2017年の今年、彼は今もご健在で84歳となられた。最近は彼の息子さんの小林朝夫氏の予言が脚光を浴びているが、彼は私が幼少の時から、多彩な才能を発揮し、「テレビの申し子」とさえ思える活躍をしていた。「伝説の男」として、今回私が名を挙げたい人は作曲家の「小林亜星」さんだ。
彼はその巨漢体型にして、愛らしい風貌、しかし、昔から日本の父親を彷彿させる「頑固親父」キャラでドラマで主役も張った。俳優という印象があったが、本業は作曲家だというから二度驚く。彼は高齢になったせいか、最近はマスコミにあまり登場しなくなったが、彼の顔を見れば、すぐに思い出すと思う。ではまず、彼の存在を知らない若い人でも、彼の作品を耳にすれば理解できるということを示したい。何故、今回私が彼を取り上げたのか?彼がどれほど凄い人物なのかを振り返りたい。
<小林亜星>
1932年8月11日、東京都杉並区生まれの84歳。
昭和30年、慶応義塾大学経済学部卒業。作曲を服部正氏に師事。
昭和36年のCMソング、レナウン「ワンサカ娘」「イエイエ」をはじめ、サントリー「オールド」、明治製菓「チェルシー」、ブリヂストン「どこまでも行こう」、日立「この木なんの木」等、 次々とヒットCMを作曲。他に、ドラマ音楽(向田スペシャル、裸の大将、三匹が斬る、他)、歌謡曲、ポップス、アニメ(狼少年ケン、ガッチャマン、ひみつのアッコちゃん、魔法使いサリー、他)の音楽を作曲。 昭和47年、ピンポンパン体操が200万枚を超す大ヒット。レコード大賞童謡賞を受賞。
昭和49年には巨体を買われて、向田邦子作のTVドラマ「寺内貫太郎一家」に主演、大好評を得る。以来、作詞・作曲、タレントの両面で活躍する。今までに古賀賞、中山晋平賞、ギャラクシー賞を受賞し、昭和51年には都はるみ「北の宿から」でレコード大賞を受賞する。
クラシックからジャズ、ロック、演歌まで、小林亜星ならではの音楽活動を続ける。また平成14年4月から9月まで放送されたNHK連続テレビ小説「さくら」では、主人公さくらの祖父として出演した。(小林亜星オフィシャルサイトより)
絶対に聞き覚えのある彼の代表作
<CM>
1. 日立グループ 「この木なんの木」
2. 明治製菓 「チェルシー」
3. 積水ハウス 「家に帰れば、積水ハウス。」
4. サントリー 「オールド」
5. ブリジストン 「どこまでも行こう」
6. 大関 「酒は大関心意気」 https://www.youtube.com/watch?v=5XbKfe-w6hA
7. ライオン 「振り向かないで」 https://www.youtube.com/watch?v=94gJ5jjnDxI
8. ライオン 「ブルーダイヤ」 https://www.youtube.com/watch?v=DCscXrYDxzA
9. 日本生命 「モクセイの花」(ニッセイのおばちゃん)
https://www.youtube.com/watch?v=md7EF4mm614
10. ファミリーマート 「あなたとコンビに」
https://www.youtube.com/watch?v=fqt1lWOIJa8
次点 レナウン 「わんさか娘」 https://www.youtube.com/watch?v=EvqFvUeDYno
ここに挙げたのはほんの一部で、実際にCMなどで使われたものは、この3倍以上に上る。それほどCM業界では重鎮であり、彼を起用すればヒット間違いなしの状況が続いた。
彼が凄いのは、CM作品だけに留まらない。テレビドラマなどの主題歌や有名歌手に楽曲を提供し、重賞を獲得している点も特筆しなければならない。ほんの5曲を提示しただけでも彼の凄さを窺い知れよう。
初期エンディング、のちオープニング「ガッチャマンの歌」/子門真人
https://www.youtube.com/watch?v=_sxKcF4VE9s
https://www.youtube.com/watch?v=0F0xAFaJApk
エンディング「すきすきソング」/水森亜土
https://www.youtube.com/watch?v=KykhC2-WP7s
https://www.youtube.com/watch?v=EGQSWNgi7iE
エンディング「女の子って」/猪股裕子、小林亜星
https://www.youtube.com/watch?v=vaXuVSR3Tk8
そして大ヒットした名曲
1. 北の宿から ※『第18回日本レコード大賞』(1976年)大賞受賞、東京セレナーデ(都はるみ)
https://www.youtube.com/watch?v=QKmma_bRdQE
3. ピンポンパン体操 ※『ママとあそぼう!ピンポンパン』挿入歌 ※200万枚を超す大ヒット
https://www.youtube.com/watch?v=1BO7KwRplj4
どうでしたか?彼の偉大さを身にしみて感じてくれたことと思う。私は小さい頃から彼の曲を間接的に身体で覚えてきた世代なので、彼の存在感はもとより、人間性など素晴らしい人物と崇拝している。最近はテレビなどであまりお目にかかれなくなっているので、残念でならない。もしかして健康的なことなのか・・・。84歳になられてはいるが、私は引退はされていないと思うし、まだまだ私たちを感動させる作品を残していただけることを願っている。
記事作成:1月15日(日)