下記は、2014年11月14日掲載の「GM-ch」と12月9日掲載の「トラベルボイス」の記事からの引用です。
アウンコンサルティングは、世界40カ国における携帯端末の利用状況として、スマホ所有率や機種、搭載されているOSをとりまとめた。それによると、日本ではスマートフォン所有率は54.7%で、韓国の73.0%、シンガポールの71.7%といったスマホ所有者が多い国と比べて2割程度の開きがみられた。
また、使用OSでは30カ国でグーグルのAndroidがトップを占め 、9カ国がアップルのiOS、その他のOSが1カ国でトップシェアとなっており、圧倒的にAndroidが優勢となっている状況が明らかになった。
各国におけるOSの使用率上位2種をみると、日本ではグーグルのAndroidが53.7%でアップルのiOSが27.9%。韓国ではAndroidが88.7%でiOSが11.2%、台湾ではAndroidが82.7%でiOSが16.5%などとなっており、特にアジアでAndroidの優勢ぶりが際立つ結果となった。一方、iOSが多くのシェアを占める国としては、デンマークの62.4%を筆頭に、カナダの60.5%、オーストラリアの58.8%、アメリカの55.2%と続くが、トップシェアでも6割程度
にとどまる状況がわかる。その他のOSでは、ノキアのSeries40がインドで18.9%、インドネシアで13.4%を占めるほか、エジプト、ナイジェリア、南アフリカといったアフリカ諸国でもAndroidとシェアを二分している。
使用されている機種をみると、日本では1位がアップル製のiPhoneやiPadが27.9%、富士通製の端末が2位で18.6%となっており、シェアとしてあまり大きな差が見られない結果となっている。
また、日本以外ではサムソン製端末所有率が多く、韓国では58%、マレーシアで43.8%、香港で39.6%にランクされる状況。その他フランスでも36.1%、ドイツで48.9%など、アジア諸国のみならず欧米においてサムソンがシェアを確保する傾向が明確になった。
それでは少々前のデータだが、2014年時点での各国のスマホ普及率をご覧ください。
普及率
1位 アジア首長国連邦(アジア) 73.8%
2位 大韓民国(アジア) 73.0%
3位 サウジアラビア(アジア) 72.8%
4位 シンガポール(アジア) 71.7%
5位 ノルウェー(ヨーロッパ) 67.5%
6位 オーストラリア(オセアニア) 64.6%
7位 スウェーデン(ヨーロッパ) 63.0%
8位 香港(アジア) 62.8%
9位 イギリス(ヨーロッパ) 62.7%
10位 デンマーク(ヨーロッパ) 59.0%
なんと最先端科学分野にめっぽう強いはずの日本が世界のトップ10には入っていない衝撃。さぞかし韓国は日本より上のランキングで、優越感に浸っていることだろう。韓国という国は、勝った負けたや目上か目下か、あるいは強いものと弱いものという概念しかなく、思いやりやいたわり、相手の立場に立って物事を考えるという意識が希薄だ。 だから攻撃的に相手を完膚なきまでに叩き潰すという発想ばかりが先立つ。自ずと人を批判する風潮が国じゅうに蔓延する。実にわかりやすい構図だ。
そんな韓国の携帯スマホ事情は世界第2位。ツイッターやブログコメントで不平不満や文句が拡散し誹謗中傷が蔓延し、芸能人が自殺に追い込まれるケースが後を絶たないのもわかる。
しかし、韓国がスマホ普及率が圧倒的に高いのにはれっきとした理由がある。それはズバリ携帯スマホの使用料が安いからだ。LTEパケ放題通話し放題では一か月あたり44,900ウォン、つまり日本円に換算して4,500円程度t日本の半分近い低価格というのもスマホ普及を後押ししている。韓国三大通信社のSKテレコム、KTテレコム、LGU+の三社が低価格競争を繰り広げている結果がこのランキングに反映している要因。
また、原油産出国の中東アジアが上位を占めるのも豊かさの象徴。金持ちで裕福な暮らしぶりが目に浮かぶ。意外にも先進国ではイギリスが9位にランキングしている程度。
普及率
11位 アメリカ(北アメリカ) 56.4%
11位 カナダ(北アメリカ) 56.4%
13位 スペイン(ヨーロッパ) 55.4%
14位 日本(アジア) 54.7%
15位 ニュージーランド(オセアニア) 53.6%
16位 オランダ(ヨーロッパ) 52.0%
17位 台湾(アジア) 50.8%
18位 オーストリア(ヨーロッパ) 48.0%
19位 中国(アジア) 46.9%
20位 フランス(ヨーロッパ) 42.3%
11位以降はお馴染みの国名が登場する。先進国が4カ国ランクイン。地域別に見れば、トップ10にアジア勢が5カ国、20位圏内には8カ国と躍進振りが目立つ。IT分野において情報化社会が進み、その技術が普及し、その知識と教養が高いことを暗示している。
ちなみにイタリアは41.3%でドイツは39.8%だった。インド式算数で知能が高いインドは以外にも人口が多すぎて12.8%にとどまった。
ほかにはロシアは36.4%、今年オリンピックが開催されるブラジルは26.3%と低い。
IT産業立国の日本が低い理由は簡単。日本のスマホ使用料がバカ高いから。特に高齢者は年金生活を送っている方が多数を占めるため、月々8,000円の利用料を払ってまでスマホを所有できるお年寄りは少ない。そして大抵は老眼を患っているため、スマホの液晶画面では見えにくい点もマイナス。また、スマホは多機能すぎて、お年寄りは使いこなせない。日本の高齢者は、もったいない世代で、贅沢を慎み、新しい物には執着せず、最先端のものへの抵抗感が強い。よって若者(20代)のスマホ普及率は94%にも達する一方で、60歳以上の高齢層は20%以下に甘んじているのが現状。日本は平均寿命が世界1~2位を争うほどの長寿国家。したがって平均すると、2人にひとりほどの普及率に落ち込むという構図だ。
一方、スマホ普及率1位のUAEは、平均寿命が世界第49位の76歳、2位の韓国は81歳で17位だ。
なぜ携帯やスマホの普及率がその国家の裕福度の指標になるかというと、スマホは高額な端末代以外にも毎月の使用料がかかる。生活を圧迫する贅沢品であるのはもちろん、一種のステータスにもなる。先進国よりも中東が上位を独占する世界情勢であることも認識できる。
教育レベルが高い国家はやはり、科学技術の粋を結集した知的産物である「スマホ」の普及率が高い傾向は否定できない。韓国は自国製の「サムスン」、「Galaxy」が牛耳っているし、日本にはソニー(experia)やシャープ(AQUOS)、富士通(arrows)がシェア獲得に凌ぎを削っている。
やはり、普及率を高めるには、毎月の使用料を値下げすることと、お年寄りに対する易しい機能のスマホ開発に尽きる。最低限の機能で十分だと思われる。
スマホが必ずしも生活を豊かにする必須アイテムとは限らないが、経済的な余裕がないとスマホを所有するゆとりは生まれないということだ。
記事作成:2月19日(金)