1980年代をリードしたアイドルブームを引き継ぐ形で90年代はバンドブームが沸き起こった。ガールズバンドでは、SHOW-YA、プリンセス・プリンセス、GO-BANG’S、PINK SAPPHIRE、ZONEなどがあったし、LINDBERAGやELT、ドリカム、My Little Lover、JUDY AND MARY、the brilliant green、Hysteric Blueなどの男女混成バンドも時代の寵児として音楽界に君臨した。しかし、同時期にはダンスユニット(MAX・trf・Zoo・SPEEDなど)も登場し、音楽シーンは一層華やかに劇的な変貌を遂げた。そんな時代に埋もれながらも、地道に自らの音楽スタイルを貫き、珠玉の楽曲を世に放ったプロ根性溢れる名アーティストたちがいた。現代の大塚愛やaiko、中島美嘉、西野カナのようなポジションに当たる方々だが、今日はソロ活動ながら、名曲を生み出した名シンガーたちを選りすぐって5名取り上げたい。
井上昌己(いのうえしょうこ)
彼女の名を聞けば「YELL~16番目の夏~」が真っ先に思い出されるが、私はそれ以上に「恋が素敵な理由」が印象に残る。冒頭からサビの部分に突入する。ZARDの坂井泉水にも似た美しい表情も魅力だが、ロングの黒髪が私は大好きで、個人的にはそそられる部分があった。
「愛してるⅡ」 https://www.youtube.com/watch?v=P1HsK8KUdvw
「YELL~16番目の夏~」 https://www.youtube.com/watch?v=bd4umP_xtAQ
小比類巻かほる
以前、当ブログの特集記事で何度か取り上げた歌唱力抜群の名シンガー。全盛期から25年以上が経過した現在も、名前を「KOHHY」と変えて活動している現役バリバリの歌手だ。特に「HOLD ON ME」や「Together」が有名。彼女はとにかくB型らしいロックンローラーでかっこよすぎ。(小比類巻かほるのPVは削除されることが多いのでご了承願います。)
「HOLD ON ME」のPVはコチラ https://www.youtube.com/watch?v=jSUXyyv26CY
椎名 恵
彼女の人呼んで「大映テレビシンガー」。現実離れしたいかつい演出で有名だった大映テレビのドラマ主題歌の大多数を担当した。やはり歌唱力が桁外れで歌の上手い典型のB型らしく、聴かせる実力派シンガー。聴けば鳥肌が立つ数少ない歌手。誰もがその迫力ある歌声に魅了される。LIVE会場以外で歌う貴重な映像をどうぞ!
彼女の歌唱力が際立つ「Please don't you cry」をどうぞ
https://www.youtube.com/watch?v=dCHQUMBHTVo
倉木麻衣
独特の存在感と多少ロリータが入ったマニアックな印象を受ける彼女もまたB型シンガー。「名探偵コナン」の主題歌の多くを手掛けた。彼女は何より立命館大学に在籍していたことで才女のイメージも私の中にはある。いずれにしてもJ-POPにおいて一時代を彩った名シンガーには相違ない。私は彼女のシングルCDの大部分を持っている。
ダイジェストはコチラ https://www.youtube.com/watch?v=LPi7XL7xedE
田村直美
彼女はあまりテレビ番組に出演しなかったため、あまりメジャーではなかったかもしれないが、音楽通の間では、歌唱力抜群の名曲を多く編み出したシンガーとして伝説になりつつある。じっくり聞くとメロディアスで美しい楽曲が多いことがわかる。「永遠の一秒」や「ゆずれない願い」はヒットした。1994年の楽曲で、もう20年も前でありながらさほど古さを感じない。
「永遠の一秒」はコチラ https://www.youtube.com/watch?v=0ZDJMwgO7Tk
私が好きな「あの日のふたりはもういない」はコチラ
https://www.youtube.com/watch?v=SOaF06OOlUw
他にはこの頃に活躍したメジャーなシンガーには永井真理子、渡辺美里、平松愛理、辛島美登里、久松史奈、森川美穂、小林明子、沢田知可子、宇多田ヒカルらがいる。
宇多田ヒカルについては、浜崎あゆみと共に、ミリオンセラー連発の別格扱いだと誰もが認識しているところなので、今回は掲載を見送りました。
記事作成:5月30日(金)