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Channel: 時遊人SUZUのひとり言
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名曲をあなたに・・・Ver.3

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 今回が本シリーズ3回目の掲載。取り上げる歌が古いのはご愛嬌でお願いしたい。でも1970年代のフォークブームが、一番落ち着けるし、時代背景と相まって、曲ごとにメッセージ性が強くあって名曲が多いように思う。それはザ・ビートルズの影響を色濃く受けたシンガーが登場したことが原因だ。今日は、名曲だと私が思っている70年代にヒットした歌の数々を5曲セレクトしてお送りしたい。

 「22才の別れ」 風

 懐かしい「コッキーポップ」での生演奏。今となってはレアで貴重な映像。保存版だ。でも個人的に、この曲を耳にすると1983年にNTV系列で放送された「昨日、悲別で」を思い出す。フォークは詩情豊かで奥深く、そして美しい響きがそこにある。

 「なごり雪」 イルカ

 こちらも伊勢正三作曲の名曲。1975年11月5日の発売だった。中村雅俊に代表されるような、長髪でラッパズボン、ヒッピー風の身なりで、貧乏ながらも、四畳半のアパートで仲間同士夢を語り合い、酒を酌み交わした学生時代を送った方も多いのでは・・・。特にこの曲は、都会をあとにし、郷里に帰る彼女との別れの模様を描いた秀作。好きな人に素直に好きだと伝えられなかった時代。鍵をかけて仕舞いこんでいた胸の奥深く、プラトニックで淡い想い出の数々が、瞳を閉じると蘇りそうだ。小柄なイルカが魂こめて歌い上げた名曲だ。

 「学生街の喫茶店」 ガロ

 1970年代のフォークブームの典型。3人組のアコースティック中心のバンドスタイル。長髪に口ひげを生やし、サングラス、帽子と小洒落た身なりで謎めいた雰囲気を醸していた。

 「旅の宿」 吉田拓郎

 自他共に「フォークシンガーの王様」と認める1970年代を代表するアフロヘアルックのミュージシャン。アコースティックギターを操り、首からハーモニカをぶら下げて演奏する独特なスタイル。「結婚しようよ」「今日まで そして明日から」などヒット曲を飛ばし、「嬬恋」や「中津川フォークジャンボリー」など野外ライブでは中心的な役割を果たした。森進一に提供してレコ大を受賞した「襟裳岬」も彼の作品。当時アイドルとして人気絶頂だった浅田美代子と電撃結婚して周囲の度肝を抜いた。

 「夢の中へ」 井上陽水

http://www.youtube.com/watch?v=10kS3qAuYNI

 1973年の大ヒット曲。エレキがまだ珍しい時代に曲に取り入れ、軽快なポップス調に仕上げた。あさま山荘事件など暗い世相に、明るい新風を吹き込んだ珠玉の一曲である。当時私は小学生。あまり耳にする機会はなかったが、中1になって、音楽の時間にこの歌を生徒の前で披露した友達がいて、妙に大人に思えた記憶がある。このイントトロを聴いただけで、胸が熱くなり、遠い昔の青春が鮮やかに甦ってきそうな錯覚さえ覚える。

 この頃の代表的なフォーク系シンガーは、かぐや姫、グレープ、小室等、みなみらんぼう、かまやつひろし、泉谷しげる、山崎ハコ、谷山浩子などもいた。私にとってこの時代は、音楽シーンを大きく変えた過渡期のように思っている。GSバンドブームが下火になり、変わって登場したのがビレッジフォークブーム。彼らが下地をしっかり作ってくれた功績により、その後のニューミュージックブームが世の中を席巻することとなった。私がもっとも音楽で影響を受けた時代かもしれない。

 記事作成:8月19日(月)


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