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Channel: 時遊人SUZUのひとり言
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銚子ヶ滝ハイキング(8/31)

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  8月最終日のこの日。ゆく夏を惜しむかのように、私はまた家を飛び出し、アウトドアのハイキングに出た。この8月は、自分でも信じられないくらいの行動力を発揮。北海道に始まり、磐梯・猪苗代周辺ミステリー、白河周辺散策、郡山の公共施設訪問、更には那須往復と、思いついたら即実行的な発想で、県内各所を見て歩いた。そして今回は、台風15号接近の中、今週末のチョイ旅は一度は断念したのだが、思いのほか天気が持ち直し、朝方のYahoo!天気では、くもり時々晴れの予報に変わった。そうなれば、もっと涼しい時間帯の早朝に出発したかったのだが、ダイエット中にもかかわらず、夕べ久々にビールを飲み、リビングで夜中遅くまで寝てしまい、それで朝8時過ぎ起床という失態を演じてしまった。したがって、今回のこのハイキングも、ギリギリ8時半過ぎに決行を決断した。酒を飲んだ翌日は、息切れするような山登りは避けたいのだが、翌日は台風最接近で風雨ともに強まる気配だし、散髪にも行かなければならず、この日に当日即決の強行(凶行?)となった。

 9:39 自宅発 会津街道へ。2台前の軽、50km/h道路を40km/hでノロノロ。デイパッ
     ク忘れ。失敗。若干、予定より遅れ。
 9:49 トライアル(5.5km)着。ペット茶2本やパン、手巻き寿司などで731円。コッペ
     パン買い忘れ。
 9:54 トライアル発。向かう方向に雨雲かかる。判断は正しかったか自問自答。
10:02 味噌屋右折。廃棄歩道橋、国道から確認できず。すでに撤去?県道24号へ。
      8月にここを3回走行。29℃。高玉城跡(手前には城跡入口の標札)。
      高速のガード先に、あのヤバイ形の奇岩・・・。帰り立ち寄る。三角山。古墳?
      左、古戦場の野原、右には高玉鉱山の山々。雨降りそう。どんより曇り空。

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10:10 石筵ふれあい牧場入口より右折。ここまで20.5km。駐車場を横切り、牧場の
     へりを回り込むように一本道を山に分け入る。結構牧場内に来園者賑わう。ディ
     スクゴルフやバーベキューに興じる。上の草原で、おじさんが犬と昼寝。クマ出没
     は大丈夫かマジ心配。くねくねの山道。幅員は1台半分。対向車なし。結構上る。
     全面舗装路。峠のような急坂も。

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10:15 銚子ヶ滝登山口到着。いきなり右側に標札現れる。先客は青いワゴン1台。周
     囲は深い森と静寂に包まれている。奥の東屋の前に駐車。ここまで23.5km。周
     辺は土曜日にもかかわらず無人で誰もいない。マジで怖い。車内に蜂か虻が入り
     込む。軍手でつまんで出す。登山なのに半袖半ズボンの超軽装。山を舐めくさっ
     ている。熊出没注意や6月14日に目撃情報の注意喚起の表示あり。単独ハイキ
     ングなので、万が一クマに襲われたり、崖から転落の際には発見されず危険。こ
     こから銚子ヶ滝までは1.4kmの表示。意外に遠い。

