今年、郡山市はインフラ整備のピークで、現在建設中の公共事業が来春に完成を迎える予定だ。そこで今日は、今、急ピッチで工事が進んでいるであろう工事について、6月17日(土)・18日(日)に取材を行った。この時点での建設の進捗状況を報告したい。
1.「郡山富田駅」
喜久田街道のセブンイレブンに架線を跨いでホーム側へつなぐ高架橋階段を設ける。5月下旬から大型の重機類が入り、急に工事が慌ただしくなった。冬の間にホームらしき土台を盛り土していたが、駅の南側に隣接する「ふくしま医療機器開発支援センター」の施設建設と合わせ、地形が変るほどひと山を切り崩している。国土地理院が慌てて吹っ飛んで来そうな勢いだ。
平成28年6月18日(土)時点での進捗状況
まずは工事現場に設置されていた完成予想図から
大型の掘削工事用の重機が置かれていた。工事担当者が数名、現場で指揮していた。
この日は土曜日だったが、工事の真っ最中。重機が入り、造成と土木工事が行われていた。警備の方に許可を得て撮影した。
一番下の写真が向かい側のセブンイレブンの駐車場に建設される高架橋の階段口と喜久田街道を跨ぐ高架橋の橋桁部分。
この駅が完成すると、駅前に飲みに行くのが随分と楽になる。駅から自宅まで徒歩10分かかるので、本当はもっと内環状線の西側に作って欲しかったが、北向踏切が列車が駅に到着して、1分停車後、発車して踏切を通過するまでの約3分間、踏切が閉じたままになってしまうため、セブン前になったようだ。
下は「ふくしま医療機器開発支援センター」の完成予想図
http://www.city.koriyama.fukushima.jp/shise/citysales/sineki.html
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2.「開成山屋内プール」
平成28年6月19日(日)時点での進捗状況
まだ土台となる基礎部分の工事だけ。本当にあと9ヶ月で50mと25m(可動式)の2つを併設した競泳プールが完成できるのか?という状況。
○構造
鉄骨造一部RC造地下1階・地上2階建
○延床面積
6,500㎡
○プール施設(屋内温水)
50m×10コース水深2.0m
25m× 8コース水深0~1.4m(可動床式)
概要
【イメージ図】
〈現状〉
東日本大震災による影響
○運動不足による体力・運動能力の低下及び肥満の増加
○子どもや保護者がもつ不安やストレスの増大
○地震による既存水泳場の損壊
〈改善策〉
開成山水泳場の屋内温水化
より安全に安心して運動に取
り組むことができる環境整備
〈施設活用〉
子どもたちの運動機会を確保
○小・中学校の授業での活用 ○部活動、水泳交歓会等での活用
○子どもたちをはじめ、市民への一般開放 ○各種スポーツ教室の開催など
〈効果〉
子どもたちの体力向上と健康増進
○諸室
更衣・シャワー室、救護室、見学スペース、会議室、事務室ほか
○設備等
珪藻土式ろ過器、都市ガス式ボイラー、全館LED照明、太陽光パネル、太陽熱給湯
地中熱床暖房設備
○財源区分
補助対象経費:国 補助対象外経費:基金
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3.「磐梯熱海フットボールセンター」
まだ更地の状態。
熱海行政センターを中心とした公共・多目的交流施設とフットボールセンターを、磐梯熱海駅前の市有地に一体的に整備するため、施設建設に必要な設計を行います。
詳しくはコチラ
○整備面積
熱海町駅前市有地28,294㎡のうち20,593㎡
○整備内容
・行政センターを中心とした公共・多目的、交流施設の整備
多目的交流エリア(物産品販売・休憩・軽食・観光情報・地域交流・大ホールなど)
公共サービスエリア(行政センター・施設管理事務所など)
貸館エリア(公民館会議室・図書館分室など)
・フットボールセンターの整備
正規ピッチ(105m×68m)の人工芝サッカーグラウンド1面(防球ネット付)、観覧席、夜間照明設備、クラブハウス1棟
○整備期間
平成28年度~29年度(予定)
このフットボールセンターには反対意見も多い。サッカー専用グランドであり、ラグビーは一さ使用不可である。復興支援金と郡山市の税金の無駄遣いとの指摘が多い。
さて、この来年春に完成予定の3つのインフラ工事が郡山市の公共工事の目玉となっている。早い完成が待たれるが、利便性が向上するだけでなく、市民にとって使い勝手がよく、ソフト面での整備も試されるということを念頭に置いて貰いたい。こういう箱ものを作ったからには維持費もかかるし、それを管理するための人件費も嵩むということを常に意識しなければならない。
記事作成:6月5日(日)~19日(日)