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Channel: 時遊人SUZUのひとり言
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著名人の壮絶な最期

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 この世には不可解な死に方を選ぶ人たちがいた。それは有名であればあるほど奇怪な死に方をするという共通項がある。外国で言えば、マリリンモンローやマイケル・ジャクソン、テレサ・テンがそうだ。ジェームス・ディーンやダイアナ元皇太子妃も自動車事故で急逝した。
 今日は、プライバシーを多分に含み、あまり公には出来ないタブーとされる部分にスポットを当てたい。念のためにお断りするが、この記事は、冷やかしなどではなく、かつて一世を風靡するほど多方面で活躍され、国民に認知度が高かった方たちの衝撃的な最期を知っていただくと共に、彼らの生前の隆盛を偲ぶために記載するものである。

 三島由紀夫・・・割腹自殺

 東大卒のエリート作家で、「金閣寺」や「仮面の告白」などの代表作を世に送り、社会規範や情勢に疑問を抱き、一石を投じ続けた彼は、「楯の会」を結成し、市谷駐屯地に押し入り、益田兼利東部方面総監を人質に総監室を占拠した。やがてバルコニーで自衛隊員に決起を呼びかけるも、叶わぬと悟り、持参した日本刀にて割腹自殺を図り、帯同した同志に介錯させ、首を落とし、即死した。子供2人を残し、この世を去った三島由紀夫。何が彼をここまで駆り立てたのだろうか。
 その後、彼の生涯は映画「MISHIMA」でも上映されたが、俳優・緒形拳さんがその決起を呼びかける場面を演じたが、その撮影現場のロケ地として使われたのが、市谷駐屯地の建物と似ている郡山市の合同庁舎だった。

 沖 雅也・・・飛び降り自殺

 「オヤジ、涅槃で待つ」というメモを残し、彼は京王プラザホテルの踊り場から飛び降り、即死した。恵まれない家庭環境で過ごし、日影忠男氏の養子となり、その後、二枚目俳優として、数々のドラマに主演した。「太陽にほえろ」「俺たちは天使だ」「姿三四郎」など、出るドラマはいずれも高視聴率をマークし、当たり役だった。しかし、一節では「色男」ゆえの悩みを抱え、「老い」が怖いという理由で自ら死を選んだとされる。

 在りし日の沖雅也 https://www.youtube.com/watch?v=z-9SKUEI9HM

 田宮二郎・・・猟銃自殺

 クールな二枚目俳優として数多くのドラマに出演した。特に彼の代名詞でも或る「白い巨塔」では、天才外科医・財前を演じ、はまり役となった。巨大病院に蠢く権力と闘い、やがて頂点に上り詰めるも、突如ガンに侵され、最期まで医師としての職務を全うしようとする感動スペクタクルだった。また、彼はゴールデンタイムの人気番組だった「クイズタイムショック」の初代司会者としても抜群のMCぶりを発揮し、お茶の間の人気をさらった。
 しかし、彼は自宅の小屋で、猟銃自殺を遂げるという最期を選んだ。一部ではうつ病を発祥していたという見方や多額の借金説、人間関係に悩んでの凶行という説もあるが、真相は本人のみぞ知るところ。彼の猟銃自殺というショッキングなニュースは、当時、日本列島を駆け巡り、名優の早すぎる死を悼んだ。

 彼の代表作「白い巨塔」のダイジェスト

 壮絶なラストシーン

 向田邦子・・・飛行機事故

  人気TV番組「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」など数多くの脚本を執筆する。1980年 『思い出トランプ』に収録の「花の名前」他2作で直木賞受賞。著書に『父の詫び状』『男どき女どき』など。
1981年(昭和56年)8月22日、旅行中の台湾苗栗県三義郷で遠東航空機墜落事故にて死去。享年51。

 国民的歌手だった坂本九さんもまた「日航機墜落事故」で命を落とした。

 川端康成・・・ガス自殺

 逗子の彼のマンションにて、ガス管を咥えての自殺であった。ノーベル文学賞を受賞した大作家であり、「伊豆の踊り子」や「雪國」は誰でも一度は読んだことがあるに違いない。

 ノーベル賞受賞時の映像

 往年の作家には、自ら命を断つ人が多かった。まるでそうすることが義務であるかのような連鎖反応だ。

芥川龍之介:慢性的薬物中毒の末。
太宰治:慢性的薬物中毒と女性遍歴繰り返す自殺未遂、しかも心中でいつも 生き残るが最後は玉川上水で一週 間後に発見.。
有島武郎:軽井沢で心中。
北村透谷:心中
三島由紀夫:軍国的イデオロギーに傾倒し 憂国した末の割腹
江藤淳:愛妻に先立たれ脳梗塞に倒れた末 うつ病になってリストカット

 岡田有希子・・・人気絶頂アイドル歌手の投身自殺 

 1980年代のアイドルブームにあって、彼女も彗星の如く登場した。ヒット曲にも恵まれ、歌謡番組では彼女の姿を見ない日はなかったほどだった。ベストテン番組にもランクインしたし、テレビへの露出度も高かった。熱狂的なファンが多かった。しかし、自ら命を断つ理由で有力なのは、今は亡き、ベテラン俳優だったM・Tに失恋したという説。それがきっかけで、彼女は悲観してしまい、一度はリストカットし、一命を取り留めたものの、病院から戻り、所属する四谷の「サンミュージック」ビルの屋上に近い高層階の窓から飛び降り、その若すぎる命を散らした。事件後、多くのファンが現場を訪れ、彼女の死を悼んだ。数ヶ月、花束が絶える事はなかった。その後、彼女の死去の報に落胆したファンが、後追い自殺するという社会現象まで発生した。
 この事件が起きた時、私は大学3年で、三軒茶屋に住んでいた。バイクで現場に行く気になれば駆けつけることは出来たが、彼女やファンへの配慮から、とても出来なかったことを覚えている。

 「ザ・ベストテン初登場」 https://www.youtube.com/watch?v=yVPMhYVjwKI

 「自殺衝撃報道(閲覧注意)」 https://www.youtube.com/watch?v=B7cPgL70fHo

 今日の記事は、衝撃的な死にスポットを当てたが、人気絶頂で有名であればあるほどその影響は多大だ。それだけにいたましいし、ファンの落胆振りは大きい。
 しかし、死に方は不可解であっても、その人が残した功績は衰えるものではない。同じ時代を生きた人間として、彼らのヒューマニズムと人生観は来し方行く末、永遠に語り継がれていく筈だ。

 記事作成:11月24日(火)


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