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Channel: 時遊人SUZUのひとり言
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最近の投手事情

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 野球は投手力とよく言われる。どんなに強力打線でも、好投手の前では沈黙してしまう。実例を挙げると、4年前、「楽天」所属だった田中将大投手は、開幕からシーズン負けなしの破竹の24連勝を記録した。大エースとして奮闘し、見事球団創設初の日本一へと導いた。
 各球団、この絶対的エースがひとりはいて、共通しているのは決め球を持っているという点だ。エースは、そのチームの勝ち頭であり、顔でもある存在だ。しかし、特定の年数をNPBで過ごした後、メジャーに移籍するケースが後を絶たない。それに伴い、新たな戦力を整えるのに、チームは苦慮を強いられる。

 最近は、メジャーに流出する有望選手が多くなったが、それに伴い、聞きなれない言葉や投手に関わる事情が趣を異にしている状況下にある。今日はそれをテーマにしたい。 

 1 ピッチングフォーム

 かつてラジオのナイター中継では「ピッチャー振りかぶって第1球投げた」という実況をよく耳にしたものだ。しかし、最近はこの「振りかぶって」を聴かなくなった。この振りかぶってモーションを起こす投げ方は「ワインドアップ」という。それに対していったん胸の前にグラブを置いてからモーションに入る投げ方を「ノーワインドアップ」、ランナーがいるときに横向きでセットしてからモーションを起こすのを「セットポジション」と呼んだ。しかし、近年はランナーがいないにもかかわらず、終始「セット」で投げるピッチャーが多くなった。これは振りかぶると、勢いが付いて球威は増すが、その分、軸がブレやすくなり、結果コントロールが乱れ易い。その点、セットで投げると、全体のモーションが減る分、コントロールはつきやすくなるという利点がある。
 では、現在のNPBのピッチャーで、どんな選手がいるか分類したい。

 ○ワインドアップ (Wikipediaより引用)

 ワインドアップポジション(wind up position)は、2つの正規の投球姿勢の内の1つである。塁上に走者がいない場面でよく用いられる。

 一般的なワインドアップは、以下の様になる。

  1. ボールを両手で持つ。
  2. 自由な足(右投手の左足・左投手の右足)を投手板の後方に引く。この動作に伴い、両手を頭上に振り被る投手が多いが、振り被らず胸の前に構えたまま投げる(ノーワインドアップ)投手もいる(後述)。
  3. 自由な足を地面から離し、軸足で全体重を支え、利き手の向きに腰を捻る。
  4. 自由な足を投手板前方の地面に再び付けて踏ん張り、軸足で投手板を蹴り、その推進力を利用してボールを投じる。
  5. 投球の予備動作(テイクバック)をとってから投げる直前に腕をしならせるようにするが、腕を伸ばしたまま投げることは、ピッチングマシーンの腕が曲がらないことに例えて「アーム式」と呼び、故障の原因となるため忌避するべきとされている。

 一般的には、振りかぶるワインドアップポジションは、体を大きく使えるために球速を得られる一方、精緻なコントロールが難しいとされている。下半身強化は、身体のバランスを安定させてその問題を改善する目的もある。

 ○ノーワインドアップ(Wikipediaより引用)

 ノーワインドアップは動きに制限があり、球速が出づらいが、重心がぶれにくいのでコントロールしやすく、VTRによる解析・研究が活発になってからは、手元を見せないので球種が分かりづらいというメリットがある。また、球速についてはプロレベルでは大差ないという意見もあり、近年のプロ野球選手の多くがこちらを選ぶようになっている。

 ○セットポジション(Wikipediaより引用)

 セットポジションは、ワインドアップの条件に加えて自由な足の位置やボールの持ち方を制限した投球姿勢である。

 一般的なセットポジションは、以下の様になる。

  1. 自由な足を投手板の前方に位置し、片方の手を下に下ろして身体の横に付ける。
  2. ボールを両手で身体の前方で持ち、完全に静止する。
  3. 自由な足を地面から離し、前方に動かす。
  4. 自由な足を投手板前方の地面に再び付けて踏ん張り、軸足で投手板を蹴り、ボールを投じる。