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10:20 登山開始。散策路を歩く。バークチップの緩い坂道だが、路面の所々、岩が突き
     出て躓きそうになる。スポシューでは舐めてる。結構坂を上って息が切れたのに
     まだあと1.2km表示。200mしか進んでいない。周辺は深い森林地帯で、今にも
     林の中から枝や笹をかき分けてクマが出てきそうな雰囲気。四方八方に注意を
     張り巡らせながら登る。持参したラジオをかけているが、山間なので、NHKしか入
     らず、感度も悪い。しかもポケットラジオなので、音量が小さく意味がない。クマよ
     けの鈴のほうが効果的。誰とも擦れ違わず不安になる。やがて道が細くなる。途
     中に熊の糞や足跡のような痕跡が・・・。意味もなく声を上げたり、口笛を吹いてク
     マに警戒心を与える工夫。もう汗だく。曇り空だが、蒸し暑い。落ち武者の霊の目
     撃例もあって怖い。雑木林や笹が生い茂る。セミの鳴き声。単独ハイキングでは
     怖い。緩い下り。すると気づけば900m歩き通し、いつの間にか安達太良山方面
     と銚子ヶ滝の分岐路へ。

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10:33 分岐路着。小路に沿ってベンチがある。ここから滝まで300mの表示。手すり付
     きの階段で急な下りが谷底まで続いている。先が見えない、半端じゃない急斜面
     を下りる。地上が見えない。しかし、ここまで来ると、清涼感漂う滝の流れ落ちる
     爆音が森林の中にこだまする。しかし、何も見えず。
      帰りが思いやられるが、その下り坂をスタート。急な岩場を鎖伝いに降りる箇所
     があるとの情報を得、軍手を持参した。しかし、せっかく買った携帯用のペット茶
     を車に忘れ。手首にぶら下げたデジカメとメモノートを携え、ラジオも手に持ってい
     たので両手塞がる。手すりのある急な下り階段をゆっくり下りる。その手すりも途
     中で谷側に曲がっている。まだ滝は見えないが、次第に音が大きくなる。マジで帰
     りヤバイ。散策路が大きな岩で塞がれている箇所にステンレスの階段が設置。鎖
     は使用しなくてもイケそう。くもり空。緑が深い。涼しい。急崖。見上げると落石防
     止ネット。すると雑木林の陰から滝が見える。青いワゴン車の先客がいると思った
     のに、無人。階段周辺はクマの気配なし。心臓バクバク。

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10:41 銚子ヶ滝着。35~40分はかかると聞いていたが、20分程度でたどり着いた。
     岩場でゴツゴツ。滝の説明書きの看板や標札が立つ。滝壺や見上げた滝は豪
     快。苦労して訪れた価値アリ。40代の私がここまでキツイため、もっと歳をとって
     からではムリ。今のうち来て良かった。辺りは滝が砕ける爆音がこだまし、幽玄な
     世界を演出。銚子ヶ滝は、高さ48mあるらしいのだが、そんなに無い感じ。燗酒を
     入れるお銚子に似ているからこの名が付いたらしい。銚子ヶ滝も無人。私一人。
     もしクマの襲撃を受けたらそのままエサになるしかない・・・。周辺は清涼感たっぷ
     り。緑が濃い。滝壺から溢れ出て、溜まった水に触れたら冷たい。飲まなかった
     が、口に含んだ。少し元気を取り戻す。体力回復に努める。岩の上は苔が生えて
     滑りやすい。川下の方面は森林に沿って大小取り混ぜた岩場を転げ落ちるよう
     に流れ落ちて行く。滞在人中、人っ子一人来ない。まさに孤独なハイキング。

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10:52 銚子ヶ滝発。ゆっくり滞在したつもりが、結局10分ほど。誰もいないのが不安。
     上りはキツイ。なるべく上を見ずに足元を見て足を上げる。ステンレスの階段や各
     カーブで座り込み休憩。疲労と息の回復を図る。300m登るのに5~6回座り込
     んで休憩。苦しい。でもクマへの警戒は怠らず。心臓バクバク。汗だく。昨夜のビ
     ールが効いて、頭痛までしだす。20m登っては休むのくり返しで何とか分岐路へ。
     足も重い。もしもここでクマの襲撃を受けたら、反撃できないしひとたまりもない。
     頭からポタポタと汗が滴り落ちる。

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      見よ!この急勾配の斜面を!ステンレス階段付きだがキツイ・・・。

