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Channel: 時遊人SUZUのひとり言
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想い出の曲⑥

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 私の半生の中で、特に想い出に残る曲を集めたシリーズ記事も今日で6回目を迎えた。人間いつの間にか長く生きていると、様々な名曲に出逢う。魂をゆさぶられるような歌、人生に大きな影響を与えてくれた歌、歌詞を聴くだけで感動で涙が止まらなくなるような歌、更には人生そのものを物語るようなスケールの大きな歌。「人は世につれ歌につれ」という名言を残してこの世を去った司会者もいたが、この歳になるとつくづくそう思う。
 さて、6回目を迎えた今日も3曲セレクトした。それは歌のタイトルに女性の名前が使われた歌だ。たぶん、シンガー自体にその人に纏わる大切な思い出なり、忘れられない出来事がたくさん凝縮されていて、だから歌に託し、その人との想い出に浸りながら、愛しい日々を回想するのだと思う。では、私が選んだ3曲を紹介したい。

 「順子」 by 長渕剛

元々はアルバム『逆流』(1979年)に収録されていた曲であった「順子」だが、有線放送で人気に火が付き、連続1位を獲得。1980年6月に、長渕剛の5枚目のシングルとしてリリースされた。1980年度の年間5位を獲得した。

 「SACHIKO」 by ばんばひろふみ

 1979年 - 1980年 ばんば自らが作曲を手がけた「SACHIKO」が大ヒット、自身の代表曲となった名曲。彼自身は京都府出身で、立命館大学経済学部を卒業しているが、在学中に知り合った石岡達雄、山本博史らと「ジャッケルズ」を結成しプロデビュー。その後、高山厳、今井ひろしらと結成した「バンバン」が『いちご白書』をもう一度などで人気を博した。深夜放送のセイ!ヤング(文化放送)のパーソナリティとして谷村新司と競演、「顔が大きい」という特徴をネタに聴取者からの投稿コーナーも含めかなりの弄られキャラを演じる。B型。

 「ゆうこ」 by 村下孝蔵

http://www.youtube.com/watch?v=O_hS83s0G8I

 1982年4月21日にCBSソニーより発売された村下孝蔵のデビュー3年目、4枚目のシングルA面の曲。のちに同年発売のアルバム『夢の跡』の2曲目として収録された。作詞・作曲は村下孝蔵本人、編曲は水谷公生。タイトルは、当時婚約していた元妻の名前から 村下孝蔵さんの元妻と娘。

 他には甲斐バンドの「安奈」や黒夢の「MARIA」なども名曲だった。女性の名前を題材にした歌は数多い。その名前に、どういう想いを胸に秘め、それを題材に選んだのかはそれを作ったシンガーにしかわからないが、想像するに、かけがえのない青春時代の甘酸っぱい恋心が背景にあったり、数十年経った今でも忘れえぬ貴重な想い出がその胸に去来している女性に相違ない。それが初恋の人だったらなおさらだ。今更時は戻らないが、きっと、彼女を想う時、青春時代のあの日に立ち返って、あの時自分の気持ちを素直に伝えていたらどうなっていただろうと妄想することだろう。淡い想い出は時の流れとともに、脚色され、色褪せるどころか、折に触れ、彼女の横顔を思い出す。男とは得てしてそういうものである。

 記事作成:12月中旬

 


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