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Channel: 時遊人SUZUのひとり言
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福島県民の心を灯すイルミネーション

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 以前にも似た記事を書いたが、真冬は空気が乾燥し、澄んでいることから、イルミネーションの輝きがひと際綺麗に見える。福島県は日本で三番目に広い県で、夜ともなると人通りが少ない田舎も多いが、そんな街灯も少ない場所でありながら、町民や村民がこぞってイルミネーションの装飾を自宅や塀に施し、それはこの世の者とは思えない幻想世界を創出しているスポットがある。ロマンチックで訪れた人を魅了するそれらをぜひ、映像で見て、実際に訪れていただきたい。

 1 郡山駅(菅野隆夫さん撮影)

 郡山市は、福島県の中央部に位置し、県庁所在地の福島市が行政の中心とするならば経済産業の中心として経済県都と呼ばれ、米作を中心とする一次産業、大手の工場が多く進出している工業団地を中心とする二次産業、地の利を生かした三次産業など産業構造のバランスとれた地域で、行政人口で33万弱を擁する本県を代表する都市です。また、郡山市は、JR東北新幹線の東北の玄関駅としての郡山駅をはじめ、在来線では東北本線と磐越東、西線及び水郡線の分岐点、JH東北道と磐越道の接続点となっているなど交通・物流の要衝となっています。このJR郡山駅の乗車人員数は1万7、8千人/日と言われ、本県内の駅ではダントツ1位となっています。当イルミネーションは、「ビッグツリー ページェント フェスタ IN KORIYAMA」として同実行委員会が実施しているもので、LED21万個が樹木、施設などに飾られ幻想的な空間を作っており、行き交う人々の目を楽しませているようです。

 2 旧船引町移地区(菅野隆夫さん撮影)

 移地区は、田村市の中心地から見ると、「移ヶ岳」を挟んで丁度反対側北東に位置し、県道浪江三春線が通っています。このイルミネーションは、上移の中心市街地活性化委員会が主催しているもので、商店、一般住宅など約60軒ほどが自主的に参加し、県道を挟んで幻想的な夜景を作り上げています。とても一般住宅とは思えない見事な作品が所々にあり、見学者のための駐車スペースも準備されているなど地域住民の心のこもった熱意が感じられる催しとなっています。この映像は、平成25年12月26日に撮影した素材を使用して編集しております。

 別動画 https://www.youtube.com/watch?v=TdqtNV7nUkI

 3 福島市の冬

 今年も復興への願いを込めて各地でイルミネーションが設置されています。
平成24年12月1日、市街地パセオ通りを中心に開催されるイルミネーション「光のしずく」の点灯式が街なか広場でおこなわれました。
今年は街なか広場に復興支援ツリーが飾られました。

 4 道の駅あだち(菅野隆夫さん撮影)

 福島県二本松市にある道の駅「安達(あだち)」のイルミネーションをHi-Vision映像で紹介するものです。この道の駅は、国道4号線福島南バイパスの上下線両方に設置されているもので、上り線側は平成9年3月、下り線側は平成25年4月に開駅となっています。愛称を高村光太郎の「智恵子抄」にちなんで「智恵子の里」といいます。高速道路のサービスエリアと同等の施設を完備し、県内随一の利用者数を誇っています。このイルミネーションは、下り線の広場にそびえる「万燈(まんとう)の桜」の巨木を利用して飾り付けているもので、かなり遠方からも視認できます。

 5 安達太良エクスプレス(夏)(菅野隆夫さん撮影)

 日本百名山の一つ福島県二本松の安達太良山麓あだたら高原の「あだたらイルミネーション~天の川のかがやき~」の模様を紹介するものです。安達太良山は、別名その形から乳首山(ちちくびやま)と呼ばれ、海抜1700㍍を誇る福島県を代表する名山です。このイベントは、山麓に位置するあだたら高原スキー場のゲレンデ(アンドロメダコース)を利用して240㍍にわたり20万個のLEDを飾り付けたもので、天の川をイメージしています。このスキー場を運営する富士急行(株)が主催して毎年行われており、多くのカメラ愛好家などが訪れる人気のスポットとなっています。

 6 みちのく国見の光めぐり&南半田(菅野隆夫さん撮影)

 福島県国見町で行われているイルミネーションの様子を紹介するものです。このイベントは、「明日へ。復興・きずなイルミネーション2016」として開催されているもので、今年は町内の公共施設、会社・団体、個人の住宅など55箇所が参加しました。

 このイルミネーションは、個人が私財を投入して実に30年前から行われており、このオーナーの言によれば、「地域の子供たちの喜ぶ姿を見たかった。」と言うのがきっかけとのことです。今でこそLEDにより、どこでも盛んに行われているイルミネーションですが、昭和60年代当時はまだ豆電球時代で、いわゆる「電飾」と言われていた時代から行っていると言うことですから、まさに頭が下がる思いです。
 30年という長期間わたり年々規模を大きくして、現在は8色4万球となったと言うことですが、オーナーが一人で約一週間をかけて飾り付けるそうで、なかなか大変な作業のようです。通常点灯は午後4時30分から同9時までとなっています

 桑折駅前はコチラ https://www.youtube.com/watch?v=KCka8Zc543Q

 保原・梁川はコチラ https://www.youtube.com/watch?v=9vsMvwXp6Ls

 7 要田駅のイルミネーション(菅野隆夫さん撮影)

 磐越東線の無人の田舎駅「要田駅」は、三春と船引の間にある。周辺は灯りが少なく、淋しい佇まいを見せている。そんな片田舎に突然、イルミネーションが灯り、観光客が集い始めた。例年12月中旬から翌1月中旬まで約一ヶ月間夜空を幻想的な光で照らしています。ちなみに点灯時間は、午後4時30分より同11時30分までとなっているようです。

 8 ~あぶくま洞 花物語~   

この作品は、福島県田村市滝根町の「あぶくま洞」(鍾乳洞)で行われているイルミネーション「あぶくま洞花物語」を紹介するものです。鍾乳洞の入口からすぐのところの「若人の窟(いわや)」という広間に、LED2万個の電飾と造花が飾り付けられ、幻想的な雰囲気を醸し出しています。また、出口付近には、4万個のLEDにより「光の回廊」を設置し、来場者の目を楽しませています。

 

 冬はとかく寒く、室内に留まることがどうしても多くなる季節。そんな外出も渋りがちなこの時期に、あえて光と輝きを求めて、つい訪れたくなってしまう映像たちだ。これを撮影したのは地元のカメラマン、菅野隆夫さんだ。彼の映像には人を惹きつける何かがある。単位美しいだけでなく、その巧みな手法やアングル、どこから撮影すれば、人の心に触れるのかまで十分計算されつくしている。

 福島の夜、そして寒い冬を温かく灯を灯し、私たちの心を癒してくれる光の芸術たち。とりわけ暗い印象の街角を明るく彩り、華やかさと賑やかさを与えてくれる、それがこの光のイルミネーションで、これを今後も継続して、福島県民の心にも光を灯してほしいと思う。

 記事作成:1月5日(木)


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