今回のテーマは、私が常日頃思っている疑問を吐露し、そのアイディアを「提案」としてどこかで誰かが取り上げて欲しい一心で書かせて貰いたいと思う。
1 高校野球甲子園、夢のドリームチームでの参加
負ければそこで「THE END」となる高校野球。3年生は敗戦=引退となる。どんなに有望選手がいても、どれほど凄い怪物と呼ばれる選手がいても、チームが地区予選で負ければそれで終わり。甲子園でその雄姿や活躍を見ることはできない。このことには長い高校野球の歴史の中で誰も異論を唱える人はいなかった。
しかし、「もしもその怪物の活躍を甲子園の大舞台で見れるなら・・・」という高校野球ファンの願望にこたえるのがこの提案。
私がぜひ実現してほしいのは、かつての都市対抗野球の助っ人枠制度に倣い、各都道府県から推薦する選手を集め、選抜チームでひとチーム作ってしまう。そして47都道府県の代表49校に加えて、夢のドリームチームを結成し、50校目の代表校として特別参加させるというものだ。高校野球はチームプレー。そのチームで勝ってこそ意味がある。共に苦楽を分かち合い、信頼関係を築いて来たからこそ、出場を勝ち取った時の喜びは一入だし、価値がある。単なる寄せ集めチームで、出場枠に組み入れることに批判続出するのは十分予想される。
しかし、高校生活の集大成として臨んだ地区大会で、不完全燃焼で終わってしまう有力選手も少なくない。この制度は彼らを救済する意図もある。憧れの甲子園でプレーすることを小さい頃から夢見て、日々の厳しい練習に歯を食いしばって耐えて来た球児たち。その夢をこういった形で叶えさせたいという親心的な心情である。都道府県対抗の意味合いが強いため、応援できない部分もある。しかし、自分の都道府県チームがあっけなく負けてしまった後の楽しみにも繋がる。これは箱根駅伝の「学連選抜」のようなイメージを持ってもらえればありがたい。
また、高校野球のファンの中には、地方大会で敗れてしまったスター選手を甲子園の晴れの舞台で見たかったという想いもあるに違いない。例えば、花巻東の大谷翔平は、160km/hもの剛速球を記録した年に、甲子園出場はできなかった。これは勿体ない。
おそらくは、歴史と伝統、格式と公平性を重んじ、従来の慣例を破ることを嫌うであろう高野連は、このような提案をしたところで、端からこの提案を拒絶するだろう。そうアタマでっかちにならず、ひとつのアイディアとして一考して貰いたいものだ。
2 大相撲の改革
福祉大相撲というのが毎年、本場所や巡業とは別に執り行われている。日頃お目にかかれない力士たちの素顔を垣間見れる。たとえば、カラオケでその美声を披露したり、ちびっ子10人対力士ひとりの対戦、初っ切りなど余興の要素が含まれているが・・・。また、トーナメント方式による勝ち抜き戦も行われる。しかし、私が望むのは、これだけ外国人力士が増えた中で、10年間も日本人力士が優勝していないという屈辱もあり、いっそのこと柔道の団体戦のように、各国の代表者5名ずつ出て、勝ち抜き戦を行ってみてはいかがだろう。モンゴル勢がいかに際立って強いか再認識できると思う。日本の国技である大相撲で、毎回モンゴル勢に優勝を持っていかれながら、何一つ有効な対抗策を捻り出せない相撲協会。問題意識もなく、強ければそれでいいという発想であれば、角界に未来は無い。ではモンゴル対日本、やる前から勝敗は見栄見栄だが、やり方の例はこうだ。
モンゴル 日本 多国籍
先鋒 逸ノ城 嘉風 阿夢露
次鋒 照ノ富士 安美錦 魁聖
中堅 日馬富士 栃煌山 大砂嵐
副将 鶴竜 琴奨菊 碧山
大将 白鵬 稀勢の里 栃ノ心
まぁ、やる前から結果は見えているが、日本の国技とはいえ、10年以上前から大相撲は国際大会の様相をきたしている。国別対抗戦のような仕組みがあっても面白いのではないか。相撲はスポーツでもあり、観衆を魅了する興行性も強い。歴史と伝統、加えて格式を重んじる日本相撲協会は絶対に実現しないと思うが、北の湖理事長が亡くなられた今、新たな取り組みも必要ではないだろうか。
また、相撲も往年の名力士による対戦があっても面白い。野球のOB戦のような趣旨だ。年齢を考えて50歳以下に限定しないと、心臓発作などの急死を伴うので、あくまでアトラクション的に行うと、会場は大いに盛り上がるだろう。もし対戦が危険だというなら、引退した名横綱たちの土俵入りだけでも見てみたい。
