1970年代後半に突如沸き起こった「ニューミュージックブーム」よりも時を遡ること数年前、世の中は長髪にジーンズ素材のパンタロンやベルボトムスタイルが流行り、それに呼応して学生運動が盛んに行われて、カレッジフォーク集会やら新宿駅西口地下広場でのゲリラライブが開催され、学生同士の強固な団結力がその時代の象徴だった。安保闘争、安田講堂事件、ベトナム戦争反戦、成田空港管制塔占拠など学生の過激なまでの運動やデモは、その時代の圧政や風潮に強く反発するものだったし、自由と限りないイデオロギーを追求した。そして個々の学生がポリシーや主義を抱き、それらを正々堂々と主張した時代であった。
一方では、高度経済成長期にあって、「負の遺産」とも言うべき公害問題が全国で問題になった。勢いと陰の部分が同居する複雑な世相を反映した歌が、その時代の象徴として彩っていた。
さて、今日のテーマは、そうした時代の中で、人知れず流行った70年代フォークを取り上げることとしたい。輝かしい邦楽のミュージックシーンの変遷において、ともすれば埋没しそうな知名度が低い名曲ということになるが、特に50代以上の先輩諸氏にこれらを捧げたい。どことなく光と影が交錯し、寂寥感漂う悲しみの描写が多い楽曲が多いのは玉に瑕だが、ぜひともご自分の青春時代と照らし合わせながら、その時分に何気なく口ずさんだ曲を懐かしんでいただけたら幸いです。
1 20歳のめぐりあい by シグナル
1975.9.21に発売された名曲。シグナルのデビュー曲。
2 白いページの中に by 柴田まゆみ
3 真夜中のギター by 千賀かほる
1969年8月10日発売。第11回日本レコード大賞新人賞受賞曲。オリコン4位に入る大ヒットとなった。
4 あなたの心に by 中山千夏
1969年9月にビクターレコードより 発表されたポップス「あなたの心に」(自作詞 / 作曲:都倉俊一)。当年度レコード大賞 新人賞にノミネートされるほどのヒット(オリコン2位)となった。
5 恋人もいないのに by シモンズ
ふりむかないで https://www.youtube.com/watch?v=ctIWv-1gOxo
チェルシーの唄 https://www.youtube.com/watch?v=9s5rdne0ILM
田中ユミ、玉井タエの女性デュオである。ともに大阪府出身で、いわゆる関西フォーク系に属する。甲高い歌声で美しいハーモニーを奏でるデュオだった。恋人もいないのには彼女たちのデビュー曲で、1971.08.05にリリースされた。
以下は曲の説明を割愛し、埋め込み映像のみとさせていただきます。
6 愛のスカイライン by ケンとメリー
1972年の楽曲。このCMは一大ブームを巻き起こし、ロケ地となった北海道には観光客が多数押し寄せた。
7 池上線 by 西島三重子
1976年4月25日 発売された、セカンド・シングル『池上線』が極めて息の長いヒットとなり、自身の代表曲と なった。
8 ごめんね by 谷山浩子
1981年3月21日発売
他にも「丸山圭子」(どうぞこのまま)、「やまがたすみこ」(風に吹かれていこう)らがいた。
この頃はGSブームがひと段落し、新しい音楽を時代が要求していた端境期で、GSの名残を継いでそれをフォークにアレンジしたようなメッセージ性の強い楽曲を多く生み出した。ソロでメジャーだったは、吉田拓郎や井上陽水、小室等、南らんぼう、かまやつひろし、小椋圭、泉谷しげる、因幡晃、大塚博堂などがその当時のミュージックシーンをリードしたパイオニアだった。
グループユニットでは、「バンバン」、「ふきのとう」、「NSP」、「古井戸」、「六文銭」、「ガロ」、「赤い鳥」、「ペドロ&カブリシャス」、「ダ・カーポ」、「トワエ・モア」、「チェリッシュ」、「ベッツィ&クリス」、「シモンズ」、「クラフト」などが次々登場し、華やかさを添えた。
参考記事
駅構内のフォーク集会(ゲリラライブ)
http://www.geocities.jp/sunak_film/guerrilla.html
記事作成:6月24日(火)