今回も疑問だらけの世の中に一石を投じる意味で、雑感ながら、自分なりの意見やら批判も交えて掲載したい。今回はどーでもいい疑問というよりも、解せない社会の事象ということに趣きを置きたい。まぁ50歳過ぎのおっさんの戯言と思って目くじら立てずにご覧頂きたい。
1 ノーベル賞選定者の罵詈
今年のノーベル文学賞は期待した村上春樹ではなく、意外にもミュージャンの草分け的、そしてカリスマ的存在である「ボブ・デュラン」だった。誰もが予想外の人選だっただけに、その衝撃は世界中を駆け巡った。毎日のようにマスコミがこの話題を取り上げ、一躍、時の人となった彼だが、問題はそこからだった。受賞の一報があってから、当の本人は反応もないまま数週間が過ぎた。
選考した審査員が、あろうことか、無反応を決め込んだボブデュランに対し、「無礼だ」などと批判し始めた。私はこの非難はまったくもってお門違いであると言わざるを得ない。その道の神的存在である彼。一方的に賞に選んでおいて、何も音沙汰がないから無礼とは何たる言い草だ。彼がその賞を望んでいた訳ではない。本末転倒もいいところで、彼を批判する権利など誰にもない。もし、彼が高齢で、寝たきりになっていたり、応答できぬほど多忙だったら何とするつもりなのか・・・。勝手に欲しくもない賞に名を挙げて、それで無反応だからと彼を批判するのは、それこそ失礼極まりない横暴だということをここで強く言いたい。
2 レース中に骨折したサラブレッドを安楽死処置してしまう理由は?
かつてテンポイントという人気抜群の競走馬がいた。彼は不運にもレース中に前脚を骨折するアクシデントに見舞われた。通常ならば、予後不良時にはすぐに注射による安楽死を選ぶところを、人気絶頂で、ファンの要望を最大限汲んで、その後、医療的措置により、延命させる道を選んだ。しかし、結果は、骨折個所が壊死し、腐敗が進み、相当の苦しみを味わった挙句、壮絶な死を遂げたのだった。では、予後不良に陥った馬は何故薬による殺処分を行うのだろうか?
回答例
競走馬が脚を骨折すると、人間の骨折と違い、命に関わる怪我だからです。
ただ、脚を骨折=即安楽死ではなく、トウカイテイオーなど、重度の骨折から復活してきた競走馬もいます。獣医が『予後不良』という診断をした時のみ、安楽死の処置をします。
『予後不良』というのは、その怪我が治る見込みがない状態です。
『競走能力喪失』ならば安楽死の処置はされず、その馬自体に競馬に戻る能力はありませんが、命には別状ない怪我なので助けられ成績良い馬ならば、繁殖入りや乗馬程度なら出来ます。
予後不良の診断をされた馬に安楽死の処置をとるのは、馬は3本では生きることが出来ない動物だからです。馬は、細い4本の脚で400〜500kgの重い体重を支えています。
その1本でも重度の骨折をしてしまうと、骨折した脚を庇うようになり、他の3本の脚に更なる負担がかかります。負担がかかると、骨折をしていない脚の蹄に蹄葉炎などが発病します。
蹄葉炎は、特に馬には死の病気で、生きながら蹄の内部が壊死してくる病気です。
蹄葉炎など、併発してしまうと、馬は立てなくなり、立てなくなった馬は、今度は皮膚が壊死してきます。そして、衰弱死もしくは痛みによるショック死で死に至ります。もちろん、骨折の治療の際には蹄葉炎等を併発させないように、胴体を吊るしたりしますが、馬にとっては胴体を吊るされること自体がかなりのストレスになり、暴れたりして手術して成功しても更に、その脚を痛めてしまったり、他の脚に傷をつけてしまったりして結局、蹄葉炎等が発病…と、骨折の治療は生存率は決して高くありません。
ましてや、予後不良の診断を下されながら、ファンや馬主の助命嘆願で安楽死の処置をせずに、闘病にふみきった、テンポイントやサクラスターオー等の馬は全て助かりませんでした。予後不良と診断された馬の安楽死の処置は、骨折の痛み、そして、更に後から併発する病気からの苦しみから唯一愛馬を解放する苦渋の選択なんです。
3 ペーパードライバーで全く車を運転しない人でも5年で優良(ゴールド)免許を貰える不思議・・・。
11月24日のヤフーニュースで、元長野県知事の田中康夫がこの件で噛みついた。私も同感で、長期間運転していない者が、久し振りにハンドルを持つと、感覚が鈍り、相当無理な運転を強いられる。危険予知能力やとっさの判断力が利かず、運転自体を忘れてしまっている。操作ミスも起きやすくなる。これほど危険な行為は無い。こういう方々こそ、運転を再開するなら、講習を受けるべきであろう。ゴールド免許にはさまざまな特典や割引制度の恩恵にあやかれる。安全運転すら関与しないものが、そういう恩恵にあずかるのは解せない。