また、大相撲に関して改革して欲しいのは、大関陣があまりにもふがいない。大関になった途端に、翌場所から成績が悪くなる。8勝7敗で千秋楽に勝ち越すのがやっとというケースが多い。2場所負け越して大関を陥落しても、その次の場所で10勝以上挙げれば復帰できてしまう裁量も甘すぎる。公傷は仕方ないにしても、調子が悪いのは、自身の稽古不足によるものだ。甘い体質がこのようなぬるま湯のような結果しかもたらさないのだ。常に危機感を持って取り組みに専念させるべきだ。これは横綱も同様。横綱たるもの、一度なってしまえば、引退しない限り陥落は無い。横綱で9勝6敗などもってのほかで、成績不振を繰り返しても、辞めることはない現状では、横綱の品格を保つことなどできやしない。1年間で10勝未満が2回、あるいは休場が2場所続いた時点で、大関陥落か、相撲協会が引退を勧告すべきだ。横綱に推挙された際には「口上」で素晴らしい決意を表明したくせに、「有限実行」を果たしているのは「白鵬」くらいなものだ。
3 野球の国際大会
野球は日米韓台の4カ国ではプロ球団を持ち、人気もあって盛んだが、バスケットやサッカー、バレーに比べれば世界中の競技人口は少ない。したがって国際スポーツにおける野球の認知度を高め、競技人口を増やすには、WBCを始め、今回初試みとなる「プレミア12」の開催は希望の光と言える。オリンピックでは、正式種目からは除外され、虐げられている感があるが、このような試みはプロだけでなく、大学野球や高校野球にも裾野を広げて欲しい。もちろんリトルの世界大会はあるし、日米大学野球もある。今年の秋口には高校のU-18世界大会も開かれ、日本は全勝で決勝進出を果たしたが、アメリカに敗れ準優勝だった。
でもまだまだ物足りない気がする。これからは日本一ではなく、国際大会での優勝を目指し、「世界一」という高みを目指して欲しい。よって提案は、サッカーと同様に、U-12(リトル、U-15(シニア)、U-18(ハイスクール)、Uー22(カレッジ)、アマ、プロというように段階を経てスキルアップできるように国際大会も作るべきだ。そのほうが選手には夢があり、励みにもなる。海外スカウト陣へのアピールにもなるし、選手を見極める機会が増える。野球をメジャー種目にするためには、この改革が是が非でも必要だ。
参加国は以下の通り(16カ国)
1 日本 9 プエルトリコ
2 アメリカ 10 フランス
3 ブラジル 11 ベネズエラ
4 メキシコ 12 カナダ
5 オランダ 13 キューバ
6 台湾 14 ドミニカ
7 オーストラリア 15 イタリア
8 韓国 16 チェコ
16カ国を4グループに分け、総当りで各グループで上位2位までが予選突破。
8チームで決勝トーナメント戦を行う。3位決定戦まで実施する。
4 TV中継は偏向報道をやめ、公平性を重視した放送を!
こちらはスポーツそのものより、受けて側の問題。日本ではかつては野球中心の中継が主流だった。特に巨人戦はプラチナカードで、毎日のようにナイター中継があり、それは偏向報道といえるものだった。1990年代以降、Jリーグの隆盛によって、人気を二分しているが、それでも一時の人気は影を潜めている。この衰退の要因は、野球もそうだが、一流選手たちの海外流出にある。メジャーや海外のクラブへの移籍でNPB・Jリーグへの関心が薄らいでいる。また、大相撲も日本では年配の方々を中心に根強い人気を誇るが、この競技は、年間6場所という限られた時期に開催されるため、しかもNHKの独占放送によるため、若い人はあまり関心がないように思える。
このように日本では、この3つの競技に集中して放送されている感が強い。時々フィギュアやジャンプ、バレーボール、陸上競技、柔道、マラソン中継などはあるが、それは通年ではない。今年大ブレイクしたラグビーも、W杯での日本代表の活躍があってようやく脚光を浴びたが、それまではトップリーグの試合でも観客はまばらだった。むしろ大学ラグビーのほうが人気が高いくらいだった。それも民放では放送せず、専らNHKばかりだった。
日本のスポーツ人口を考えれば、バスケットボールやバドミントン、弓道などは人気が高く、中高を中心にした部活動では抜群の在籍数を誇る。なのに、TV中継ははるかに少ない。もっとも、大会自体が通年ではないというネックはあるが・・・。しかし、現状を鑑み、是非とも是正し、公平に扱って欲しいと思う。
記事作成:10月下旬~11月20日(土)