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Channel: 時遊人SUZUのひとり言
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往年の視聴者参加型番組

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 昔から、視聴者が参加するテレビ番組があった。現在も続く「NHKのど自慢」や 「飛び出せものまね大作戦」、「どっきりカメラ」、ご対面番組の草分けだった「それは秘密です」などが有名だ。今日は、昔懐かしい視聴者が参加できた番組を取り上げたい。

 <スター発掘番組>

 スター誕生

 日本テレビ制作。萩本欽一が司会を務め、多くのスターを生み出した。山口百恵、桜田淳子を始め、ピンクレディーや中森明菜、小泉今日子らのスターがグランプリで芸能事務所からスカウトされ、デビューを果たした。

 お笑いスター誕生!!

 ルパン三世の声でお馴染みの山田康雄と女優・中尾ミエがMCを担当した。勝ち抜き戦で、プロとしてデビューできる。B&B、おぼんこぼん、とんねるず、コント山口君と竹田君、ウッチャンナンチャンなどが出場した。

 夕やけニャンニャン「アイドルをさがせ」

 フジテレビの夕方に革命を起こしたこの番組は、鶴太郎が初代司会を務めたが、このコーナーは「とんねるず」が担当した。一週間通して公開オーディションを行い、100点を超えた応募者が合格。晴れて「おニャン子クラブ」のメンバーになる。このコーナーで誕生したアイドルは、河合その子、高井麻巳子、渡辺美奈代、渡辺満里奈、工藤静香などがいる。

 <体力アピール番組>

 風雲たけし城

  天才ビートたけしの数多い冠番組の一つ。1980年代後半から90年代にかけて制作・放送された。同じ時期に、「オールナイトニッポン木曜日」、「スーパーJOCKEY」、「天才たけしの元気が出るテレビ」などを手掛けた。私はこのたけし城はあまり好きではなく、見ていなかったが、素人参加番組で、これがSASUKEに引き継がれた感が強い。

 SASUKE

 いろいろな障害を乗り越えながら、制限時間内にゴールする「マッスル競争」の番組。SASUKEオールスターズなど、これに賭けて、仕事を捨てた者や、自宅に同様の障害物を設置して体力向上に専念した兵までいる。生活や人生を賭けるのがSASUKEと言える。女性で初めてクリアした水野裕子もその後、TVから遠ざかってしまった。

 <歌番組>

 家族そろって歌合戦

 1966年4月24日から1980年12 月28日までTBS系列局で放送されていた歌謡番組である。毎週日曜日の昼過ぎから放送され、NHKのど自慢、ロッテ歌のアルバム、そしてこの番組が御三家だった。 てんやわんやの司会で、市川昭介や笠置シズ子などが審査員を務めた。各チームは動物の名前でゾウさんチームやウサギさんチーム、リスさんチームなどに組み分けされていた。

https://www.youtube.com/watch?v=am3OHpfbW8w

 <記録チャレンジ番組>

 びっくり日本新記録

 日曜日のゴールデンタイムに日本テレビ系列で放送していた。毎回一般からの参加者たちが、風変わりなスポーツアトラクションで記録を競いあっていた視聴者参加型番組である。私は4代目司会者の大野しげひさの印象が濃い。
 毎回エンディングテーマが流れると同時に「記録…それはいつも儚い。一つの記録は一瞬ののちに破られる運命を自ら持っている。それでも人々は記録に挑む。限りない可能性とロマンをいつも追い続ける。それが人間なのである。次の記録を作るのは、あなたかも知れない」のナレーションで締めくくられ、その間は挑戦者たちが記録ならずといったシーンがスローモーションで流れていた。ナレーターの志生野温夫の名セリフは、番組終了して32年が経過した今でも忘れられない。

 鳥人間コンテスト

 讀賣テレビ放送主催による人力飛行機の滞空距離及び飛行時間を競う競技会。琵琶湖の一角に、巨大なプラットホームを築き、そこから湖に向かって飛び出す。グライダー方式と自転車で漕いで滑空距離を稼ぐ部門があった。1977年に第1回大会が開催され、2016年で39回を数えた長寿視聴者参加番組。最高距離はなんと501.38m。
 
