今日は、芸能界において短い期間であっても一世を風靡したグループを紹介したい。枠を広げすぎると収拾つかなくなるため、1970年代~1980年代限定としたい。
<男性編>
フォーリーブス
ジャニーズ系アイドルの元祖的な存在。歌って踊れてカッコいいグループだった。メンバーはユニット名「Four Leaves(4枚の葉)」の通り、4人。バック転の得意な北公次、端正な甘いルックスで女性の人気が高かった青山孝、活発で野性系のおりも政夫、そして「マグマ大使」など子役から活躍していた江木俊夫の面々。激しいアクションと踊りで熱狂的なファンがついた。
残念ながら、青山孝と北公次が亡くなってしまった。「ブルドック」や「踊り子」が代表曲。
ずうとるび
ザ・ビートルズを意識したのか、パクっただけなのか、ひっくり返して平仮名表示にしただけのような名前。どちらかというと、コミック系ユニットのイメージだったが、それでも若い女性を中心に人気があり、お笑い系の冠番組も持っていた。元祖メンバーは4人で、「笑点」の座布団運びでお馴染みの山田隆夫、クイズドレミファドン!のMC江藤博利、俳優の新井貴博、今村良樹らがいた。「みかん色の恋」は大ヒットした。実家にもレコードがあった。
LAZY(レイジー)「赤頭巾ちゃん御用心」
ポッキーとかスージーというニックネームのメンバーたちがアイドル路線で歌って人気も抜群だった。実は当の本人たちは、もっとハードロック系でデビューしたかったのだが、レコード会社の方針でアイドルバンドとして売り出した。
THE GOOD-BYE
1980年代初頭、大ブームを巻き起こしたジャニーズ所属の「たのきんトリオ」の一人、野村義男のギターを中心としたロックバンド。他の二人(田原俊彦・近藤真彦)よりデビューが遅れたが、満を持しての登場。しかし、ヴォーカルのヤッチンに人気をさらわれた。デビュー曲の「きまぐれOne Way Boy」のイントロは、実は「STAY ALIVE」のパクリ。他には「にくめないのがニクイのさ」。
男闘呼組
男臭い硬派系バンド。岡本健一や前田耕陽、成田昭次など二枚目集団バンドでもあった。前田は、風間三姉妹の次女、中村由真と結婚したが、その後離婚。1987年デビューのジャニーズバンド。英語のタイトルの曲が多かった。
C-C-B
近未来志向のシンセバンド。中山美穂・木村一八主演のTBS系ドラマ「毎度おさわがせします」の主題歌として大ヒット。メッシュを入れた髪形やボーカルがドラムという斬新なシステムもウケた。出す曲が次々ベストテン入りするほど時代の寵児として活躍した。
さて、今日の記事はいかがでしたか。他にも「クリスタルキング」や「アラジン」、「横浜銀蝿」、「ラッツ&スター」、そして「もんた&ブラザーズ」など数えきれないほどのバンドがいた。彼らは他の機会にも記事として取り上げているので、今回は割愛させていただいた。芸能界は流行り廃りが激しいが、一時期でも光を放った活躍時期があり、ミュージックシーンに確かな一歩を記したことを私たちは忘れないだろう。
記事作成:3月10日(月)