今年はオリンピックイヤーだ。マイナス15℃以下になる極寒の地「平昌(ピョンチャン)」で開催される。国家ぐるみのドーピング疑惑でロシアが国としての参加が見送られ、また、チケット売れ残り問題や北朝鮮の突然の参加表明で、大会本部が右往左往している状況が見て取れる。一時期は、開催国「韓国」の財政難や大会不参加が続出し、大会そのものが中止に追い込まれる懸念さえあった。
しかし、政治問題を排除し、純粋にスポーツの祭典としての国際舞台であることを念頭に置けば、これは平和の象徴であるし、国家間でのスポーツ対決は見ごたえがある。私は未だに韓国の日本選手に対するぞんざいな扱いや君が代演奏と日の丸掲揚に対し、反日行動に出る危惧を抱いている。まして禁止薬物を混入させ、失格に追い込む不正行為を企んだり、卑劣な手段で日本人選手を陥れるのではないか、また政治的な主張をスポーツに持ちこむ愚かな態度に出るのではないか、そういった危険を常に考えてしまう。
そうした危惧は別として、これまでオリンピックの中継やドキュメント番組で使用されるテーマ曲は秀逸している。特にNHKは秀でている。選曲が抜群にいい。リオの際は安室奈美恵の「HERO」だった。必ず、オリンピックの大会が終了すると、使用されたテーマ曲が必ずといって良いほど大ヒットしてきた。2004年のアテネ五輪では「ゆず」の「栄光の架け橋」、2012年開催のロンドン五輪では、「いきものがかり」の「風が吹いている」がそうだった。
努力に努力を重ね、練習に明け暮れた日々。やっと手にしたオリンピック代表の座。絶対にお目にかかれないアスリート達の陰での血の滲むような努力の日々をこうした曲が回顧し、その頑張りと栄誉を讃える。涙なくしては見られない裏ドラマだ。
さて、今冬の「平昌オリンピック」でNHKが選んだテーマ曲はSEKAI NO OWARIが手がけた「サザンカ」だ。冬の厳しい寒さに赤い花を咲かせる山茶花をモチーフに、大雪に見舞われても必死で咲き誇る深紅の花々を選手にたとえたと容易に想像がつく。
サンデースポーツで紹介された時、思わず涙が出そうになった。アスリート達の必死の練習風景や試合での真剣なまなざし、そして立ち居振る舞いに感動せずにはいられない。
ではここでNHKのオリンピック公式テーマソングの一覧を提示したい。下記の「Wikipedia」の記事をどうぞ!→ コチラ
冬季オリンピックはかつて札幌五輪の「虹と雪のバラード」が有名なテーマソングだが、これは大会歌であって、NHKに特化したものではなかった。
<冬季オリンピックNHK公式テーマ曲のリストと映像>
1994年 リレハンメルオリンピック・・・「遥かな人へ」 高橋真梨子
1998年 長野オリンピック・・・「SHOOTING STAR」 F-BLOOD
2002年 ソルトレイクシティ・・・「果てしなく続くストーリー」 MISIA
2006年 トリノ・・・・「誓い」 平原綾香
2010年 バンクーバーオリンピック・・・「BLESS」 L'Arc~en~Ciel
2014年 ソチ・・・「今、咲き誇る花たちよ」 コブクロ
1992年のアルベールビルオリンピックまでは、NHKでは特にテーマ曲は設けていなかった。
どうです?懐かしいでしょう。その時節、活躍していた選手たちの名シーンが浮かんできそうだ。いずれも心に残る名曲揃いだ。特にサビの部分は圧巻だ。
さて、間もなく開催される「平昌オリンピック」。関心事はメダル獲得総数と金メダル数だと思うが、あえて私はその予想を回避したい。なぜなら一生懸命頑張って来たアスリートたちにズブの素人が予測するのは失礼だと思うからだ。もちろん各代表選手は、一番いい色のメダル獲得を目指して練習に明け暮れているのは間違いないが、今回のオリンピックはメダルに関係なく、筋書きのないドラマだからこそ感動が感動を呼ぶ。選手たちの頑張っている姿をしっかりとこの目に焼き付けて心の底から大きな声で応援したいと思う。
記事作成:1月23日(火)