来月下旬オープン予定の「郡山しんきん開成山屋内水泳場」。地元の金融機関である「郡山信用金庫」が命名権を取得し、オープンイヤーはこのようなネーミングとなった。
過去、三度、当ブログにてこのプールについて工事の進捗状況レポートを掲載してきたが、一ヶ月前になり、ほぼ完成し、オープンを待つだけになったこの日、最後のレポートを行うべく、取材を行った、実は5日前から風邪をこじらせ、最悪の体調だったが、次第に記事の在庫を使い果たしてきたため、病に鞭打って出かけてみた。
6月18日(日)現在の模様をどうぞ!
7:05に自宅を出て、トライアル経由で開成山球場入り口へ。通常ならそこで車止めの柵があるのだが、この日は中まで入れてサブトラックの脇に駐車。
10分間で一周。昨日までの晴天青空とは異なり、白い雲に覆われイマイチコントラストがはっきりしない。
前回と異なるのは、工事用の柵や足場は取り払われ、全貌が明らかに。思ったよりも大きい。
50m(長水路)と可動式の25m(短水路)の2つのプール+640席のスタンドを収容した本格的な室内プール。平成7年の国体でも屋内のプールがなく、カルチャーパークスタンドに仮設の観客席を設けて大会を実施した経緯がある。したがって長水路の屋内プール実現は県民の悲願でもあった。
奇しくも、震災があった2011年以降、放射線被害によって、屋外でスポーツを自粛を余儀なくされた子供たちの運動能力低下を懸念し、国が災害復興にと義捐金などを配分。議員や水泳連盟の働きかけや陳情を重ね、設計にこぎつけ、昨年から着工。途中で品川市長が、大手ゼネコンから市内の工事業者への発注を地元企業に変更指示したことで、4月オープンの予定だったのに、工事が大幅に遅れた。大手ゼネコンでなければ、屋根のR形状の施工が不可能といわれていたためで、設計からやり直したようで、紆余曲折の末に、ようやく7月にオープンを迎えることとなる。
当初は、子供たちの体力増進だけの目的で、大会等は一切行わない予定だったが、再三再四に渡る陳情での末、大会開催はもとより、当初計画にはなかった観客席の設置、電光掲示板設置もGOサインが出た。
南側のガラス面から見ると、どうやらプールに水が入っていた。内側の広さは窺い知ることは出来なかった。
しかしながら、もったいないのは、水泳場の西側の空きスペース。車なら300台は駐車できそうな場所がありながら、ここに植栽するという。ただでさえ、総合体育館や野球場、陸上競技場など多くのスポーツ施設が密集し、小中高の体育大会が開かれる土地柄なのに、駐車場が少ないと前から問題になっていた。
なのに、それを解消する絶好の空きスペースがあるのに、なぜかここを駐車場にしないのか?市の役人や市長はこうした実情をきちんと把握しているのか?
聞いたところによれば、福島県内が夏休みに入る7月20日がオープン日らしい。そして、その杮落としの大会として、7月下旬に開催される予定の「福島県総合体育大会水泳競技」を開催できるよう調整を図っているようだ。なんでも今年の県総体は会津が会場だったが、南東北インターハイ開催に伴い、宿の確保が出来ないとの理由で、郡山開催に変更になったようだ。
いずれにせよ、間違いなく来月下旬、つまりあと一か月後にはオープンする。気になるのは入場料だが、ボイラーや照明など維持費が相当かさむのは間違いない。屋外プール時代のような一回80円というわけには行かず、同じ市の施設であるユラックス熱海の屋内プールが1回500円ということを踏まえれば、大人500円、小中校生は400円が妥当なところではないのか・・・。
参考資料
https://www.city.koriyama.fukushima.jp/162000/sports/okunaisuieijou.html
記事作成:6月18日(日)