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Channel: 時遊人SUZUのひとり言
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雑感⑫ ~おかしな世の中~

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 この世の中はおかしなことだらけで、突っ込みどころが満載だ。今回は最近の出来事やニュースの中で、首をかしげるというか、愚の骨頂としか思えないおかしな事象について取り上げ、個人的な雑感として意見を申し述べたい。

 1 死刑廃絶を訴える日弁連

 私は弁護士は、凶悪な犯罪を犯した者の肩を持ち、罪を少しでも軽くするためにあれこれ法の抜け道を探り、弁明を行う行為そのものが問題で、私から言わせれば犯罪の片棒を担ぐ共犯者であり、この世の外道だと思っている。自らのエゴを押し通す偽善者に過ぎない。
 何ゆえ犯罪者を弁護する必要があるのか?そんな弁護士が死刑廃絶を訴えること自体おこがましい。死刑執行されて、それが冤罪だったら取り返しがつかないというのがその理由らしいが、昭和の混乱期に起きた犯罪ではあるまいし、現代の警察は、厳しい拷問の末にやってもいない犯罪をでっち上げたり、自白を強要するような取調べなどできやしない。むしろ、自分がやった行為を、シラを切ったり、弁護士を頼んで自らの罪を軽くしようと画策する強かでずる賢い犯罪者を作り出すだけであろう。そんな輩を弁護するのは愚の骨頂だ。厳しく断罪してこそ、善良な日本人の安全な生活は保たれるのだ。

 また、実際に殺人を犯していながら、弁舌が肥える弁護士に依頼し、裁判で無罪を勝ち得たら、それこそが犯罪であろう。被害者やその遺族は浮かばれない。弁護士は自らが犯罪に巻き込まれたことが無いから、呑気にもそんな流暢なことがいえるのだ。何の罪も無い人の命を、まるで虫けらの如く、残忍な方法で殺害し、遺体を遺棄し、証拠隠滅を図る凶悪犯や麻薬や覚醒剤に手を出し、心神耗弱状態に自ら陥って、人を傷つける行為をした人間をどうして許せよう。更正の機会を与えるというが、殺された人間はどう償われても生き返らないし、浮かばれない。遺族の心情を逆なでするかのような死刑廃止を叫ぶことは最も許されない悪徳行為だ。しかも死刑回避し、無期懲役であろうが、いいとこ20年経過すれば、仮釈放が認められるのが現行の法律だ。そういう凶悪犯罪に手を染めた粗暴な輩を再び実社会に放り出したらどうなるか?仕事に就けず、再び犯罪を犯すしかないだろう。しかも刑務所で生活する犯罪者の食費や刑務所の維持管理などの費用は我々の血税でまかなわれている。冗談じゃない。

 死刑廃絶を訴える弁護士は、もし愛する家族が残忍な方法で殺害されても、同じことを叫べるのか?犯人を殺してやりたいほど憎むのではないのか?人間の感情として、どんなに謝罪されても、お金を積まれても許せるとは到底思えない。死刑廃止の代替案として終身刑を導入することを提案するらしいが、そんなことしたら、日本の刑務所は定員オーバーで収容できなくなり、また、人を何人殺しても自分は死刑を免れるという安易な理由で、凶悪犯罪を助長する結果になりかねないのである。


 

 2 銃社会アメリカ 犠牲者が多くても銃規制できない馬鹿げた現状

 アメリカの巨大組織「北米ライフル協会」の抵抗によって、アメリカはいつまでたっても銃規制が実現できない。自分の命は自分で守るという方針がそもそもの間違いの出発点なのに、そこに気づかず法を是正できない。一般の人間であっても銃を所持できるこの国は、何かの拍子に自暴自棄に陥り、他人を巻き込んで自殺するために、学校で銃を乱射し、何人犠牲になっなろうが、いっこうにその方針は変らない。
 ライフル協会が頑なに銃規制を拒否しているため、下院議員に圧力をかけているのだ。もし規制に動いたら、その議員は落選に追い込まれるため、物言えぬ状況が続いている。「目には目を歯には歯を」という政策では変りようが無い。今後もアメリカではこうした銃犯罪によって命を落とす善良な市民が後を絶たないはずだ。一番許せないのは小学生がその犠牲になるケースがあることだ。断じて許すわけには行かない。人命より利権が優先されるのがアメリカの現状であり、犯罪の温床になっているアメリカ社会の闇なのだ。 