4 交通量激減で歩行者も誰もいない深夜の国道でねずみとりを行う無意味さ
いくらお年寄りが犠牲になる交通死亡事故が増加傾向にあるといっても、なにゆえ深夜の歩行者もすれ違う車も皆無の国道で速度取り締まりを行うのか?税金の無駄だ。私は7年前、釣りに向かう途中、国道49号線の守山手前の一本道で18キロオーバーで摘発された。しかも時間帯は深夜零時半頃だ。50キロ道路を68キロで走行するなどよくあるケースで、もし50キロを厳守していたら、他のドライバーにほかの違反を助長することになる。無理な追い越しをかけられたり、幅寄せされたり、煽り運転されたりと、それが茶飯事であろう。しかも前後、誰も走行していない真夜中に、見通しの良い一本道でねずみ取りをする意味がわからない。
それならば、主に夏場の夜中に登場し、安眠を妨害する暴走族の爆音や危険走行を徹底的に取り締まって貰いたい。それを見逃しておきながら、軽微な違反ばかりを狙い撃ちするかのような姑息な手法は、警察への信頼を損ねる。また、交差点で見張り、ちょっとしたタイミングで信号無視とかどっちでもとれるような一時停止不停止を待ち伏せでビシバシ取り締まる警察の不合理なやり方は解せない。
だが、交通取り締まりのマニュアルである基準には、部外秘だが、白バイや覆面パトなどで違反者を追尾しても、30km/h以上の速度違反をしていても、免停ギリギリの28~29km/hでスピードメーターを止めるというのを聞いたことがある。現に、「警察24時」や「交通警察特集」のTVを見ていても、そこで止めているケースが多い。これはあえて警察の温情で免停になる手前で見逃しているのか、あるいは違反者に動揺を与えたり、多額の違反金を支払わせるのを回避する機能が働くのか?僅か1km/h違うだけで、赤切符は前科がつく。反則金ではなく罰金となる。悪質な場合でない限りは、敢えてそのスピードで停止している気がする。
5 NHK出場歌手の選定基準
今年で67回を迎える大晦日の国民的音楽番組であるNHK紅白歌合戦。歌手であれば一度は出場を夢見る舞台だ。しかし、今年はNHKの英断と言うか大幅な人選で刷新が断行された感がある。これまでは常連には三顧の礼で迎え入れたものだ。今年は大異変で、これまでの常連が姿を消した。和田アキ子、藤あや子、五代夏子、細川たかしなどが「落選」。すでに北島三郎や森進一が紅白を卒業宣言を数年前にしたし、華麗な衣装合戦が名物だった小林幸子と美川憲一ももはや過去の人。逆に、同じ曲しか歌わないのに毎年選ばれていたゴールデンボンバー。事務所の力?としか思えなかった。石川さゆりや坂本冬美などの実力派や五木ひろしなどの大御所は順当に入った。NHKいわく、若返りを促進したとのことだが、一方で違和感があるのは20年目にして初登場になったKinki KidsやPuffyだ。なぜ今さら?という印象しかない。NHKにあれだけ貢献しているSmapが有終の美を紅白で飾れないのも解せない。司会も何度も経験し、そしてNHK大河ドラマで主役を演じているメンバーである。もう少し、配慮をして欲しいものだ。あまりにも軽視しすぎ。最悪でもこれまでの歩みとしてSmap名場面集をコーナーを設けて放送してほしい。
6 いじめ問題で疑問を抱く懸念
いつの時代もいじめは後を絶たない。今回は、我が福島県民だった男の子が避難した横浜で、いじめの対象となり、悪口を言われたり、賠償金をもらっていることから、金品をゆすられて強要されたり、耐えがたい屈辱を味わった。私も同じ県民として絶対に許せない思いだ。断固、被害者を保護し、いじめの真相究明と、同じ境遇に陥らないよう、しかるべき団体が関与し、実態を究明し、再発防止の指導を徹底して欲しい。
そして毎回感じるのは、いじめが起きるたびに、責めを負うのは学校であり、教師という点だ。もっとも許せないのは、悪質ないじめを行っている張本人であろう。もし被害者が苦にして自殺したら、いじめている本人は一生かけて償えるのか?もっとも罰すべきはいじめを行っている本人であり、それを見過ごしている親だ。保護責任者は学校でもなければ教師でもない。間違いなく親だ。親の監督不行き届きだ。
いじめが原因で死に追いやった人間は、未成年であろうが小学生であろうが、厳罰に処す。少年鑑別所で長く過ごしてもらい、普通教育の小学校には復帰させない。そうした強い抑止力がなければ、警鐘にもならない。若い前途ある少年少女を死に至らしめた責任が重いことを知らしめなければ、こうしたいじめは一向に減らない。いじめを行っている張本人に情に訴えたところで、何の効果もないし、効力もない。政治家には、いじめは重罪ということを法律で禁止しなければ、なくらないことを肝に銘じてもらいたい。
記事作成:11月24日(木)