事件や事故の第一報を伝えるメディアには、テレビの番組放送中にテロップで割り込む「ニュース速報」がある。あの注意を惹く「ピピッ」という短いアラーム音が鳴る奴だ。あれを聞くと「何事か?」と一斉に画面に視線を向ける。しかし、もっと大事故や大事件ともなれば、番組の最中に差し込む緊急ニュースがある。最近では、東日本大震災がそれに該当したし、少し前でも、9.11同時多発テロもあった。
今日は、そうした緊急性を要するニュースの第一報や報道特番をお送りしたい。
日航機123便墜落事故
https://www.youtube.com/watch?v=_TywYLS9LLU
https://www.youtube.com/watch?v=dnOHtLf6KUk
https://www.youtube.com/watch?v=wzj7wj965eA
https://www.youtube.com/watch?v=4RISM7E8NEw
https://www.youtube.com/watch?v=RVeafLvJpWo
1985年8月12日、お盆前の帰省や旅行で満員(524人)の乗員乗客を乗せた、羽田発大阪行きの日航ジャンボ機123便は、離陸直後に圧力隔壁が爆発し、垂直尾翼が吹き飛んだ。そのまま操縦不能に陥り、ダッチロールを繰り返した末に、群馬県の御巣鷹山の尾根に墜落した。520人が死亡し、その中には国民的歌手の坂本九を始め、当時の阪神タイガースの球団社長も乗っており、この事故で帰らぬ人となった。
この事故から今年で30年。多くの方々が犠牲になったこの事故の教訓を後世まで伝えなければならない。520人の命日にあたるこの日、あえて掲載させていただきました。
地下鉄サリン事件
事件の経緯 https://www.youtube.com/watch?v=M4HYQEBllas
カルト教団の凶行だった。麻原尊師を頂点に、ピラミッド型に絶対権力制度を構築した「オウム真理教」が犯したテロ事件だ。坂本弁護士一家殺害や、仮谷さんを拉致して殺害、VXガスや猛毒サリンを生成。そして地下鉄の車内でまき散らし、多くの罪のない人々を死に至らしめた。現在、事件に関わった者が全員逮捕され、間もなく裁判も終結する。よって、多くの死刑囚の刑が執行される見通しだ。
首謀者の麻原彰晃(松本智津夫)が、上九一色村のサティアン内の隠し部屋で逮捕された時の映像も凄まじかった。手にインコを携え、防毒マスクに身をくるんだ捜査員が大挙して家宅捜索し、麻原彰晃の身柄を拘束した。当時、ヘッドギアによる洗脳や空中浮遊修行、ポア、ハルマゲドン、麻原尊師を崇めるあの歌も話題になった。上祐史浩広報担当や土谷正実、林郁夫、井上嘉浩、早川紀代秀、故・村井秀夫らがその中心的メンバーだった。
9.11同時多発テロ
https://www.youtube.com/watch?v=ufwRTsdSHL0
夜の23時頃、急に切り替わった映像を見て、この事実を受け止められなかった。当初、何かの映画のCG映像かと思った。ニューヨーク摩天楼の超高層ビルから噴き出す黒煙。そのうちにワールドトレードセンターのツインタワーのもう片方のビルに、ジェット旅客機が突っ込み、オレンジ色の炎と共に、破片が飛び散る異様さ。開いた口が塞がらなかった。
阪神淡路大震災
https://www.youtube.com/watch?v=gEsd4LBZIZI
この一報は強烈だった。まだ夜が明けきらない朝方に発生し、夜明けと共に、その被害状況が明らかになった。阪神高速道路の橋桁が横倒しになり、神戸の繁華街の巨大ビルが斜めの状態で傾き、新幹線のレールは宙ぶらりんの状態。崩壊した高架橋から今にも落ちそうな大型バス。死亡者の数が時間の経過と共に増加。何度、これで止まってくれと祈ったかしれない。
毒入りカレー事件 林眞須美容疑者逮捕
この事犯も奇妙だった。多くの罪なき同じ町内会の人々を、毒物混入によって無差別に殺人行為に及び、その後、マスコミの執拗な追及に何食わぬ顔で、普段通りの生活を送れる無神経さ。死刑判決が確定した今も、生きながらえている。突然に命を奪われて死んだ人間は浮かばれない。
秋葉原連続殺傷事件
https://www.youtube.com/watch?v=O_vTXIfc1lA
https://www.youtube.com/watch?v=D6D-pKCh3TM
どうしてこんな身勝手な犯罪者が生まれるのだろうか?殺すなら誰でもよかった」とか。「死刑になりたくて」という短絡的な理由で無差別殺人を計画し、決行してしまう。「そんなに死にたいなら、自殺しろ」とでも言いたくなる。
たまたまそこに居合わせて、鬼畜のような凶悪犯に出くわしたばかりに命を奪われた人やその家族はたまったものではない。
JR福知山線脱線転覆事故第一報
運転士の操作ミスによって100名を越える人命が失われた。遅れを取り戻そうと、制限速度を大きく超える速度で、右カーブに進入。急ブレーキをかけたが、バランスを失った先頭車両がコースアウトし、脱線転覆。沿線に建っていたマンションの1階駐車場に突っ込み、後続車3両が次々とめり込む壮絶な事故だった。
当時、NHKの記者がたまたま事故列車に乗り合わせていた。現場から緊迫した状況を生リポートした。車両に挟まれて圧死した乗客がほとんどで、列車内から救出する作業が手間取った。ステンレス製の頑丈な車両が、マンションの支柱にグニャリとL字型に折れ曲がった凄惨な状況は、その衝撃の大きさを物語っていた。
東日本大震災(閲覧注意)
この映像は、個人的には見るのを憚りたいものだ。しかし、数百年後に再び巨大地震が起きた時に、同様の被害や犠牲者を出さないためにも、しかと後世に語り継ぐものだと考え、あえて掲載した次第だ。苦労して建てた我が家をいとも簡単に押し流す自然の猛威。なすすべもなく、ただ茫然と立ち尽くすしかない。未だに行方不明者が多い現状、このような映像は、被災者には辛い記憶を呼び起こすだけかもしれないが、上記の意図を汲んでいただければ幸いです。
福島中央テレビだけが撮影したスクープ映像。全世界に配信された。3号機は間違いなく核爆発だ。津波によって全電源を喪失した後、炉心溶融が起き、核燃料が溶けて容器外に流れるメルトダウンを起こしていた。異常なほど原子炉隔壁が高温に晒され、水蒸気爆発を誘発。その時に大量の放射性物質が大気中にばらまかれた。我が国初の大規模原子力災害事故だ。当時の民主党政府は、あまりにも危機管理が脆弱で、初期対応のまずさが、今でも解決困難な状況に陥らせている。
さて、本日の映像は時々刻々緊迫した状況を伝えるものである。すべてが真実の映像だけに、圧倒される。中には触れたくないニュースもあったかもしれない。しかし、同じ轍を踏まないためには、こうした事件や事故があったことを教訓として学び、過ちを繰り返さないことが、犠牲者へのせめてもの供養につながると考えている。
記事作成:7月13日(月)~7月14日(火)