 セットポジションはワインドアップポジションよりも速やかに投球することが出来、塁上の走者を牽制しやすいため、塁上に走者がいる場合に用いられる。

 ワインドアップではコントロールが定まらないなどの個人的な癖により、走者の有無に関わらず常にセットポジションを用いる投手もいる。

 始めからセットポジション・・・大谷翔平、

 2 決め球

 フォーク・・・杉下茂、野茂英雄、佐々木主浩、千賀滉大

 スライダー・・・伊藤、齋藤雅樹、ダルビッシュ有、松坂大輔

 カーブ・・・今中、工藤公康、山本昌、武田翔太

 シンカー・・・高津臣吾、齋藤雅樹、摂津正、

 チェンジアップ・・・杉内俊哉、岸孝之、金子千尋

 3 球種の違い

 メジャーに行く日本人選手が出始めてから、聞きなれない球種を耳にすることが多くなった。かつては曲がるボールはカーブと言ったが、最近は皆、スライダーと言う。スプリットとかカットボールとか、一体どんな変化球なのか想像も出来ない。

 スプリット(Yahoo!知恵袋より)

 正式には「スプリット・フィンガード・ファスト・ボール」というらしい。

 日本では一般的に浅く挟むとスプリット(スピードは早いけど落差が小さい)、深く挟むとフォーク(スピードはないけど落差が大きい)って言ってるけど、アメリカではどっちもスプリットなので深く考えなくてもいいんじゃない?まぁイメージ的にいうとゴロを取りたいときは浅く挟み、落差を小さくして引っ掛けさせてる感じはある。超高速のフォークというイメージ。
 田中将大投手の魔球はこの球種。他にも上原浩治、岩隈はスプリットの使い手。

 カットボール(Wikipediaより)

 直球の握りから人差し指を少し中指側にずらして握り、リリースの際にボールを切る(カットする)様に投げる。 直球とほぼ同じ球速で小さく鋭く変化するため、打者からは直球との見分けがつきにくく、直球と思ってスイングしに行った打者のバットの芯を外して凡打に打ち取る目的で使われることが多い。

 ツーシーム(Yahoo!知恵袋より)

 ツーシームはストレートの一種です。球種の名前です。名前の通り(ツー・・・二つの、シーム・・・縫い目)の通り、二本の縫い目に沿って人差し指と中指を掛けて投げます。
ちなみに、一般的な変化しないストレートのことをフォーシームといいます。
 しっかり縫い目に指をかけないためにボールの回転のかかりが悪くなり、回転が比較的少ないボールになります。
 また、二本の縫い目が回りながらホームベースに向かってくるため、一般的なフォーシームに対して空気抵抗が少なくなります。
 この様な理由でこのボールは不規則な変化をします。ストレートの一種なのに変化するのです。

 代表格はDeNAの山崎康晃や元広島の黒田雅樹、元巨人の桑田真澄

 スクリューボール(Yahoo!知恵袋より)

 シンカーは直球の軌道から曲がり落ちるのに対して、スクリューボールは逆方向のカーブのような軌道で、浮き上がってから落ちる。

 大野豊・山本昌・石川雅規

 さて、今日の記事は「Wikipedia」や「ヤフー知恵袋」の解説を借りた他力本願的な記事になったが、私自身、40年以上、NPBのファンを続けてきたが、近年の野球はわからないことだらけ。特に、ピッチャーに関する変わりようは異常で、日本人投手がメジャーに行き始めてから、その未知の情報が数多く入ってくるようになった。多くの球種があり、決め球となるような「魔球」もあることがわかった。そこは日本の10倍以上の年俸がありふれた夢世界。第一線で活躍し、生き残るためには多種類の魔球を操れないといけないらしい。

 記事作成:5月11日(木)~


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