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Channel: 時遊人SUZUのひとり言
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1970年代福島県内の週末のお楽しみテレビ番組

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 1964年には歴史的な出来事があった。東京オリンピックが開催され、戦後日本の復興を世界にアピールできた時期だった。さらには首都高速や東海道新幹線開業により、インフラ工事が進み、その後の高度経済成長につながった。いうなれば副産物として公害問題を生み出したが、ベビーブームと相まって、人々が夢と希望に満ち溢れていた時代と言える。
 そんな1960年代に私はこの世に生を受けたが、その頃は、テレビと言えば街頭テレビであり、各家庭へのテレビの普及はさほど高くはなかった。力道山が外国レスラーと対峙したり、シャボン玉ホリデーやてなもんや三度笠などが盛り上がっていた。

 一方、1970年代と言えば、私が小学生~中学生の時期にあたる。その頃は高度経済成長期で、3Cが持て囃され、「巨人・大鵬・玉子焼き」の時代であった。テレビが急速に普及し、脚付きの白黒テレビでは、コンバーターでUチャンネルを見て、そして大きく見えるスクリーンを取り付けたり、そしてほどなくカラー化した時代だ。テレビを小さい頃から見て過ごした私だが、当時はNHK2局と民放2局(福島テレビと福島中央テレビ)しかなかった。だから、東京地区では放送されても、ここ福島県内では見られなかった番組も多かったし、数か月遅れで見ることができた番組もあった。そんな中、私が週末に一家団欒で楽しみに見ていた番組があった。今日は1970年代に、福島県内で放送していた番組で、特に想い出に残っている番組表をお送りしたい。

 土曜日

 7:30 巨泉のクイズダービー

 1枠 篠沢教授、2枠 長山藍子 3枠 はらたいら 4枠 竹下景子 5枠 ゲスト

 ロート製薬提供の高視聴率を獲得していたTBSの人気長寿番組だった。

 8:00 8時だヨ!全員集合

 ザ・ドリフターズが生放送でコントや合唱隊を繰り広げ、お茶の間の人気をつかんだ。多彩なゲストが持ち歌を歌い、多くの流行語を生み出した。

 9:00 どてらい男・土曜グランド劇場・横溝正史シリーズ

 あおい輝彦が主演したフジテレビ系列の4年越しの長編ドラマ。昔は1年以上の長きに渡り、ストーリーが続いた。土曜グランド劇場は、NTV系列の数回完結のドラマで、私は「おとこ同志おんな同志」、「姿三四郎」、「パパの結婚」が大好きだった。とにかく竹下景子さんの大ファンだった。

 

 横溝正史シリーズは古谷一行が金田一耕介役で出演。各シリーズごとに難事件に挑んだ。シリアスかつおどろおどろしい殺戮シーンが怖かった。昔はフィルム撮影だったので、重々しく臨場感があった。テーマ曲 茶木 みやこ 「あざみの如く棘あれば」も大好きで、エンディングの映像もどこなのか気になっていた。富岡製紙工場らしい。

10:00 土曜ワイド劇場(福島放送)・大江戸捜査網・ウィークエンダー 

 土曜ワイドは、東京では21時からの放送だったが、こちらでは1時間遅れての放送。明智小五郎の「美女シリーズ」や「幽霊温泉シリーズ」が大好きだった。結構エッチなシーンが多く、家族で見るには抵抗があった。

 大江戸捜査網は痛快時代劇の大江戸捜査網も楽しみだった。

 ウィークエンダーは三面記事を各レポーターが取材した内容をより詳しく解説報道する。再現VTRはかなりエロかった・・・。

 この頃の「大人のテレビ」と言えば、「11PM」「アフタヌーンショー」、「あなたの知らない世界」、「独占おとなの時間」、「トゥナイト」で、週末は「テレビ海賊チャンネル」、「オールナイトフジ」だったと思う。

 日曜日

 7:00 アップダウンクイズ

 クイズに答えるたびに、回答者が乗ったワゴンが上がり、10問正解すると海外旅行が当たる。タラップでスチュワーデスに扮したアシスタントのミニスカートが見えそうでヤバかった。

 7:30 シルバー仮面・猿の軍団

 幼少の頃は「赤影」や「シルバー仮面」を放送し、小学生の頃に「猿の惑星」をパクったドラマが制作された。子供ながらにマジで猿に世界が支配されるものと思い込んで怖くて眠れなかった想い出がある。

 8:00 笛吹童子・日本沈没

 笛吹童子はかつて山城新伍が扮したが、そのリメイク版。ヒーローの笛吹童子が横笛を吹いて登場し、勧善懲悪の如く、悪い奴らは成敗した。
 そしてその後、1974年に始まったのが「日本沈没」。村野武範と田所博士役の小林桂樹が地殻変動や大地震によって日本列島が海の底に沈むという悪夢に挑んだ。ケルマディック号やノーチラス号などの潜水艦が登場し、私もプラモデルでこれを作り、風呂の湯船に浮かべて遊んだものだ。五木ひろしが歌う主題歌「明日の愛」が大ヒットし、私もレコードを購入した。

 9:00 花王名人劇場

 漫才は1980年代に若手漫才師ブームを迎えるが、その前にやすきよや漫談、落語が娯楽の頂点に立った。

10:00 ラブラブショー

 1970年4月5日から1979年9月30日までフジテレビ系列局で放送 されていたフジテレビ製作のトーク番組である。 芳村真理が司会を務め、旬なタレント同士がトークと歌で一夜限りの番組デートをスタジオで行う出会い系番組だった。近年の「恋するハニカミ」や「ラストKISS」、「もしもの二人」的な番組だった。ここからアントニオ猪木と倍賞美津子、三浦友和と山口百恵などのビッグカップルが誕生した。

 さて、1970年代と言えば、もう50代以上の方々しか記憶にないかもしれない。そして全国区と我が福島県では放送曜日もその時間帯も異なる。だからこのような感慨に浸ることもないだろうが、少なくとも同郷出身者には懐かしく思えると思う。明日は、1980年代の番組を続編としてお送りする予定です。

 記事作成:10月8日(日)


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