11:02 分岐路到達。ここでクマよけの鈴の音が聞こえた。やっと人に会う。登山客は重
     装備だ。ベンチに二人、60代くらいの夫婦が。「疲れた~」と言ってたどり着き、
     挨拶を交わして話をする。私の様子を見て、滝まで下るか迷っている感じ。でもデ
     ジカメ写真を見せて、下は誰もいないことや行くだけの価値はあると伝えたら、覚
     悟を決めた模様。
11:07 ベンチに座ってすっかり上がった息を整え、夫婦と別れた後、ポケットに入れお
     いた筈の新品で、おろしたての軍手が行方不明に気づく。きっと上ってくる途中、
     休憩した階段のどこかに落したに違いない。分岐路に戻り、階段を下りていった
     夫婦に「もし白い軍手を見かけたらお使いください」と叫び、返事を貰った。また登
     山口まで単独ハイク。ラジオをかけるが音が小さく役目果たさず。番組はNHKの
     英会話講座だった。帰りの方が遠く、長く感じた。汗だくでクタクタ。もう開き直って
     クマに襲われてもどってことない、「来るなら来てみろ」と開き直る。蜂が飛び回っ
     ている。それでもAKBやB'z、ファンモンの歌を口ずさんだり、口笛を吹いてクマよ
     けに代用した。
      最後は緩い下り坂。バークチップと突き出た岩の悪路だ。でも長く感じた。やが
     て木々の隙間から車のブレーキランプが見え、車を駐車した東屋が・・・。両脇に
     車が停まっていて、ちょうど重装備の登山者(夫婦2名)が身支度を整えていた。
     車上荒らしが出没する警告看板があったが、大丈夫だった。他にも車は4台。滝
     壺からここまで急な上りに休憩をとりながらでも30分ほどで戻る。この登山口~
     銚子ヶ滝往復で1時間4分。初心者向きの身近なハイキングコースとしては最適。
     秋の紅葉シーズンには打ってつけ。

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11:24 銚子ヶ滝登山口に到着。
11:25 銚子ヶ滝登山口出発。予定より40分近く早い。帰り際、白いFitとすれ違う。峠道
     を下る。木々の間を進む。麓の木々も色付き始めていた。それは山には秋の訪
     れが近いことを示す兆候でもあった。時々、眼下に母成の山々や麓の景色が見
     える。白い煙が立ち上る。ほどなくふれあい牧場へ。さっきの昼寝おじいさんは影
     も形もなかった。バーベキュー小屋には老人会?の20名が陣取っていた。雨に
     降られず、夏のうちに強行して良かった。

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11:31 ふれあい牧場の入口のT字路を左折して母成峠から降りてくる県道24号に合
     流。直前で入られた前車を追いかける。おしゃれな喫茶店や釣り堀、茶屋が点
     在。高原道路だ。道路沿いでは野焼きをしていた。
      次は、往路の際、立ち寄りを決めたあの場所。それは高速のガードを潜る手前
     の橋のそばにある。母成側からだと山陰だが、削り取られた岩肌に問題の奇岩
     がつっ立って居るのだ。

11:38 橋の手前の路側帯に駐車。歩いてそれが見上げられる場所まで行き、車の往
     来が途切れたところで写メ。まぁ、見方によっては松茸にも見えるが・・・。

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      どうもてもマル秘写真。男性のシンボルそのものではないか・・・。なぜこんなとこ
     ろにこんな形状のモノが・・・。あまり知られていないし、私のように写メを撮る人間
     もいないだろう。何かのご利益があればいいのだが・・・。

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     怖いのは、その橋を渡ったガードの手前が膨らんでいて、そこに6~7体の石碑
     が立ち並んでいること。ミステリースポットになってもおかしくない雰囲気。高玉神
     社や高玉城跡を通り過ぎて、磐梯熱海ICの入口を素通り。

