「聖地巡礼」という言葉が言われて久しい。この起爆剤となったのが、映画「君の名は。」だったが、ミーハー好きな私は、35年も前からこれらを敢行している。しかし、仕事に就いてからはなかなか時間が無くて足を運べないのが現状だ。
退職まではあと10年ないので、リタイヤ後はぜひそれを実行に移しながら余生を送りたいと思っている。
さて、以前にも似たような記事を書いた時、「同窓会へようこそ~遅すぎた夏の帰郷~」を真っ先に挙げたが、今回は、私が中学生から高校生の頃にかけて、土曜日22時からTBS系列で放送していた「横溝正史」シリーズのエンディングで流れた映像の中で取り上げられたスポットを備忘録も兼ねて書き留めたい。
1.「あざみの如く棘あれば」 24秒後から
フルバージョンはコチラ https://www.youtube.com/watch?v=6NNP3h5ygas
実際のロケ地を特集した投稿動画
私はてっきり富岡製糸場でロケをやったと勝手に思い込んでいたら、まったく違っていて、京都市の龍谷大学がそのスポットだった。
ところで皆さんはこのテレビ版の金田一耕助が活躍するドラマを覚えているでしょうか。シリアスかつおどろおどろしいストーリーで、情念や怨念が殺人を生み出す。主人公の探偵・金田一耕助は映画版は石坂浩二が熱演したが、私はドラマ版で主役を張った「古谷一行」のほうが、泥臭さや人間臭さが出ていて、はまり役だと思った。そして警部役に長門勇(故人)が出演し、名コンビだった。
<1977年シリーズⅠ> 赤字は故人
第1作「犬神家の一族」 京マチ子・月丘夢路・小山明子
第2作「本陣殺人事件」 淡島千景・佐藤慶・荻島真一
第3作「三つ首塔」 黒沢年男・真野響子・小池朝雄
第4作「悪魔が来たりて笛を吹く」 草笛光子・江原真二郎・檀ふみ
第5作「獄門島」 中村翫右衛門・河原崎国太郎・金子信夫
第6作「悪魔の手毬唄」 佐藤友美・高岡健二・池波志乃
<1978年シリーズⅡ>
第1作「八つ墓村」 鰐淵晴子・荻島真一・神崎愛
第2作「真珠郎」 大谷直子・原田大二郎・中山仁
第3作「仮面舞踏会」 草笛光子・木村功・三ツ木清隆
第4作「不死蝶」 竹下景子・江木俊夫・栗田ひろみ
第5作「夜歩く」 范文雀・谷隼人・南風洋子
第6作「女王蜂」 岡田茉莉子・片平なぎさ・夏夕介
ほかにもこのシリーズは第9作まで続いたが、私が見ていたのは「女王蜂」くらいまでだった。オカルトチックなこのドラマだが、見終わった後、怖くてなかなか寝つかれなかったことを覚えている。
それにしても今から40年近く前に放映されたとは言え、私の中では映像が脳裏に焼き付いていて未だに記憶に残っている。
そして、年を追うごとに、出演した名優たちがひとり、またひとりと鬼籍に入られている。残念でならない。
私も記憶が確かなうちにこのロケ現場を巡りたいと考えている。
記事作成:8月9日(水)