 <クイズ番組>

 クイズ100人に聞きました

 1979年4月2日から 1992年9月28日までTBSで放映されていたクイズ番組である。司会は関口宏。一般人100人に対して行ったアンケートを設問とし、その結果を推測して回答するという独自形式のクイズ番組である。観客の「ある!ある!ある!」の声援も定番のフレーズに。

https://www.youtube.com/watch?v=c0LdjsTinNg

 巨泉のクイズダービー

毎週土曜日の19:30 - 20:00にTBS系列で放送されていた、ロート製薬一社提供のクイズ番組・ゲーム番組である。初回は1976年1月3日、最終回は1992年12月19日で、全862回放送された。出場者が解答者の中から正解すると思う解答者1人に自分の持ち点を賭け、得点を増やしていく競馬方式の番組である。言い換えると、誰が正解するかを予想する番組である。解答者がユニークで大学教授(篠沢秀夫・北野大)、女優(長山藍子、竹下景子)、漫画家(はらたいら)、タレント(宮崎美子・齋藤陽子・井森美幸など)が出演した。

https://www.youtube.com/watch?v=NzgeXWkQ12g

 アメリカ横断ウルトラクイズ

 1970年代に始まった巨額の費用を投じたNTV制作のお化けクイズ番組。後楽園球場で勝ち抜いたクイズマニアたちが、クイズに答えながら最終決戦の地ニューヨークを目指す。成田のじゃんけん大会や、機内テストにより、グァム島の地を踏めず、タラップで機内に強制送還されたり、ハードなクイズ番組だった。福留功男の「ニューヨークへ行きたいか~」という絶叫が売り。そして成田では徳光和夫がじゃんけんを行い、負けた人間にプラスチックハンマーで頭を叩かれていた。

 他にも「タイムショック」や「ベルトクイズQ&Q」、「三枝の国盗りゲーム」、「アップダウンクイズ」などが視聴者が参加して賞金を稼ぐクイズ番組として視聴率が高かった。今も続く「パネルクイズアタック25」は相当な長寿番組になった。


  <恋愛成就番組(カップル誕生番組)>

 プロポーズ大作戦(フィーリングカップル5vs5) 

 1973年4月2日から1985年3月26日まで朝日放送で放映された公開恋愛バラエティ番組である。メイン司会を横山やすし・西川きよしが務めた。前半はスタジオでの「ご対面」を実現させるというコーナーだった。
 コーナーの進行としては、最初に、司会者と依頼者がトークを行い、「見かけたきっかけ」や「お相手」に対する熱い思いなどを聞き出した後、やすしの「神の御前にて身を委ねたる、○○殿の願いを叶えたまえ~」という台詞とともに、「お相手」がステージのカーテンから登場するというのが、基本的なパターンだった。また、「お相手」の登場後には、キューピットが、「お相手」のプロフィールの紹介や、見つけ出すに至った経過の報告があった。
 後半の「フィーリングカップル5vs5」と題され、大学生が学校対抗形式で、それぞれ男性チーム・女性チームに分かれて5人ずつ登場し、集団お見合いをさせるというコーナーである。参加者はお気に入りの相手を第一印象で選んだ上で、それぞれの個性や学校生活などについて自由に話を持つ。そして最終的に出演者の目前にある大型テーブルを使って判断をし、両想いになるとカップル成立と判断するものであった。

 ねるとん紅鯨団

 フジテレビ系列で放送されていたバラエティ番組である。関西テレビとIVSテレビ制作の共同製作。関西テレビやフジテレビでは1987年10月3日から1994年12月24日まで、毎週土曜日 23:00 - 23:30 に放送されていた。司会はとんねるず。
 進行は、スタジオ収録部分では、とんねるずとゲストが本編VTRを見ながらフリータイム前と後、告白タイムの後にトークをする。告白タイムや「ちょっと待ったコール」などが流行語になった。