 3 泥仕合を繰り広げるアメリカ大統領選挙

 過去、2度に渡って行われたアメリカ大統領選のテレビ討論会。女性初の大統領を目指すクリントン氏と毒舌で民衆の心理を掴む作戦を展開してきたトランプ氏の一騎打ちだが、目立つのは政策論争ではなく、互いの過去のスキャンダルを暴露し、非難に次ぐ非難が主テーマと化し、その責任を追及する愚の骨頂の展開。互いの傷を舐めあう低俗な選挙戦に、国民はうんざりであろう。トランプが大統領になる可能性は、自らまいた不適切発言や過去の行動で自らの足を引っ張る結果によって低くなった。あの手この手で相手をこき下ろし、自らの正当性や大統領としての適性を訴える品のなさ。責任転嫁し、相手を批判しつくす。トランプは身から出た錆とはいえ、人を批判し、悪口をまくしたてるような人物に、本気で国を守るだけの気構えや気概があるとは到底思えない。自己弁護に終始し、責任逃れの弁舌ばかりを繰り返す者に国民は安心して国の未来を託せる訳がないのだ。

Tv_debate

 私は個人的には民主党のクリントン氏が大統領になると見ている。従来の日米関係を継続し、未来志向と建設的な思考で対話を重視して柔軟に世界事情に対処できるからだ。強権的で上から目線でしか物言えぬトランプ候補では、戦争勃発の危険すら回避できない。万が一なったとしても、さらにスキャンダル三昧で辞任に追い込まれるのは必至。
 強大なアメリカがこのような候補しか生み出せない現実が、今のアメリカの人材不足を露呈している。過去の大統領候補は知性と弁舌の巧みな政治家ばかりで、あのような罵ることで、相手を罵倒したり、論破しようという稚拙な発想では、世界の危機的な状況に対応できる筈が無い。アメリカの利権ばかりを主張し、国際協調の立場で公平な判断などできるわけが無い。日本にとってはトランプ氏は危険因子でしかなく、北朝鮮の暴走に毅然とした態度を示すことが弱まる懸念はあるが、同盟関係を堅持するためにもクリントン氏が大統領に就任することを願いたい。

 4 北朝鮮の暴挙に物言えぬ国際社会

 北朝鮮の暴走が止まらない。ミサイル発射の回数が昨年比ではないほど頻発している。これで周辺国への警告や脅威、プレッシャーを与えているつもりだが、まるで逆効果。自らの首を絞め、ますます国際社会から孤立している。この国だけが昭和初期のまま変っていない。未来に逆行し、ひたすら軍備を増強し、富国強兵とばかりに軍事国家への道を突き進んでいる。そして水面下で核開発を続け、水爆実験まで強行した。この脅しは留まるところを知らない。潜水艦からのミサイル発射実験にも成功し、ミサイルに小型化した核弾頭を搭載すれば、日本は一気に核攻撃の脅威にさらされるし、アメリカと同盟関係にある日本もいつ標的にされるかわからない。
 こうした暴挙に対処するには、日本も憲法改正しかない。もし共和党のトランプ氏が大統領になったら、日本から駐留するアメリカ軍を撤退させることもありえる。現に、日本への安全保障に関する軍事費について対価を払わせると宣言している。多額の駐留費を国家予算から払うくらいなら、日本も自衛隊ではなく、軍隊を所有しなければならない。日本人は戦後70年続いた紛争なき平和が永遠に継続すると考えている。

 中国の横暴さ、韓国の遺恨、北朝鮮の脅威を考えれば、日本はアメリカに守ってもらうという発想ではもはや通じない。自らの手で自らの安全、つまり防衛を行うために、戦力を整えなければならない。そのための憲法改正であって、日本から戦争を仕掛けたり、周辺国家に脅威を与えるわけではない。もちろん唯一の被爆国である日本が核を保有することはありえない。自らの手で破滅への道を突き進んでいることを認識できぬ北朝鮮の一方的な脅しに屈しないためにも、それに対応できる強力な軍事力を装備しなければならないのだ。日本人の最先端科学や高度な技術をもってすれば、旧式の武器しか持たない北朝鮮の戦力に負けるはずが無い。是非、世論を盛り上げて、平和維持のための建設的な憲法改正論議を行って欲しい。

 世界は一体どこに向かっているのか。未だにテロが横行し、人が人を傷つけ、殺す世の中だ。真の意味での和平や平穏は訪れていない。紛争は絶えず、各国の勝手な思い込みや脅迫によって、自らの立場を正当化使用という動きは後を絶たず、ひとつしかない地球を自らの手で破滅へ導き、破壊しようと画策している。ここまで人類は愚かな生き物に成り下がったのか・・・。嘆きたくなる。こうした社会情勢を危惧し、国家レベルで行く末を今こそ考えなければならない。私たち子孫に負の遺産を残すのではなく、明るい未来を残すことこそ、現世を生きる私たちに託された使命であろう。

 記事作成:10月9日(日)


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