11:43 味噌屋のR49号交差点の手前の空き地に車を駐車。ここでかつて4号線の消
     防署前にあった歩道橋を捜索。10年ほど前からここを通るたび、それらしき残骸
     を見かけていたのだ。空き地からぶどう畑の横を通って50mほど歩いて、廃棄物
     置き場のような「重点警戒」と書かれた看板のチェーンを乗り越えて探す。すると
     撤去されたのか見当たらない。一瞬諦めかけたが、勇気を出して、更に奥まで入
     ったら、そこに残骸が放置されていた。これがR4号にあったものなのか、あるい
     は現在のザ・モール郡山前のさくら通りに架かっていた歩道橋かは判別できない
     が、いずれにしても私が幼少の頃に渡った懐かしい思い出が詰まったものだけ
     に、それを発見した時は嬉しかった。ぶどう畑はひと房ずつ丁寧に袋掛け。台風
     で落下の懸念。出荷に間に合うか?

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11:48 昼時で、玄関先に列ができるほど賑わっている味噌屋前を出発。R49を郡山市
     街地方面へ。28℃の表示。追い越し車線を行かず、あえて走行車線へ。
11:52 安子ヶ島の歩道橋の信号。その先の左にある、これまた懐かしい旧大野屋の店
     舗(廃屋)を写メ。後続車がいなかったのが幸い。やがて事故がダントツに多いジ
     ェットコースター道路へ。添田自工、磐梯ドライブインを素通り。予定ではこの後、
     富田のコパル周辺にあるという心霊スポットのA阿部氏邸を捜索する予定だっ 
     たが、あるかどうかも不明なネタ情報なので、今回は銚子ヶ滝に特化したハイクと
     いうことでキャンセル。帰路に着く。

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11:55 トライアル交差点を左折。会津街道へ。磐越西線の高架橋を渡り、右折して喜
     久田方面へ。スポーツ広場にはブルドーザーが常駐。住吉神社前通過。ガード下
     を潜る。ここでキュウリを切らしたことを思い出し、ヤマダ電機隣りのべレッシュへ
     立ち寄ることを決断。
12:02 ベレッシュへ。車多く、店内は客で賑わう。30人はいた。ミニサイズきゅうり10
     本入りで100円。それを2袋。夏は暇さえあれば冷やしたキュウリを齧っている。
     この夏、200本以上は齧った。でも放射線は大丈夫か?
12:08 自宅着 走行距離は47.1km 費用は931円のみ。

 記事作成:8月31日(土)

 (後記)

 翌日には台風15号が最接近し通過するという気象条件の中、雨に降られず、さほど暑さを感じない曇空の中で決行出来て幸いだった。クマに出くわす危険を省みずの強行突破だったが、どうしても夏のうちに訪れたいという強い気持ちが今回の行動に結びついた。汗をかくことでダイエットにも効果があるし、日頃の運動不足解消にはこうしたハイキングやハードではない山登りもまた良し。2時間半足らずの時間に、これだけ内容の濃いハイクが実現できて何よりだった。隠れた郡山の魅力を再発見できたし、また季節を変えて行きたいという気になった。再訪する際は、重装備で臨みたいし、クマよけの鈴は必須だ。実際に直に見ると、新たな感動があった。こんなに美しい豪快な滝が地元にあったとは驚き。水不足で水量が不足しているのかと思いきや、期待を裏切らない景観に、ただたじろぐばかりだった。来年には50代を迎えるので、スキーも疎遠になってしまっているが、足腰が衰えないよう、こうした適度な運動を今後も心がけ、今夏の人間ドックでくだされたメタボ(178cm・73kgだが、胴回り85cm、中性脂肪高くてメタボの診断)を少しでも解消したい。  

 なお、さらなる予告だが、9月4日には、休暇をいただくことにして、福島市飯坂周辺(駅・温泉街・医王寺・中野不動尊・スカイパーク)+伊藤若冲展を訪れたい。

 


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