https://www.youtube.com/watch?v=mn_b3zykosQ

 パンチDEデート

 桂三枝と西川きよしがMCを務めた。「見知らぬあなたと見知らぬあなたをデートでとりもつ」が番組の決め文句だった。たいていの場合、男性はYESボタンを押すが、女性が嫌い、ハートマークが点かず、割れたハートが虚しく点灯する。

https://www.youtube.com/watch?v=Ei0ssmR_mS4

 あいのり 

 1999年10月11日から2009年3月23日まで放送されていた 日本の恋愛バラエティ番組。放送時間は毎週月曜日の23:00〜23:30
 男性4人・女性3人の計7人が、ラブワゴンと呼ばれる自動車に乗って、様々な国家を旅する中で繰り広げられる恋愛模様を追う番組。放送開始時のコンセプトは「地球一周無期限の旅」となっていたが、地球2周目に突入後は「地球無期限の旅」に変わった。

 現在放送中のこのテーマに沿う番組は、「ナイナイお見合い大作戦」がある。

 <エンターテイメント系> こちらは現在も放送中のものが多い。

 欽ちゃんの仮装大賞

 今では香取慎吾と2人MCに。こちらもご長寿番組に。グループや学校の友達や会社の仲間などが扮装する。絆が強まり、アイディア勝負で面白い。

 開運なんでも鑑定団

 島田紳助と石坂浩二、吉田真由子が司会を担当し、現在は今田耕司と福澤朗のコンビに。掛け軸、陶器、骨董品やおもちゃなどありとあらゆるアンティーク品がお宝に化ける。出張なんでも鑑定団など、発足当時のコーナーが今も続く。最近、アシスタントが替わってしまい、新妻さと子さんが見られないのが寂しい。

 ものまね

 各局で同じようなものまね(形態模写・声帯模写・顔そっくりさん)番組が数多い。素人からセミプロやプロになった兵も多い。私は40年以上も前に放送していた「あのねのね」が司会の「飛び出せものまね大作戦」が懐かしい。野外ロケで「新宿中央公園」から素人を集めてものまね合戦を展開していた。

 いたずらウォッチング

 田代まさしと桑まんが司会をしていた番組。仕掛け人が街角でいたずらを仕掛けるが、その時の周囲の反応を見るというもの。悪気がなく、明るい、人に迷惑をかけないような仕掛けが多かった。

 他には、大学生たちが街中で、指令をクリアしていく「6大学対抗どっきりマラソン」も好きだった。

 <人探し・ご対面番組>

 それは秘密です!!

 『それは秘密です!!』は、日本テレビ系列局ほかで放送されていた日本テレビ製作のヒューマンバラエティー番組である。日本テレビ系列局では1975年10月7日から1987年9月29日まで、毎週火曜 19:30 - 20:00 に放送。桂小金治が司会を、秋本圭子(前期)と清水由貴子(後期)がアシスタントを務めていた。
 ゲスト(各チームの一番端)が会おうとしている恩師や肉親などがシルエットで登場し、レギュラー解答者がヒントを示唆するような形で解答していた。さらにゲスト解答者が当てて正解が出ると、その恩師や肉親、思い出の人などを登場させて感動の再会シーンを紹介し、思い出等の(秘)話などを披露していた。

 プロポーズ大作戦の冒頭・・・前述の通り

 私はオープニングのキャンディーズのテーマソング「ラッキーチャンスをのがさないで」が好きだった。

 現在では「ずっとあなたが好きでした」とか「あいつ今何してる」がこの手の番組だった。

 さて、主に昭和の時代に高視聴率を稼いだ人気名物番組を特集したが、いずれも素人が参加できるものだった。なぜかこうした趣旨の番組は関西系のテレビ局制作が多かった気がする。司会者が芸人さんが多いからか?いずれにしても、昭和の時代にお茶の間で家族そろって食卓を囲んで見た懐かしの番組ばかりだと思う。
 近年、こうした番組コンセプトがめっきり減った。どの局も個性がなく、どこででも見られるような単調な番組ばかりでつまらない。
 テレビ制作会社やプロデューサー、番組ディレクターは、視聴者が何を求めているか的確に判断し、ぜひ国民的な番組をこの世に送り出して欲しいものだ。

 記事作成:平成28年12月6日(月)~


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