郷土愛もここまで来るとウザいと煙たがられそうだが、今日はタイトルの通り、ここ福島県内のどーでもいいような「意外なお国自慢」をしてみたい。おそらく、県民ですら知らないことがあるかもしれない。
1 東日本にひとつしかない「電波時計の送信塔」
最近は正確無比な時計として「電波時計」が主流になってきている。私は、その仕組みや狂わないシステムについて無知だったが、その電波の送信所が福島県内にあると知って二度驚いた。それは田村市都路村の「おおたかとや山」にある「標準電波送信所」だ。東日本一帯をカバーするそれは、「40kHz」で、防人の如く、正確な時間を刻む手助けを担っている。東日本と言っても北は北海道、首都「東京」を含む大都市圏、そしてフォサマグナ界隈にまでそのエリアが及ぶ。一方西日本エリアをカバーしている送信所は、九州の佐賀県佐賀市富士町にある「羽金山」山頂付近にある50KHzのものだそうだ。日本にふたつしかない送信所のうち、ひとつがここ福島県内に実在するというのは、自慢できるに違いない。
2 納豆消費量日本一
納豆と言えば水戸という印象が強いが、それはあくまで生産量の話。では消費量はというと、なんと福島県の中通りなのだそうだ。特に郡山市、本宮市、福島市が圧倒している。「本宮納豆」や「あづま納豆」というブランドがあるし、小粒で3個入りのパック納豆が48円~53円という格安価格で売られているのだ。そこにきて優良ヘルシー食品というからありがたい。幾ら食べても大丈夫だ。なぜ郡山市がこんなに納豆好きが多いのかは定かではないが、私が思うに、郡山名物があまりないからではないか?会津はソースカツ、福島は円盤餃子、喜多方や白河はラーメンが有名だが、郡山は酪王カフェオレとクリームボックスなど主食になりそうなものは皆無だった。スイーツも「ままどおる」「薄皮饅頭」「エキソンパイ」があるが、メインの食事には縁遠いものだ。最近はグリーンカレーで食文化の革命を起こそうとしているが、札幌の「スープカレー」には程遠い。だから、主食の付け合せには納豆が必需品になったのだろう。郡山はきゅうりの生産高が日本一だったが、納豆が好かれているのは、全国の方から見れば異例だろう。
3 発電量が日本一だった!?
これは皮肉でもなんでもない。震災前は名実ともに「日本一の発電量」を誇った。もちろん国難となる爆発事故を引き起こした「福島第一原発」と「第二原発」を抱えていたことが大きいが、福島県内特有の地形を生かした発電所が数多く点在している。奥会津を中心にダム湖が多い福島県には水力発電所のメッカだし、太平洋沿岸には4つの火力(常磐共同・広野・原町・相馬)、柳津には地熱、そして背炙り山や布引山には風力発電などがある。もちろん「東北電力」もあるが、そのほとんどは東京電力の施設である。福島県内の多くの発電所で発電した電気は首都圏に送られ、数千万人の毎日の暮らしを支えているのだ。
詳しい記事は、震災前に私が書いた福島「発電地帯」をどうぞ!
http://tsuri-ten.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-f72a.html
4 新酒鑑評会で4年連続6度目の金賞数(16銘柄)日本一!
日本全国にその名を轟かせる超人気酒「飛露喜」やモンドセレクションでグランプリを受賞したこともある「大七」、毎年、地酒の鑑評会で金賞や最優秀賞を総なめにしている二本松の銘酒「奥の松」、会津にも「天明」や「末廣」、アナウンサーの唐橋ユミの実家である「ほまれ」もまた愛好家が多い。
しかし昔、花春のCMのキャッチコピーだった「会津の良さは酒の良さ」という名句の通り、我が福島県の地酒は、4年連続で金賞受賞数がトップとなっている。灘の酒(兵庫)や地酒ブームの火付け役となった「越の寒梅」や「雪中梅」、「八海山」、「久保田」など名だたる銘酒が揃う、米どころの新潟の地酒を凌ぐ。もちろん「十四代」や「くどき上手」、「出羽桜」などの人気地酒が目白押しの山形にも勝る。清冽な水と確かな醸造技術がこの名酒を育んでいるのだ。
日本バッシングが過ぎる「韓国」は、未だに放射線をネタに不買運動を繰り広げる、無知で野蛮な国だが、実際に中通りでの福島市や郡山市でも環境放射線値が0.01程度に下がり、会津地方はさらに低く、食の安全は完璧に保たれている。安心して飲んで大丈夫だ。
5 テレビ番組で日本一となった「天ぷらまんじゅう」
「秘密のケンミンSHOW」のお墨付きをもらった名物がある。それは猪苗代湖の北西の強清水(こわしみず)にある。どこにでもありがちな元祖と本家で争っている「清水屋」。そこの名物が「天ぷらまんじゅう」だ。あんこ、ニシン、ゲソを天ぷらで揚げるだけのシンプルな食べ物だが、これがめちゃくちゃ美味い。主食にはならないが、スイーツには最高。天ぷら入りの蕎麦もご馳走だが、私自身は、単品で頼み、あとはお土産にしている。
この食べ物が、番組で日本一に認定され、ますますその価値が上がった。会津には味噌田楽やソースカツ、こづゆなど美味なものが揃っているが、これはここで食べないと意味がない。ぜひ訪れて自分の舌で味わって欲しい逸品だ。
記事作成:8月24日(水)