発し、ドラマや映画に引っ張りだこだった。７７歳
https://www.youtube.com/watch?v=OeM989a8jKU
北大路欣也・・・ニヒルな役から時代映画、戦争ものからシリアス、ホームドラマなど幅広く
活躍。７１歳
https://www.youtube.com/watch?v=X0Ok67rldtw
山崎 努・・・「必殺シリーズ」や、泥臭くクセのある配役を見事に演じきった。７８歳
https://www.youtube.com/watch?v=XfNOXKcbJMg
古谷一行・・・ダンディで大人の男というイメージもあるが、個人的には金田一耕助役が嵌
り役。７１歳
千葉真一・・・アクションスターで、ハードボイルドのイメージ。独特の雰囲気を持ち、男臭さ
を感じる。「柳生十兵衛」や「戦国自衛隊」が代表作。７６歳
https://www.youtube.com/watch?v=f5gNA5AkQzY
渡辺 謙・・・国際的名優。白血病を克服し、世界でもっとも知られる日本人俳優。杏の父
親。「独眼竜政宗」や「ラストサムライ」が出世作。５５歳
https://www.youtube.com/watch?v=tlxFlB-ZE_Q
加藤 剛・・・時代劇での主役が多い。「大岡越前」の町奉行役での冷静沈着、頭脳明晰
ぶりを演じきった。７７歳
https://www.youtube.com/watch?v=dq5-bzlr5nE
若林 豪・・・刑事ドラマの出演が多かった。個人的には「Ｇメン’７５」の印象が強い。脳の
病を克服し、復帰した。７５歳
https://www.youtube.com/watch?v=gvGuU-F7HAY
梅宮辰夫・・・番長役で名声を得、その後、やくざの親分や任侠もの、あるいは刑事ドラマ
「明日の刑事」などのボス役で活躍した。７６歳
Ｂ 型
渡 哲也・・・ 大御所というにはスマートな印象。石原裕次郎とのコンビで刑事ドラマをメイ
ンに７０～８０年代を闊歩した。「酒は大関」のＣＭが格好良かった。７３歳
https://www.youtube.com/watch?v=uMlIqLvwWj4
仲代達矢・・・戦争ものや時代映画に欠かせない存在。演技力はぴか一。「二百三高地」
の乃木大将役が忘れられない。８２歳。
松平 健・・・形式にとらわれないＢ型そのものの振る舞い。マツケンサンバは将軍らしか
らぬ大胆行動。若くして吉宗の主役に抜擢されたのでまだ６１歳
https://www.youtube.com/watch?v=AhdYCGSH644
高橋秀樹・・・「桃太郎侍」が代表作だが、サスペンス物の刑事役にも数多く主演した。最
近は高橋真麻の父親としての印象が強くなっている。
他にも西田敏行は、最近この部類に入るようになったと思う。
Ｏ 型
藤 竜也・・・ハードボイルド系の色男。悪役や敵役などでヤクザ映画に数多く出演した。
７３歳
https://www.youtube.com/watch?v=OsfJFJjDID8
杉 良太郎・・・「すきま風」でＣＤを出したり、流し目で世の女性を虜にした。「大江戸捜査
網」など時代劇で大人気。いなせな雰囲気が持ち味。７０歳
藤岡 弘・・・「仮面ライダー１号」の全世界で有名なヒーロー。その後、「探検隊」の隊長
役などを歴任。見るからに個性と野生の塊。特捜最前線の刑事役が好きだ
った。６８歳
https://www.youtube.com/watch?v=Iffil22Qo3U
ＡＢ型
役所広司・・・男臭い役柄が似合う。紳士でダンディながら滑稽な役も嵌る。５９歳
https://www.youtube.com/watch?v=aS00mZIHWmo
柴田恭兵・・・あぶない刑事のイメージが強いが、私の世代だと「俺たちは天使だ」のダー
ツ役とか「姿三四郎」での出演シーンが頭に浮かぶ。「関係ないね」が流行し
た。６３歳
しかしながら、返す返す残念なのは毎年、多くの名優たちが鬼籍に入られいるという事実だ。昨年は暮れに高倉健と菅原文太という昭和を代表する大物俳優が相次いでこの世を去った。その存在の大きさを改めて思い知らされた。遺作となった映画が随分と追悼放送されたが、まさに彼らは押しも押されもせぬ大スターだった。今年は少なくとも、今日取り上げた方々は、お元気で活躍して頂きたい。ただひたすらそう願うばかりだ。
記事作成：２月１６日（月）